神の寄代
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『神様憑依事件』から二週間が過ぎて、俺とアニカは神様の寄代を作っている。どうして作っているのかって? それらしい物を見つけられなかったと言うのもそうだけど
「自力でからくり仕掛けの人形を作った方が便利なんじゃないのか?」
と考えてしまったからだ。言い訳をさせて貰えるのなら、あの時の俺たちは疲れていたんだ。近くの町で色んな寄代になりそうな人形を探しては却下され,たまに神様の気紛れで憑依されたアニカが魔物(と俺)相手に暴れまわり…………そんな事が続いた為に、疲れきった俺たちは自力で作ると言う結論に到ってしまったのだ。神様曰く
「時間は掛かってるけど、その分僕に相応しい寄代が出来ると思うよ。無意識なんだろうけど、君たちの魔力が流れ込んでるから憑依し易そうだし……何よりヒトの様な見た目だから色んな事が出来そうだしね!」
とのこと。からくり仕掛けは早々に諦めていたが、関節可動人形は何とか出来そうだ……とは言え、難しい注文をサラッとされた。二人で試行錯誤の末に、やっと下半身が完成したが……多分いくつか手直しさせられるんだろうなぁ……
「急ぐ旅ではないけど、まさかこんなに脱線するなんて思わなかったなぁ……」
* * *
更に二週間が過ぎて……
「やっと……」
「えぇ……やっとね」
寄代が完成した!
「首と顔が難しかったな……けどやっと完成したんだ」
「そうね。これで神様に身体を勝手に使われなくて済むわ」
腕や胴体は、下半身を作った応用ですんなり作れたが首から上がかなりの難易度だった。他の部位よりもかなりの手直しをさせられた。そんな力作に壊れにくいよう,もし壊れてもこんな苦行をしなくてもいいように、神様監修の下《物理・魔力耐性》と《再生》を付与した。これに神様が憑依すれば完成なのだ。
「寄代が完成したから移って下さい。これでアニカの身体を使われなくてよくなるのでしょう?」
俺がそう呼び掛けると、人形が淡い翠に包まれてひとりでに動き出した。更に、人形の質感が変化していく。ただの木で作ったのに、人のような肌になっている。しかも、髪の毛も生えた。見た目はもう人間と変わらない。
「「………………へ?」」
俺とアニカの思考が止まってしまったが、これは仕方がないだろう。
「うん! 結構いい感じだね」
自作の人形に、緑色の髪が生え,水色の瞳が生え,莫大な魔力が湧いてしまった。声は高めだが、男とも女とも言えるレベル。見た目も中性的……意味がわからない。
「うんうん。良い感じに驚いてるね! 改めて自己紹介をしようか! 僕はヴィスタ。この世界の女神をやってる……なんて言ってもそんなに管理することないから、こうやって適当にぶらぶらしてるけどね」
そう言いながら、女神は一目で悪戯っ子だなぁとわかる様な笑顔を浮かべた
のんびりグダグダ頑張ります




