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召喚されたら魔族と言われた  作者: 水島 香
人の国
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閑話〜一方その頃〜

短めですがどうぞ




〜アリーナ・ガーディの場合〜


 タクマが翠と出会い談笑しているとき、魔都にいるアリーナ・ガーディは城勤めの兵士相手(・・・・)に訓練(ストレス発散)をしていた…………新兵ではなく兵士だ。メインは新兵だが、分隊長や部隊長(そこそこの実力者)もいたりする。


「足元が疎かです! 直ぐに下を見ない……視野を広く持ちなさい! ほら……攻撃を目で追わないで身体の動きから予想しなさい! 攻撃はなるべく最小限の動きで避けなさい! 無理だと感じたら受け流す!」


 アドバイス事態は的確なのが酷い。ストレス発散に使われているのに文句を言えないのだ……上司だから元から言えないけど。


「ガーディ様の訓練……最近になって一層厳しくなってないか……ガク」


「なってるなぁ……あのタクマとか言う坊主が居なくなって心配なんだろう…………次は俺かぁ。逝ってきます」


「あの異世界人な。才能は有ったようだし……何よりガーディ様を純粋に尊敬してたっぽいし、ガーディ様も可愛がってたからなぁ」


「仕事が忙しいはずなのに,頻繁に会いにいってたくらいだしな」


母性()の成せる技ってやつですね」


 アリーナがストレス発散に訓練をつけていることのみならず、その理由までも周りは勘づいていたが、兵士たちは強くなれる……と言うのは建前で、恐ろしくて余計なことは言わなかった。


「……ふぅ。タクマは大丈夫でしょうか」


 心配しているのがありありと理解できる(わかる)声色で、空を見上げる彼女の足元には無惨な姿の(疲労で倒れた)兵士達がいた。






〜魔都の冒険者の場合〜


 アリーナ・ガーディが兵士相手にストレス発散しているのと同時刻のこと……タクマが泊まっていた宿の食堂で冒険者たちは酒盛りをしていた。


「かぁー! 酒が上手い!」


「だがなぁんかもの足りねぇなぁ……やっぱタクマの坊主が居ねぇのがなぁ」


「あの小僧は今、何してんのかねぇ…………まぁ、元気にやってんだろ! 結構図太いし!」


「ズレてもいるよな! 人族は俺らを見るとビビりまくるってのに、あのガキはキラッキラした目で見てな!」


「確かに! そんで純粋にあたいらを尊敬してんの!!」


「冒険者なんて大抵はロクデナシばっかしだってのにねぇ」


「ヒデェ言いぐさじゃねぇか,女将さん。けどまぁ…………」


「「「否定できねぇや! ガハハハハッ!」」」


「アッハッハッハッハ! 本当だよねぇ……あたいらってば日が出てるってのにもう飲んだくれてるしね!」


 タクマの事を気にしながらも、彼らは皆,気ままに稼いで気ままに呑んで,今日も楽しく愉快に過ごしていた。







因みに、エリーによる特別訓練(と言う名のストレス発散)は拓真君が王国に到着する1ヶ月半前から始まり、どんどんどんどん厳しくなっていっています。お陰で兵士達の実力も上がっています

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