やっと入国。それと冒険者登録
主人公が人間の国に着きました
人族の領土に足を踏み入れたものの、直ぐに村や町に着くわけではない。領土として扱っているのは、魔族探知の結界の張られている範囲の事でしかない。故に、暫くは歩かなければならないのだ。と言っても森の中とは違い、頻繁に魔物に襲われはしないし,盗賊は隠密中の俺が側を通っても気付かなかったので、移動速度は段違いだ…………検問っぽい所が近くにあれば教えとこ。そんなこんなで歩くこと数十分……一時間もかからずに村に着いた。騎士らしい格好の人がいるし検問はあるかな?
予想通り…………ウソです。予想以上に色々な質問をされました。賄賂とか受け取らなさそうな確りとした仕事ぶりで、たぶんだけど真偽を見分ける魔道具も使われた。入国手続きをして、お金の代わりに魔石を払って入国をした。別れる前に冒険者登録をしたいと言えば、ギルドの場所を教えてくれた。口頭でサラッとだったけどありがたいことにはかわりはない。ギルド自体もそこまで距離があったわけでもないので直ぐに着いたし。
「すいません。冒険者登録をしたくて来たんですけど、今は大丈夫ですか?」
「構わないよ。この書類を読んでサインしな……ってあんた文字の読み書きってできるのかい? 出来ないならそこらの子に依頼しな。チビッ子たちにとっては数少ない仕事だから」
受付のお姉さん……と言うか姉御? が答えてくれる……要らない情報つきで。
「子供たちには悪いのですが,文字の読み書きは出来ますよ」
「そうかい。なら確りと読みなよ。後で文句言っても自己責任だからね………………こいつがおっさんの言ってた奴。優秀なんだろうけどいまいち掴めないねぇ」
忠告の後の言葉はよく聞こえなかったが、そこまで気にすることはないだろうと思いスルーした。
無事に登録を済ませた俺は、魔石を纏めて売り払い、武器を新調した。特に先輩冒険者に絡まれることも無かったし、ゆっくりと宿を探して個室に泊まることにした。
~???side~
俺は検問騎士だ……おっさんか検問騎士さんと呼んでくれ。
『そもそも検問騎士ってなに?』だって?
検問騎士とは謂わば落ちこぼれの騎士だ。騎士になったはいいが,大した頭角を現すこともなく実力もそこそこな騎士で真面目な奴……つまり、仕事をこなす気概はあれど実力が伴わない騎士の行き着く所。検問を確りとこなし、何かあれば制圧……無理でも時間の稼げる人間の仕事さ。仕事の説明は簡単だが、人を見る目を鍛える必要があるから以外と大変なんだぜ?
「行っていいぞ。次の奴は……は?」
大変と言っても代わり映えがあまりない仕事ではあった……が今日は違った。身なりはあまり気にしない。服は汚れが目立つが清潔にしようとする心意気の見える身なりをしてる。問題なのはその男の纏うオーラとも言える雰囲気だ。これは魔道具を使わないと駄目な奴だよなぁ。
「あぁ~。少し質問いいか?」
「? 構いませんよ」
頼むから最後まで大人しくしてくれよ…………そう願いながら俺は質問を開始した。この国に来た理由や身分証の有無など当たり障りのない質問をいくつもして、その真偽を魔道具を使いながら確認する。特に問題が見つからなかったので通した。荷物の大半が魔石だと知って驚いたくらいだ。入国するのに金の代わりだと、そこそこのランクの魔石を手渡されたのでこちらからお釣りを渡すことになるとは思ってなかったけどな! 魔石を見せてもらったが、最低ランクの魔石でさえもそこそこの釣りを必要としてしまった。雰囲気でなんとなくわかってたがあいつはやはりただ者では無さそうだ。冒険者登録するとか言ってたしギルドに連絡を入れとかねぇと……
~おっさんside out~
人族の国はいくつかありますが、タクマ君は自分を召喚した国に入国しました。実は魔都に一番近い人族の国はもう一つ手前の国なので、魔族の仲間とは疑われません。
タクマ君……すごい遠回りしたんだね。それなのに君は気づいてないんだよ。実は森で迷っていたことに……
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