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召喚されたら魔族と言われた  作者: 水島 香
人族って自分勝手!?
14/41

旅立ちの日

投稿が遅れてなおこの低クオリティですがどうぞお楽しみください!




「つまり、魔族が対策もしないで侵入すればすぐさま察知されるということね…………と言っても異世界から召喚されただけでタクマは人間。髪と瞳の色を誤魔化しちゃえば簡単に入国できるわよ」


 俺、白河拓真は今,エリーによる異世界(主に人族)の常識を教わっています。エリーに教えてくれるような魔族(ヒト)を紹介して貰おうとしたら、「なら私が教えてあげる」と言い教師役を務めてくれるようになりました…………スパルタで。いや、借金もそろそろ返済し終わるし教師代を払おうとしたら、このくらいなんてこと無いからと無償で教えてくれるからありがたいのだけれどね……スパルタは辛い。


「……まぁ、今回はここまでね。私が教えられることはほとんど教えたし、この授業もそろそろ終わりかしらね。戦闘も一人でこなせるようになっちゃったし……本当に成長が早いわね」


 エリーは少し残念そうだったが、それでも祝福の気持ちがないわけでもない……そんな声色で呟いた。


「今日もありがとう,エリー…………俺さ,エリーのお陰で強くなれたし、この世界の知識も得られた。エリーがいなかったら俺は死んでただろうし、本当に感謝してるよ。だから……俺が旅に出てまた戻ってきたときは、エリーに何かしらのお土産を持ってくるよ! それも特大のね」


 こんなことを面と向かって言うのは恥ずかしかったが、今,タイミングを逃したら言えないと思った。実際、俺は一週間後に旅に出るつもりだし、エリーは忙しいから時間が空いているとは限らないのだ。


「えぇ,期待しているわね。特大のって言うくらいなら、確りと元の世界に戻る方法を見つけてきなさい。それを教えてくれるなら文句無しの満点をあげるから」


 そう言って微笑んだエリーはとても柔らかい表情を浮かべていたが、同時に寂しげな表情でもあり,少しだけ胸がチクりとした。







「もういかないと……」


 あっという間に一週間たってしまった。エリーにはお世話になったし,この世界での生活にも慣れてきた。魔族の皆は優しいし,とても気さくな先輩もいる……俺はこの世界での生活を気に入っているのだ。しかし、元の世界に帰りたい気持ちは変わらないし、家族や友人にも会いたい。だからこそ、迷ってしまう……帰るか帰らないか。いっそのこと自由に行き来できる方法が見つかればいいのに……などと考えている内に旅立ちの日になってしまったのだ。俺は魔都をでて振り返り頭を下げた。


「お世話になりました。また帰ってきます」


 帰還方法を見つけられずとも魔都には戻ってくるつもりではある。しかし、二年は帰ってくるつもりはない。帰還方法がわかった時点で帰ってくるつもりだが、下手をすれば一生かけても見つからない可能性があるのだ。


「絶対に帰還方法は見つける……けど、俺は見つけた時にどうするんだろう………………この時点で帰りたいって即答できない時点であれだな。この国の皆を好きになりすぎだ」


 本当にうまくいかないなぁ…………





どうでしたか?感想や誤字脱字があれば遠慮なく送ってください!

とりあえず、これで第一章は終わりです!(なんの山場もなかったけど)

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