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一般人の僕は異世界では大活躍!?  作者: Douke
第三章「いざ、美少女を求めに!」
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パート 捌

 お互いにフラフラになりながらも、私とトイナさんは遺跡を出た。

「瑠花ちゃん! 大丈夫!?」

「う、うん……。私とトイナさんはなんとか……」

 私がそこまで言うと、森田君がある事に気づいてしまった。

「おい……あいつは?」

「……………」

 静かに、俯く私の代わりにトイナさんが首を振った。その動作が示す答えは、ただ一つ。

「……ま、まさか」

「嘘……でしょ?」

 私だって、嘘の方がまだ良かった。けれど、私の目の前で起こった事は、紛れもなく事実だった。

 野中君は、怪我をしたまま崖から落とされて――。

「――――!」

「る、瑠花ちゃん!?」

 あの時の光景をまた思い出してしまい、私はその場で体を小さくさせながら震えてしまった。

 野中君がいなくなった今、私が皆を引っ張っていかないといけないのに……。

 このままだと、逆に足手まといになってしまう。

「ど、どうするんだよ、これから……」

 赤城君が、顔を真っ青にさせながら呟いた。けれど、あるのはただ沈黙のみ。

 いままでは、私に相談する事はあっても全て決めてきたのは野中君だった。そうすれば、こういう出来ごとに本で慣れている野中君について行けば、いつかは元の世界に戻れると思ってた。

(あ……そう、か)

 私は、ただ野中君に甘えてたんだ。

 力になろうとしてたのは、ただモンスターと戦ってる野中君の負担を減らそうとしていただけ。それ以外は、なんにもしてない。

 こんな事になるなら……!

『……まったく、ふざけた奴らだ』

「え……?」

 シャインが呟いたかと思うと、いきなり背中にあった剣の重さが無くなった。振り向いてみると、そこには見知らぬ一人の少年が立っていた。

「貴様らは馬鹿か? 我が主が確実にこの世界から出られる方法を持っているとでも? そんな事は決してない!」

「な……!?」

 私と似たような事を考えていたのか、皆が少年が言った事に驚いていた。

「だが安心しろ。我が主がいない今、お前らを鍛えてやるのはこの俺だ。びしびししごいてやろう」

「な、なんだよお前……」

「俺か? 俺はマスターの剣でもあるシャイン・ブレイドだ。以後、シャインと呼べ」

 

                    ★   ★   ★


(……まさか、それがあなたの置き土産というのですか? 野中さん)

 斉藤の武器が人間に自分から変化したのを見て、ウーゴは一瞬驚いたが、同時に呆れた。

 確かにウーゴは異世界から来た人間の心を読む事は出来る。が、創造によって出来た意志を持つ武器の心を読む事は出来ない……。

(……とでも、あなたは思ってたんですか?)

 いくら創造したものとはいえ、それを作ったのは人間。この世界の人が作ったものならともかく、異世界の人が作ったなら変わりない。

 ウーゴは、あの剣には野中についての何かを知っていると思い、すぐに心を読んだ。しかし……。

(……!? まさか、そんな……!)

 シャインの心の中にあった野中の計画は一部しかなかったが、ウーゴにとっては充分に驚くべき内容だった。

「……だとしても、その賭けは少々危険すぎますよ。野中さん」

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