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一般人の僕は異世界では大活躍!?  作者: Douke
第三章「いざ、美少女を求めに!」
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パート22

「『何物にも通さぬ壁を創り出せ、そして癒しの力を! 輝きの壁オーロラウォール!』」

 そう言いながら地面に剣を突き刺そうとしたけど、僕はミスをしてしまった。今僕達がいるこの足場は全て石で出来ている。そして武器に対する防御力は絶対だけど、切れ味はまったくない白い剣。つまり――。

 ガキンッ!

「なっ!?」

 地面に剣を刺す事が出来ず、能力を発動する事が出来ない。やばい、このままだと……!

「シャイン・ブレイド! テレポート!」

 斉藤さんがそう叫ぶと、僕たち三人はいつの間にかこの広場の入り口に移動していた。

「ありがとう斉藤さん。助かったよ」

「な、なんだ? 何が起こったんだ?」

 おそらく、今のは斉藤さんが持っているシャイン・ブレイドの数ある能力の一つだ。味方と一緒に自分が指定した場所に移動する事が出来るテレポート。

「う、うん、役に立てて良かったよ」

 何が起こったのか分からないトイナさんには悪いけど、何が起きたのかは後で説明する事に。今は上から落ちてきたサソリに集中しないと。

 トイナさんの言うとおり、モンスターの正体は巨大なサソリだった。というかそうとしか言えないな、これは。どこにも変わった特徴は無いし……。

 そんな風にサソリの姿を観察していたら、急にサソリは大きく口を開けた。

「この動きは……! 来るぞ!」

「『全てを守る白き剣よ! その力を我と融合せよ!』ならびに、『我の行く先を阻む物を拒め! 輝きの壁オーロラウォール!』」

 トイナさんのその言葉に、僕はさっき言っていたレーザーの攻撃が来ると予測。

 ここだと地面に刺せないから、白い剣の本来の能力を使う事が出来ない。そう判断した僕はすぐに籠手に変化させて、前に薄いドームを展開させた。

 するとサソリの口からいきなり、レーザーのような物が僕達に向かって出てきた。

 なんとか輝きの壁が間に合って、その攻撃はドームに遮られた。なるほど、これがトイナさんの言っていた攻撃か……。これならどうにかなるかもしれない。

「斉藤さん、どうにかしてあのサソリの隙を作ってくれない?」

「え? わ、私が?」

 攻撃を防いでる間に、僕は斉藤さんに話しかける。

「うん。そうすれば、なんとかあいつを倒す事が出来るから。僕に考えがあるんだ」

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