パート 弐
案内されたのは、他の部屋よりも少しだけ豪華な部屋だった。
そこにはさっきの村長が、優しそうな顔で私とウーゴを出迎えてくれた。
「おや、これは勇者様のお連れの……。一体何かありましたかな?」
「ああいえ、別に大したことじゃないんですけど……。少しだけ時間頂けますか?」
「それはもちろん。どうぞ、そこの椅子におかけください」
勧められた椅子に腰を預ける。椅子の上にはクッションみたいなものがあるから、なかなかに座り心地がいい。こんなクッション、家にも欲しいな……。
「それで、話とはなんですかな?」
「あの……、この世界について詳しく知りたいんです」
「この世界……?」
村長は最初こそは訝しげに私の事を見てきたけど、
「分かりました。この老いぼれが知っている限りの事を教えて差し上げましょう」
けれどすぐに了承してくれた。これもウーゴのおかげなのかな。
でも、これでこの世界について知る事が出来るから、あまり深く考えないでおこう。
「まず何を知りたいですかな?」
「この世界について、全部です」
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ふむ……それではまず、この世界の主な勢力から教えましょうか。
この世界は大きく分けて、二つに分かれています。
まず一つ目は私たち、人間という種族。まあこれは言わずともお分かりでしょうがね。
そしてもう一つは、モンスターという種族ですな。奴らは巨大な力を持ち、そして様々な種類が存在しております。
私たち人間には奴らに対抗するだけの力を持っておりませぬ。なので、ほとんどの土地などはモンスターの領域となっているのです。
それでは次に、今のこの世界の状況ですな。
人間の技術力は著しく進歩したおかげで、なんとかモンスターと対等に渡り合えるようになりました。
けれど、それはあくまで対等なのです。たとえ、モンスターを倒す事に成功したとしても、私たち人間は多くの犠牲を払わなければならない。
それでも長い年月を掛けて、今こうして私たちのこんな小さな村でも、安心して過ごせるようになったのです――。
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