第二章 小さな事件が生んだ悲劇
第2章「小さな事件が生んだ悲劇」です。
何気ない日常の中で起きた、小さな事件。
その出来事が、やがて大きな悲劇へと繋がっていきます。
それでは、どうぞ。
修学旅行を三ヶ月後に控えた、ある日のことだった。
一人の男子生徒が、些細な喧嘩から同じクラスの女子生徒に暴力を振るう事件を起こした。
幸い、大きな怪我はなかったものの、学校では男子生徒の今後について議論が続いた。
しかし、教師どうしで意見が割れて、男子生徒の処遇については、原因を調査した後に決めることになり、その日の会議は終了した。
小さな事件は一応の決着を迎え、平穏な日常が戻った。
しかし、数週間後。
通学途中で、誰もが予想しない事件が起きた……
男子生徒が再度、女子生徒と口論になり、
今度は――
女子生徒を刺してしまった。
そして、女子生徒は命を落とした。
直人は深く傷ついた。
自分の判断は、本当に正しかったのか。
生徒を信じるということは、間違いだったのか。
答えを出せないまま、直人は一時的に学校を休むことになった。
そんな直人を見て、生徒たちも苦しんだ。
そして――
「先生のせいじゃない。」
「私たちは、先生に戻ってきてほしい。」
生徒たちの言葉に背中を押され、直人は再び教壇に立った。
そして、教室には、いつもの日常が戻った。
しかし。
この事件によって、生まれたものがあった。
誰にも見えない――憎しみだった。
第2章を読んでいただき、ありがとうございます!
今回は、物語の中で重要な出来事が描かれました。
一つの判断が、その後の人生を大きく変えてしまうことがあります。
ここから少しずつ、物語が動き始めます。
引き続き、楽しんでいただけたら嬉しいです!




