表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/35

ご主人様のためなら徹夜作業も喜んで!

その夜。多くの人が眠りにつくころ。僕はエルサム様に呼び出され、エルサム様の執務室にいた。


エルサム様は広い豪華な長机に肘を置き、顔の前で手を組んでいた。


「エディ、君を呼んだのは他でもない。あの汚物女汚物女(ルシィ)の元へ、今から向かい何が目的か探ってこい」


(んな無茶な。)


僕は片田舎から出てきた執事であって、諜報員じゃない。第一、どうやってルシィに、目的を聞き出せばいいのかもわからない。


しかし、主人の命令なので、一応やること前提で、疑問を投げかけた。


「エルサム様。僕ができるのは、空間転移だけです。どうやって目的を探るんですか?」


僕のその問いに、可哀想なものを見る目で、エルサム様が見てくる。


「ハァ、そっか、一般人は説明しないとわからないよな。」


(いつものことなので、ムカつかないぞ僕は。)


内心のイラつきを抑え、黙ってエルサム様の言葉を待っていると、エルサム様がパチンと指を鳴らす。


すると、物陰からヌッと人が出てきた。“影”だ。王家直属の暗部を一手に率いるものたち。


(エルサム様付きの執事になる時聞いてたけど、初めて見た。)


影は、全身を黒で覆っており、身体的特徴などは一切わからない。顔も不気味な黒の仮面だし、服装も黒いローブの下に黒い装束だ。


(でも、闇に生きるモノって感じでかっこいい〜)


僕が感動していると、エルサム様は美しい笑顔で説明する。


「エディ、お前は一度見て名前がわかるものの場所まで瞬間移動できる。だから、この影を連れていけ」


(なーるほど、僕が呼ばれた理由はそれか〜。)


僕は、影のかっこよさとは、裏腹に間抜けヅラを晒した。今振り返ると、この時の僕は間抜けすぎて、恥ずかしくなる。


この後、ルシィの目的が、帝国を揺るがすものだと知らなかったのだから、仕方ないのかもしれないけど。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ