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灰の檻を抜けて星の子供たちは旅に出る

「あれもだめ、これもだめ」という否定の言葉で自分を縛り、色彩を失った世界で生きてきた少女・エマ。彼女はある夜、「私は本当は何者なのか」という根源的な問いを自分に投げかけた瞬間、異世界「アエテルナ」へと導かれる。 そこは、人々の拒絶と否定の心が物理的な「忘却の灰」となり、世界を分断している不自由な領域だった。記憶を失ったエマは、そこで「自由」の化身である女神・リベルタスと出会う。リベルタスはエマに告げる。「全てを受け入れる処に、自由はある」と。エマは自分を縛る「否定の檻」を壊すため、自分自身を学ぶ旅を始める。 旅の同行者となったのは、聖王国の若き神官・オルド。彼は「境界を引くことで世界を守る」という厳格な秩序を信奉しており、すべてを受容しようとするエマの力を「秩序を乱す混沌」として監視する。エマが「外部からの否定(両親の抑圧)」に苦しんできたのに対し、オルドもまた、父から教え込まれた「内部からの否定(感情の抑圧)」という檻に囚われていた。 二人は世界各地の「聖域」を巡り、人々に切り捨てられてきた悲しみや醜い真実を一つずつ受け入れていく。その過程で、エマは自分の内側にある深淵を見つめ、それが広大無辺な宇宙の広がりと等しいものであることに気づく。一方、オルドもまた、エマの「受容」の光に触れることで、自らが引いてきた境界線がいかに自分を不自由にしていたかを悟り、重厚な甲冑(拒絶の壁)を脱ぎ捨てていく。 物語のクライマックス、世界の中心「宇宙の心臓(コスモス・コア)」で、数千年に及ぶ人類の「拒絶」が具現化した巨大な暗闇が二人を襲う。エマはその闇を敵として排除するのではなく、自分という生命を形作る欠かせない要素として、まるごと抱きしめる。その究極の受容が果たされたとき、不自由な秩序は崩壊し、全宇宙と生命が完璧に調和する「自由という名の秩序」が完成する。 「生こそ最高の存在なのだ」という自覚とともに、灰の檻を抜け出したエマとオルド。二人は「自分をわかろうとする旅」を続けるため、終わりのない星々の輝きの下へと歩み出す。
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