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お茶会

ついに来てしまったお茶会の日

私思い出してしまったの。

このお茶会でアプリ様に出会う事を...

具合が悪い振りをすれば死ぬほど心配されてしまうから仮病は使えませんし

はぁ 困りましたわ


でも知り合わなければいいのです。

こんな事をゆうのは良くないとわかっていますが、通常身分の低いものは身分の高いものから声がかかまで話すきっかけはないのです。

詰まるところ王室の次に身分のある公爵ですもの。同じ公爵であれば話しは別ですが相手は伯爵家

きっと大丈夫。


ベリーたちの手によりいつも以上に可愛くされ

髪の毛は薄いピンクのリボンで飾られ緩く編み込まれハーフアップへ

ベリー曰く「ルーナ様の御髪は光に当たれば当たるほどキラキラするからきつくまとめるより下ろしていた方がいいのです」との事

確かに髪の毛もまつ毛も宝石のように光が当たるとキラキラ輝いている。

でも未だに鏡に映る自分のことは好きじゃない。

自分では無い誰かがこの容姿ならさぞ可愛らしいと思える。

実際ゲームの時は思っていたのですから。

でも以前とはいえ好きだった殿方にブスブス言われつずければ誰だって自分の顔が嫌いになる。

でも周りが天使のようだと大袈裟に騒いでくれるから社交辞令だとわかっていても自信を持てる。

アデル様には会う度にぶすだと言われているのでやはり回帰前のメイクがアデル様の好みだったようだわ。

つまりアデル様の全くタイプではない私でいた方が婚約したくない私も好都合なのだ。

前はお化粧していないと何も守れていない気がして怖かったけど10歳までお化粧はできないからやっとすっぴんにも慣れてきた


「ルーナ出発よー」

お母様が私を呼んでいます。

「いまいきまーす」

と声を出し急いで向かう。


玄関には父もいた。

どうやら宮廷にお仕事で呼ばれているらしくどうせだから一緒に行くことになったらしい。

ちなみに兄シトリンも一緒にいってくれるので心強い。


「おまたせしました」

と声をかけパーティのために買って貰った薄ピンクのワンピースの裾をつかみ恥ずかしいけれどクルッと回って見せた。


「ダメだ」「ダメね」「これは危ないよ父上」

3人が声を揃えダメ出しを...

前の人生も含めこんなにダメ出しされた事はなかったからいったい何がいけないのかと涙目になってしまう


「ちょっと可愛すぎるわ。」「変な男がよってきたらどうするんだ」「やはり今日は行くのをやめよう。それか少し化粧でもして原型を留めない程度にブスにするのはどうだろう」

「でもこんなにかわいいもの。自慢したいわ」

最後の母上の言葉には全員が納得していて涙はすぐ乾きました。

結局はお兄様が片時もそばを離れず護衛の任務を任されてしまいせっかくのパーティなのに申し訳ないわ




優雅な音楽が流れ 庭園の花々は咲き誇り 紅茶やお菓子の甘い香りが漂っています

この風景は回帰前と変わらず美しいわ


「さあ お客様は揃いました! 皆様今日は無礼講です。どうぞたのしんでくださいな」

王妃様の一言で音楽はより厳選されたものに

花たちでさえも美しさを競うためより綺麗に咲いて見せている気がします。

どんどん運ばれるお菓子はどれも美味しそう

食事の美味しさを思い出した私は最近は食べることが大好き

特に甘いものには目がありませんの


お母様達用の大きなテーブルセットとは別に子供たち用の椅子やテーブルがある。

子供たちはそちらへという意味なのだろう。

お兄様といくつかバイキング式でお菓子を取りテーブルへ

その間色々な方に見られ恥ずかしいです。

お菓子を取りすぎたかしら?

早く席に座り頂きましょう!


美味しくクッキーやケーキを頬張っていると

「ルーナ久しぶり 少し見ない間に綺麗になったね」

と口下手なステファニー様から社交辞令を頂き同じテーブルでお茶会をいただく事に。


食べてる姿をお兄様やステファニー様にまじまじと見られのは恥ずかしいですが美味しいので止まりません。

見るからに至福そうな顔をする私を見てあからさまに焦り始めるおふたり

「こんなにみんなから見える席は良くない。席を移動しよう」とステファニー様

「せめて顔が見えない向きに変えよう」とお兄様

そんなに大きな口を開けて食べていたかしら、公爵家の恥になってしまったのかしら...

心配ですけれど今は美味しければいいのです。おふたりがどうやら難しい体勢で座り隠してくれていますし!


でも...おふたりとも全然食べてないです!

こんなに美味しいのに!!!

私の目の前のケーキがなくなりお兄様が取りに行ってくださいました

その間殿下とここにいてと丁寧に言われてしまいました。

元々動く気はなかったのですがやんちゃなこだと思われているのですね。悲しいですわ!


「僕が持ってきたケーキもすごく美味しいんだ。果物が沢山乗っているから食べてごらん」ステファニー様はキツそうな体勢にもかかわらず涼しい顔をしてらっしゃいますが体はプルプル震え出した所を見ると限界なのでしょう笑


安心なさってください!大きな口は開けないのでゆっくり休んでください

と伝えると殿下にしては珍しキョトンとされていれ大笑いしていました。あまり大きく笑わない方なのに珍しいです。

普通大笑いするとブサイクになりますのに殿下はそれでも美しいのです。ずるいです。

チラチラとこちらに話しかけられ待ちのようなもの視線を感じます。

殿下にお伝えすると気にせずお食べとの事。

笑ったためか目尻に涙が溜まり可愛らしいです。

でも殿下が好きで持ってきたケーキ1人で食べてしまうのも申し訳ない。でも食べたい!

いい事思いつきましたわ!殿下にも1口差し出せば心置きなく食べられます!

殿下お先にどうぞとケーキを差し出せば

「僕は大丈夫だからたくさん食べて」と返され

体がプルプルでフォークを持つのも大変なのね!とあらぬ方向で納得し

淑女としてあろうことか殿下へ あの あーん

とゆうやつをやってしまったのです

「もうステファニー様フォークが持てないくらいおつかれならそうゆって下されば良かったのにー」なんて呑気な事をゆってしまいましたわ!

固まったまま動かない殿下を見て やってしまった!

と思いフォークを引こうとすると ぱっくと殿下食べてしまいました。

「うん。やっぱり美味しいよ。ありがとうルーナ」とお礼までされてしまえば顔を赤くする他ありません。


そこ兄上が戻って来て私たちの状況は一目瞭然。

兄上もあーんしてとか言い出す始末です

キャラが以前と違いまくりです!!!

しゅんとしている兄上が可哀想なので1口あーんをしようとしたところステファニー様にとめられ

まず自分が食べてから美味しかったらシトリンにあげたら?といわれそれもそうだと1口。

んんんんんんん!!なにこれ美味しすぎる!!

お兄様にあげるのがもったいないけれど仕方ない今度こそあーんをしてあげました。


「美味しいね。ルーナ でもねあんまりこーゆうのしちゃダメだよ!特に男の子に!!間接キスだって喜ばれちゃうからね!」と兄上に言われてはっとしました

私殿下と間接キッスなるものを!!!

殿下を見るも涼しい顔。

兄と間接キッスがいくら嫌だとしても私を間に挟むなんて !フォークを変えるようゆってくだされば良かったのに!

あ でもまだ8歳です。お兄様がませているだけど殿下は知らなかっただけかもともう一度殿下を見ると唇に人差し指を当てて 内緒 のポーズ!!


もう一体ステファニー様はどこでそんな事覚えていらっしゃるのかしら!8歳だと思えないくらい色気が!

顔を赤くして俯くいる私を不思議に思ったのかお兄様は

ルーナはお子様だから刺激が強かったね お兄様と間接キッスしてもなんともないんだよ と頭を撫でられました!


ステファニー様じっと睨め

「こっちのケーキも欲しいの?食いしん坊さんだねルーナは はい さっきのお返しに食べさせてあげる あーんして?」と何故かしら子供のくせに色気ムンムン?でケーキで誘惑してきます。

すごく美味しいよ言われてしまえば食べるしかありません。

すごく美味しいのでしょうけど緊張で味が分かりませんでした。

兄上もあーんしてみたいとゆっていたけど恥ずかしいから家でして欲しいと言って回避成功です。

これではイケメンに囲まれて誰がヒロインか分かりませんわ!

そんなこと考えていると 向こうの方からアデル殿下とオレンジの瞳の可憐な少女がこちらい向かってきているではありませんか!

急いで席を立とうとすると「ルーナ?どこいくの?」お兄様に怪しまれ

普通なら有り得ませんが「御手洗に」とゆうしかなかったのです。

通常なら 御手洗に行かなくてもいいように食事や水分を調整できてこその淑女

もし急を要した場合は恥ずかしいのでトイレとは言わず他の理由で席を経つもの。

今回ばかりはほんとに早く席からはなれたくて...

そうこうしている間にアデル様は席に到着され、見なくても分かります。アプリ様を連れてらっしゃいました。

いくら家柄が高かったろうと、王族から紹介された方を無視したり粗末に扱うことはできません


突然アプリ様は自己紹介をされました

「アプリコット・ダンデと申します。よろしくお願いしますわ」とふわっと笑うとやはりヒロイン可愛らしいし、可憐です。

「こちらはアデル様の妹さまですか ?」

と私のことを聞いております。

「はじめましてアプリコット嬢。僕はステファニーアレキサンドライト・ダイヤモンドです。以後お見知りおきを。ところで令嬢僕の事を知らなかったとはいえ貴族のマナーは今後守るように」と冷たい口調で言われるとアプリ様はびくりとなさいました。お可愛いことですわ。


殿下が仰ったマナーとゆうのは

身分が高いものから挨拶をする

そこから下位のものが挨拶をし会話が始まる とゆうもの


今回の場合は会話の中の1番高位今回でゆうと王族であるアデル様から正式に

「僕の友人の○○」と紹介された場合のみ

先に自己紹介するこちが許されるのですわ。

7歳という子供であっても当たり前のことですわ


アプリ様はしょぼんとし

「申し訳ありません」

と頭を下げようしていたところ

「兄上いいではありませんか!今日は無礼講だと母も申しておりました!このような場で王族が1貴族を叱ることの方がどうかと思います。アプリ嬢もこのように反省しておりますし」

はぁとため息を付き用事を尋ねるステファニー様

元気を取り戻したのか

「皆様と仲良くなりたいと思いましてアデル様にお願いしたのです」との事

「そうですか」

とステファニー殿下とお兄様が声が揃ってしまったわ

おかしいわ

ゲームでのお兄様とヒロインファーストインプレッションはこの場面でした!!

かわいいアプリ様に一目惚れするはずですのよ!

それなのにその顔はなんですの!まるでゴミムシを見るようだわ! それがお兄様の恋する顔なのですわね!!あまりかっこいい顔とは言えませんが人それぞれですものね!!


お兄様は緊張しているのか冷たい声で自己紹介をし、私のことも軽く妹です。と説明してくれたのでよろしくお願いしますわと声を出すだけで良かった。


私、見てしまいましたの

妹と知った時彼女はすごく怖い顔でした

すぐ微笑まれてましたのでもしかしたら回帰前の最後に顔と重なったのかもしれません。


回帰前は既にこの時アデル様のことを好いていましたから、アプリ様と登場した時は悲しかった思い出があります。


そういえばトイレに行きたかったんだよね?

とお兄様に言われそうですと頷けばこの場から離れられると思ったのがおバカでした

「あら私も行きたかったのです。御一緒しても?」と聞かれれば断るすべもない。

トイレの前まで送るとゆうお兄様に期待の眼差しを送りましたが

「まぁ淑女の御手洗ですのよ!恥ずかしいですわ」

とアプリ様がことわてしまいました...

トイレまでの道のりはまぁまぁ遠く感じました

「ルーナ様とお呼びしてもよろしいかしら?」

こくんと頷けば花のように喜ばれあの時と同一人物か疑ってしまいます

「ルーナ様はどちらの殿下がお好きなのですか?」

と唐突に質問されました

でもこの質問は前回もありましたもの。この時はアデル様と答えましたが...

今回は2人の邪魔はしません!

「どちらのこともお兄様と同じように大好きです」と完璧な微笑みで返せば一瞬かたまり


「そんなこと言わずにおしえてよ!私たちお友達でしょう?」


いつから友達になったのか いつから敬語を外して良いと言ったかしら とアプリ様へは言わないがこれもマナーなのだ

友達くらいはお互いの考え方次第だろうが 敬語は高位のものが認めた相手のみにフランクに話せるよう外すよういうもの。かってに使い分けていいものではないのだ。

高位貴族が3歳以下などの難しい言葉が分からない場合は口調に気をつければ敬語ではなくていいですが…

私はアプリ様と1しか違いません....


これ以上色々言われても大変なので前回とは違う様に願いを込めて

「強いてゆうならステファニー様です」

とお答え致しました。やや引きつったような顔で

「そうなのね!私全力で応援しますわ」ととびきりの笑顔で


前回と同じセリフ

同じ顔

心に不安がおしよせます


アプリ様は好きな方はおないとの事ですが男性からはモテモテのようです。だから恋愛相談は任せてとも...







〜ステファニー〜初恋にきずく?

ケーキを口元まで差し出され、恋人がするやつだとすぐわかった!

子供同士のすることだし咎められることは無いだろがちらっと大人たちを見ると母上と公爵夫人がニヤニヤしながらこちらを見ているのがわかった


少し間を置いてしまったためかルーナが恥ずかしそうにケーキを戻そうとしている。

何故か分からないが焦ってケーキを食べてしまった。

ルーナじゃない女の子ならはしたないと無視していただろう。

少し嬉しそうにすごく恥ずかしそうにしているルーナはほんとに天使のように可愛らしい

その後シトリンだ戻り同じようにして欲しいとルーナに頼んでいた。

普段学校生活ではかなり冷たい雰囲気を出しているところからは想像もつかない姿だ。


俺に使ったフォークでそのままシトリンにケーキを差し出すのを止める。

最近クラスで間接キッスとゆう話題で盛り上がったのだ。

つまりその間接キッスすると好きとか婚約者 とゆう意味なのだとか

(子供たちがかってに騒いでいるだけで実際は違う)


シトリントと婚約してたまるか!気持ち悪い

と思いそのままルーナがケーキを食べるの促す

その ルーナから間接キッス促してきたし今も嫌がることなくケーキを食べた。

シトリンがケーキを食べたあとこの話題をルーナに言うと知ってか知らずか赤くなりこちらを潤んだ目で見てくる。

知らなくて怒っているとはいえ

可愛すぎる 王太子教育のおかげで思っている事は顔に出ないようにできるが内心はドキドキでいつ顔が赤くなってもおかしくない状態だけど

余裕なフリして2人の秘密のポーズをすればさらに赤くなる。

可愛いな

もういっそ僕だけ見てくれればいいのに


〜アデル〜

いつかのアプリ嬢と再開し気分がいい

アプリ嬢は兄上より俺と仲良くなりたいといってきた

いつも兄を紹介しろと女子に言われている身としては嬉しくてたまらない

俺だけを見てくれる。こんな感覚はあまりない

王子だから

と身分だけでよってくるやつばかりだから


俺の事を知りたいから友達を紹介て欲しいと可愛く頼まれればそうしてやりたくなる


兄上やシトリン ルーナが固まっているため挨拶に向かう途中

ルーナと仲良さそうにしている兄上が目に入る

あれは俺の婚約者だと怒りが湧いてくる

(まだ話が出ているだけで婚約者ではない)


〜アプリ〜

ステファニー様がはじめましてと言った瞬間頭に来ました

私たちの会うのは3回目なのですよ

それにいつも一緒にいるから妹かと思っていたけれど

婚約者候補のエンジェルルーナですって!!

たしかに天使のように可愛らしいですが

愛想はないしモテてる様子もない

私の勝ちですわ!!

この子ステファニー様がお好きなんですって

絶対上手く行かせてたまるもんですか

私より可愛いとか私の欲しいものを持ってるこのルーナなんて絶対どん底に突き落としてやるんだから



〜母達〜

「見てください王妃様!!」

「まぁ 見て2人とも照れているわ」

「2人並ぶとほんとにここが天国なのではと疑ってしまいます!ふふふ」

「しかもアカデミーの先生がこの前生徒たちが間接キッスの話で盛り上がり注意してたと仰ってたわ」

「あらそれはどのようなうわさですの?」

「ステファンも知ってると思うのだけどなんでも間接キッスの意味は 誘う側のすきの気持ちと受ける側の好きな気持ちが重なるから両思い とか 少し飛躍しすぎるけど婚約者だぞって見せつけてるらしいわ」

「きゃーーーどうしましょううちの子が!!

正直アデル殿下だと不安ですがルーナが選ぶのがステファニー様なら安心ですわ」

「そうなのよーステファンもルーナの前だと普通の男の子で安心なのよー。アデルは最近はダンデ伯爵の令嬢と仲が良さそうだわ!2人ともいいカップルに出会えて嬉しいわー!!このままくっついてくれると言いけれど!..でもアデルったら昔からルーナの事自分の婚約者だと思ってるみたいでどう説明しても思い込みが激しいタイプらしくて」

と子供たちの恋愛に興味津々の大人たち

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