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混乱

〜終わりの時〜


「どうかもうおやめ下さいルーナ様」

....アプリ様の大きな声がパーティー会場に響き渡る....

「どうして君はいつもそうなんだ!! いつも睨んでいるようなその顔に、気味が悪いほど細く青白い。真っ赤に染めている唇が気持ちが悪い。極めつけには君の悪行に数々はききおよんでいる。目下のものに驕り高ぶるその態度! 今まではこのアプリの優しさに免じて目をつぶって来たやったとゆうのに!そんな心優しいアプリに対してまで手を上げる暴力行為をするとは、王族になるであろうものとして恥ずかしくは無いのか!君が王族、しいては俺の妻になるなど考えるだけどおぞましい。君との婚約は破棄させていただく。」

私の愛する婚約者にぴたっと寄り添い、見つめ合いながら涙を流す素敵な黄色の髪にオレンジの瞳の可憐な少女は、伯爵令嬢のアプリコット・ダンデ様です。

「そんなに大きな声を出されてはルーナ様も謝りにくいですわアデル様。彼女も反省しているようですし私は許しますわ」

とふわりと太陽に恋をするたんぽぽのような暖かい微笑みをアデル様に向けこちらには勝ち誇った顔を向けて。

「ルナ様泣いては顔がより醜くなりますわよ。さあこちらで涙をお拭きくだないな」アプリ様は私にハンカチを差しだし

「残念ね。醜いルーナ。殿下は私を選んだのよ。最初から貴方なんて大嫌いだったのよ」

耳元で囁かれ今までいかなる時も愛してきた殿下やなんでも相談しお互いを支え合って来たと思っていた親友の裏切り行為を目の当たりにし、絶望に縁に立たされパーティ会場のテラスから私は死を覚悟し飛び降りたのです。

....


〜始まりの時〜


ーあまりにリアルすぎる夢にうなされ目が覚めるー

ぱちっと目が覚めたと同時に家族の心配そうな顔が目の前いっぱいに広がる

「ルーナ大丈夫?転んで頭を打ってそのまま気を失ってしまったのよ。2時間ほど寝ていたけれど痛みとか気分ははどう?」

心配そうに優しく声をかけてくれる母に「大丈夫です」と声を出すのがやっとで、頭の中は混乱している

なぜなら私はこの光景を見たことがあるから...

あの夢の出来事は私が16歳に開かれていた春の祭典。あの場で婚約破棄を言い渡され、テラスから飛び降りた事は事実として記憶に残っている。夢なんかではないと確信がある。あんなに痛く苦しんだのだから。

.....何がどうなっているのか、今が夢の中なのかほっぺたをつねってみる。柔らかいほっぺたが別人のようにふわふわぷにぷになさわり心地だけれど、痛みは間違いなく私のモノ。視界に入る指も今まで使っていたものより遥かに小さくぷにゅっとしていてクリームパンのようです。しかし16歳の私の頬はコケていてほっぺと表現するにはいくらか違和感があるそれと見つめる先にあるのは細くゴツゴツとして不健康な指先のはずなのだから。飛び降りてから息を引きるまで泣きながら手を握り締めてくれた家族にもう一度会えるなんて...涙が出そうになるのを堪え、何がどうなっているか心を落ち着かせ考えたいため


「ご心配ありがとうございます。やっぱりまだ少し痛いので横になってもいいですか?」

と甘えるとみんな渋々と言った様子で私の頬やおでこにキスをし優しい言葉をかけ退出してくれた。


何度も悩み 至った結論は時を乗り越え戻って来たか、夢の中にいるかの2択まで絞った

でもどちらも現実味がない...

いったいどうしてああなってしまったのだろう...いくら魔法が使える我が国とて、死者を蘇らせたり時を戻すこはできない。ましてや自ら命を絶つのはどこの国においても最大の罪。そんな私に神様がチャンスをくださるわけが無い...

とりあえず考えたことをメモしようと立ち上がりふと鏡の中の私と目が合う。外見からして5歳くらいかしら……


「あ...私ってこんな顔だったのね。」

まっしろで綺麗なふわふわウェーブ髪は腰まで伸び、宝石のオパールのように光に当たると反射によりキラキラとたくさんの色味を見せ輝き。月光を閉じ込めたような優しく薄い色の黄金のタレ目な瞳。髪と同じくオパール色の長いまつ毛が目を縁どり頬に影を落としている。頬はふっくらとピンク色で健康そのもの。膨らみ始めた胸はまだ控え目だけれど、存在感がある。久しぶりに化粧をしていない私。

16歳の私からはかけ離れていて鏡に映る自分を自分だと認識できず大嫌いな顔なのに天使だと見間違えてしまうほど麗しい。


だって16歳の私は殿下の好みになるためにダイエットをし周囲から十分だと言われても、太っている気がして食べては吐いてを繰り返し頬はコケ肌は青白くなり体はガリガリになった。しかし全ての栄養は胸に集まっているのかというくらい胸だけは成長とともに大きくなってしまっていた。殿下は控え目な胸がお好きだと知ってからは胸をなるべく抑え小さくみえるようにしていた。つり目が好きだと言われればアイラインをはね上げて見せた。

鏡を見る度に何かが足りない、このままでは殿下に嫌われてしまうと毎日焦って負のループにはまり身も心もボロボロでついには心が壊れてしまったの。


「あぁ私は足りなかったのではなくありのままが1番良かった事にきずけなかったのね....」心から出た言葉に自分が安心したような気持ちになった。


急にポロポロ宝石のように美しい涙がこぼれ落ちる。もしもう一度人生をやり直す事が許されるのなら、今度は殿下にもアプリ様にも関わりたくない。愛などがない貴族同士の結婚だとしても少しずつ愛を育める方と添い遂げたいわ。あれだけ熱烈に身を焦がすほどに愛していたのだから胸は痛いけれど心も体も軽くなったように感じる。...


あら...申し訳ございません。私としたことがうっかりしておりましたわ自己紹介がまだでしたね。私公爵家の長女エンジェルーナ・オパールと申します。大層な名前だとお思いでしょう。私ですらそう思いますもの。

実は生まれた時に陛下が送ってくださった名前だと聞き及んでおります

国王陛下と私父は幼なじみであり、非公式の場であれば敬語などはなく言いたいことを言い合っているようです

王妃様と私の母は貴族学校で知り合い仲良くなり親友のようでありママ友であり...といった中なのです

家族ぐるみで仲が良いのですものお互いの子供を結婚させようという流れになるのは必然だったようです。

周囲からも国に忠誠を近い国を守る盾、多くの軍事力を持つ刃となる公爵家との婚姻に反対を唱えるものはいなかったそうですわ


王家は第1王太子テファニー様 第2王太子アデル様

公爵家は長男のシトリンお兄様 長女のエンジェルナ


見事に兄上テファニー殿下は同い年

ついでアデル殿下が生まれ1年後私が生まれたのです。歳が近い私をアデル殿下の婚約者とし、

王妃様も陛下も本物の娘のように可愛がって下さり、初めての女の子だわなんて仰り溺愛され公式の場であってもエンジェルと呼びたいどうか頼むと申し出があったと昔教えて頂きました。


つまり生まれた時から私はアデル殿下の非公式の婚約者であり殿下が10歳になった春の祭典で正式な婚約者発表をすることになっていたはず。


今の私の正確な年齢を知らなくては!!

「ベリーお部屋の外にいる?」

私付きのメイドのベリーに向かい部屋の外に声をかける


「ルーナお嬢様!どうなさいましたか?どこかやはり痛いのでですか?」

「うんん。違うの。今年陛下からお誕生日に頂いたものを急に見たくなったのだけどどこにしまったか忘れちゃったの。急に見たくなっちゃって」


先程まで涙を流していたため目元が赤く、庇護欲をそそられる顔でお願いする主に対してやはりどこた痛むのか?それともお誕生日に陛下から頂いたドレスや宝石を身にまとい気分転換かはたまたお嬢様と同じくらい大きさの犬のぬいぐるみ抱きしめたいのか

....お嬢様は普段動きにくいドレスは好まれないし.....


「わんちゃんのお人形さんですね。すぐ持って参ります!あとは暖かいミルクも一緒に」


エンジェルーナとほぼ同じ大きさの可愛らしく犬のぬいぐるみが運ばれて来た。陛下は毎年誕生日の私の身長と同じ大きさのぬいぐるみをプレゼントしてくださり、私の年齢を可愛らしく耳元に入れているのだ。ぬいぐるみのプレゼンは確か6歳までだったし、わんちゃんにも6が書かれているもの。今の私は6歳で間違いないわ!!

あと2年でまた同じ運命がが繰り返され始める...

背筋が凍るような気がした。ぎゅっとわん太(犬のぬいぐるみ)を抱きしめる。

今の私は大人から子供に戻っている。

いくら殿下を愛していようがさすがに大人の心を持つ私が子供の殿下を可愛いと思えど愛ではないでしょう。

今こそ嫌われて傷が浅いうちに婚約者破棄して頂きましょう!!!


意気込んだところでいきなり頭に浮かんできた人物紹介


人物紹介〰ダイアモンド王国よく出てくる人編〰


マリンアウイナイト・ダイアモンド陛下 38歳

金髪に明るい水色の瞳

威厳のある顔つき

可愛いものをこよなく愛するエンジェルーナ大好き

息子たちに対しては王子として接する時は厳しいが家族の時間の時は甘い。


リリアーナ皇后陛下36歳

プラチナブロンドの髪に緑色の瞳

知性と慈愛溢れる性格

ややふくよかであるため性格と見た目が一致

お節介なところもある

息子たちはもちろん家族ぐるみの公爵家の子供たちも我が子のように可愛がっている。


ちなみに

侯爵家以上は家名は宝石に名前を

伯爵以下は家名は花の名前を

男児のみ宝石の名をつける事を許されている


第1王子

ステファニーアレキサンドライト殿下 18歳 攻略対象

薄いプラチナブロンドの髪 光に当たると白く見える

エメラルドのような緑色の瞳

美しすぎて近寄り難い人外の美しさ

神様がいたらこんな感じだと思う

顔に似合わずガタイが良く引き締まっているためかワイルドさもある

武術 魔術 勉強 美貌に置いて完璧

女性に興味がなく冷たい


第2王子 (悪役令嬢の婚約者) 攻略対象

アデルマンダリン殿下 17歳

パッと明るい金髪にサファイヤのような青い瞳 全体的に髪や瞳の色が濃い

容姿端麗であり白馬の王子を具現化した感じ

親しみやすいく誰にでも親切

正義の道から外れることを嫌う。

正義感が強い

細マッチョ



公爵家家長

タンザナイト・オパール 38歳

キラキラと輝く青い瞳 金色の髪

野性的でセクシーな感じる

怒ると怖い 普段は子煩悩な父

公爵でありながら騎士たちを育成し指示を出す総司令官も担う

ガタイはクマのよう


カナリア・オパール 36歳

クリーム色の髪の毛 黄色の瞳

いつまでも若々しく1番のしっかり者

かつては 妖精 と社交界で言われるほどの美貌



シトリン・オパール 18歳 (公爵令息)攻略対象

金色の瞳 金色の髪

美しさと野性的を兼ね備えた顔立ち

第1王子の同級生で仲がよい

基本冷たいが心は暖かい



悪役令嬢16歳

エンジェルーナ・オパールヒロインより1つ年下

白髪の腰までのふわふわウェーブ髪 月光のような薄い金色の瞳

白髪は宝石オパールのように光に当たると反射によりキラキラと輝く

化粧が濃くつり目 色白 身長はやや低い

巨乳 ウエスト細く妖艶な体

厳しい表情が多いが女神のような美貌

性格攻撃的

〜ご本人特別素顔情報〜

基本性格も含めふわふわしている

勉強・魔術(回復や光魔法)が得意 運動は嫌い

アイラインを引かなければ大きなタレ目ガチな瞳

回帰前記憶あり


アプリコット・ダンデ伯爵令嬢 17歳 (ヒロイン)

丸く大きなオレンジの瞳にストレートな金髪

平均的な身長

可憐 純朴 庇護欲をそそる とゆう言葉が似合う

甘えるのも甘えさせるのもが上手

笑うと花が咲くように周囲が明るくなる

悪役令嬢にまで優しく接する姿は愛に溢れる聖女のようだと周囲に信頼を得ている

攻撃炎系の魔法のみ使用できる。


アプリの兄

アプリの兄

マンダリン・ダンデ

妹と同じオレンジの瞳に金髪

性格は荒っぽい

騎士団に入隊したい


騎士団団長の息子 17歳 攻略対象

ルベナイト・ナスタチューム(伯爵令息)

赤い髪 赤い瞳

情熱的

武術に特化しており身体強化の魔法が使える


宰相の息子 攻略対象

ヒスイ・バーベナ17歳(伯爵令息)

緑の髪に紫の瞳 メガネ

瞳に写したものを映像化・絶対記憶の能力があり

代々王室の記録係となっている。王国の全てを知識として知っている


まって...これも見覚えがある

断片的に...

悪女?聖女?頭が割れそうに痛い.....

ゲーム ジュエリーの最愛 ヒロイン 悪役令嬢 婚約破棄 断罪 ハッピーエンド

たくさんの言葉が浮かぶけれどどれもピンと来ない

ふっと力が抜けそうになるのを堪えベッドまで戻る


コンコン

「お嬢様の大好きなあまーいホットミルクお持ちしましたよ」

あらまた寝てしまったのね!なんて可愛らしい..いいえもはや天使だわ。人間界に天使がおい降りてきたんだわ!!と謎に興奮し急に我に返りこんなに可愛くて将来が心配だわ!!!

と心の中で将来の心配事を繰り広げるベリーはお布団を首元までかけこっそり退出するのでした


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[良い点] これから面白くなりそうだ、という展開の仕方が良いと感じました。 [気になる点] 句読点が少なくて読みにくい点と、感嘆符の半角と全角が混在している点が気になりました。 [一言] 一話にして次…
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