呪符 その2
「喰らえ!」
「「ギョブーーブブブフ!」」
「ふう、これで六匹・・・ゴブ討伐の依頼は完了と。次は・・・オーク三匹か」
さて、オークは麻痺や毒なんかに、弱耐性があるんだけど・・効くかどうか。呪符の効果が以外に高いし・・・・恐らく大丈夫かな?
それよりも・・・なんか見られている気が・・・・。
辺りを見渡し、探ってみるが・・・・特におかしな様子はない。
「気のせいかな?」
その頃、二人のダークエルフはと言うと・・・・。
「アイツ、結構勘がするどいわ」
「さすがエルだ。それにしても、あのアイテムは一体・・・・」
「中々使えそうな物よね・・・」
「エルの奴・・私に内緒であんな物を作るとは・・・・」
「・・・・いや、ナヴィアナに言う必要は別にないわよね?」
「そうだが・・・・その・・なんだ。別にいいだろ! それより行くぞ」
「待って、もう少し距離をとりましょう。あまり近いと感ずかれるわ」
「うむ、そう・・・だな」
二人はコソコソと、エルの後を追って行く。
「うーーん、オークはどの辺りに居るのかな?」
うーーん。マップがいるな。けど、ダンジョンマップなら兎も角として、フィールドマップって、カオスフロンティアで作る必要、無かったからな。ふむ、今度作れるか試してみようかな? あーでも、フィールドを歩き周る暇は無いよな。面倒だし。
「うん? なんか気配が・・・あっちの方からか。オークかな? 取り敢えず。行ってみようかな」
魔物の気配らしきものを感じ、その方向にある林へとわけ入る。
「こっちの方だった・・・・ん? なんだ? く、臭い! コレって、オーク臭と言うやつか!」
くっさい臭いが、辺りに漂う。独特の獣臭だ。俺が子供の頃からよく行った動物園の、日本の動物コーナーに居たイノシシの臭いに似ていた。
「うん、くっさい。この辺りに居るのかな?」
「「「フゴッ、フゴフゴ」」」
「とか言ってたら出て来たし。しかも、オーク三匹。・・あっ」
「「「フゴ?」」」
藪から出て来た三匹のオークと、目が合った。合ってしまった。
「「「フゴーーー!!」」」
「なんか怒った」
ドンドンと地団駄を踏んだり、棍棒を地面に叩きつけて、威嚇して来た。
「先手必勝! 麻痺の呪符!(中級呪符)
麻痺の呪符(中級呪符)とは、呪符にも上中下と、クラスがある。ゴブに使ったのは、下級の呪符。オークは、弱ではあるが耐性持ちなので、中級の呪符を使った。
「「「フゴッ! フゴゴゴ・・・・」」」
麻痺の呪符の効果で、オーク達に麻痺が付与される。体が麻痺したオーク達は・・・・五体投地如く、前のめりに倒れた。
「あれ? 効果強すぎじゃない?」
中級と言っても、効果が1割増しくらいになっただけの筈なんだが・・・・。他のも試してみよう。
「毒の呪符!(中級)」さて、どうなる・・・・。
「「「ブゴーーー・・・・・・・・ブッゴ」」」
毒の呪符により、毒状態になったオークは、口から泡を吹き、地面をのたうち回り、コト切れた。
・・・・・・・・うん。効果は抜群のようだ。
ヤバイなコレ。中級以上は販売しない方向でいこう。
多分、中級以上を販売したら、とんでもない事になる。
とある茂みに身を隠す、二人のダークエルフ。
「何アレ? オークをあっさりと・・・・」
「エルめ、なんと言う物を作ったのだ。あんな物売りだしたら、冒険者が要らなくなるぞ」
「い、いくらなんでもそんな事・・・・」
「アレを見て、本気でそう思えるか?」
「・・・・・・思えないわね」
「だろ? アレを使えば、子供でも魔物を倒せるぞ」
「なんて物作ってんのよアイツ」
「はっ! 隠れろ!」
「うーーーん、やっぱり見られてる気が・・・・気のせいなのか?
それとも・・・・うーーん」
つけられている気がするが、特に何も無いので、更に先へと進んで行く。最後の依頼は、オーガ一体の討伐か。一応、上級の呪符も試しておこう。死蔵は決定だけど。
呪符を両手に、森の奥へと進んで行く。その後を二人のダークエルフがつけていると知らずに。
「ナターリア、エルが行くぞ急げ」
「分かってるわよナヴィアナ。この奥となると、オーガの依頼かしら?」
「うむ、エルはゴブリン六匹、オーク三匹、そして、オーガ一体の討伐を受けていた」
「・・・・・・なんでそこまで把握してるのよ。ナヴィアナ、あなたストーカーにまっしぐらじゃないの」
「だ、誰がストーカーだ!」
「ほら、アイツが行っちゃうわ。行くわよストーカー」
「だから、ストーカーでは無い!」




