転生したら地獄だった#2
「えぇぇぇぇ!!」
何でもないという顔で彼は
「今からお前のことはアンと呼ばせてもらう。」
と言った。
「さっそくで申し訳ないが、飯を作ってくれ」
「はい。わかりました。」
(意外と優しいのかも…)
私は厨房へとエンマ様の案内で向かった。
「ここが厨房だ。」
扉を開けた瞬間目の前に広がるのは白くて清潔感のある広い厨房だった。
私は思わず声を上げてしまう。
「わぁ。凄く広い!」
「ここにある材料は好きに使ってくれ。」
エンマ様はお仕事があるらしくすぐに出て行ってしまった。
エンマ様からの要望はイタリアンだった。私はメニューを考え始める。
「ん〜。何にしようかな?」
30分程悩んだ結果次のメニューになった。
•チーズリゾット
•カルパッチョ
•ジェラート
•スプレムータ
まずはチーズリゾットから作る。
たまねぎ、しめじ、にんにくを切っていく。
べコーンを切り、お米を洗う。
フライパンにバターをひく。
ジュワーッと溶けていくバター。
そこへにんにくを加え弱火でいため香りが立ってきたら玉ねぎを入れ、中火でしんなりするまで炒める。
(いい感じにできそう!)
ベーコン、しめじを加えてしめじがしんなりするまで炒め、お米とコンソメ、牛乳、水を加える。
ひと煮立ちしたらチーズを加えて… 完成!!
どんどん作らないと!
次はカルパッチョである。
たまねぎを薄くカットして5分程水にさらして、水気を切る。
次にパプリカ、ナスを切っていく。ナスは水にさらす。そうしたほうが色が綺麗らしい。
レモン汁、醤油、オリーブ油、こしょうを混ぜドレッシングを作る。
レタスのような野菜フェリーフをちぎり全て盛り付けドレッシングをかけたら出来上がり!
あと2品。
ジェラートは2色作る。1つはブルーベリーのような果実のフィラム、もう一つはいちごのような果実のフューズベリー。
火の通りのいい鍋に牛乳、生クリーム、水を入れて火にかけ沸騰したら止める。
バットに慎重に流し入れ、あら熱をとってから冷凍庫で冷やし固める。
その間にスプレムータを作る。スプレムータとは生搾りのオレンジジュースのことらしい。
ここに、オレンジはない。だからオレンジに似ているファラヒューズを使う。
ファラヒューズをミキサーにかけて別の容器に移しかえて冷やせば完成。
そろそろ冷え固まった頃だろう。
冷凍庫からジェラートのもとを取り出す。バットから取り出し、一口大に切る。
一口大に切ったジェラートのもととフィラムを一緒にミキサーにかける。
続けてフューズベリーの方も作る。
冷凍庫で再度冷やしたら完成だ。
「いけないっ!もうこんな時間。」
エンマ様のもとへチーズリゾットとカルパッチョとスプレムータを運ぶ。