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悪役令嬢は現代世界に転移する!?  作者: リンリン
ボランティア部⁉︎
37/40

主人公はゲームする!?


 空は午前授業も相まって、家に着いた。

瑠璃は部活らしく、学校に残るため1人で帰ってきた。


 そして、ドアを開けると


「お帰りなさいませ。ご飯にしますか? お風呂にしますか? それともわ・た・し?」


「どこで覚えた」


「賢者の本。別名 インターネットです」


 呆れながら、空はアイを見て家に上がる。

すると、アイはちょこちょこと空についてきた。


「どうした?」

「いえ、することがなくて」

「あー、・・・・・なるほどね。掃除とかできる?」

「いえ」


 空は、現代の掃除道具の説明と掃除の心得的なことをアイに教える。


「頑張ります!」

「頼んだ」


 空は、瑠璃の部屋にある段ボールの箱のことを思い出した。


(移動させておくか)


 瑠璃の部屋から、空の部屋にその段ボールの箱を移す。

 空はベッドに腰掛けて、携帯がないため自分のパソコンを繋げた。


 しかし、することもなく。

適当にMyTubeを弄っていると『マジカル・ファンタズマのここがいい!』という動画があった。


 空は、アイの掃除する音を聞きながら段ボールに目を移す。


「でも、なぁ」


 見つからなければ、と空の頭によぎった瞬間


空はパソコンに円盤を入れる。


 出てきた真っ暗な画面には、『最初から始める』という文字だけが出てきた。


 それをクリックすると『名前を記入してください』と表示された。


 乙女ゲームなので、自分の名前を入力するのは少し躊躇ったため、『おまかせ』洗濯すると【ユキ】という名前に決まった。


『ようこそ、『マジカル・ファンタズマ】へ』


 急に夕焼けの学校に、可愛らしい見た目の主人公が写る。

 グラフィックはかなり良く、確立されていた。


「すごいな。これだけでも大体のゲームよりいいぞ」


 空は、その主人公を動かした。

校舎中を歩き回れるようだが、空はすることがわからず、適当に散策していた。


 バトル要素もあるのか、薬草や補助のアイテムが手に入る。


 放課後のためかほぼ誰もいなく、いても話しかけると無視された。


 スキル? のようなところは空欄で、何も覚えていなかった。


 クリックすると、攻撃できる。

試しに他のキャラを殴ると、死刑となりゲームオーバーした。


「マジかよ」


 空は気を取り直して、コンテニューし主人公を適当に動かす。


 体育館裏に入ると、いきなりイベントが始まった。


 イケメンがその体育館裏に入ってくる。


「これは、お前か? 特待生」


 イケメンが手に持っていたのはハートのシールが付いた手紙だった。


「はい。好きです! 付き合ってください!」


 そのシーンをみた空は思わず叫びそうになった。

(早くないか?)

 空は、アイがまだ掃除をやっていることを確認してenterキーをタップする。


「私には婚約者がいる。すまないな」

「王太子さま・・・・・」


 男は帰り、主人公が再び動けるようになった。


その瞬間、足音が階段から近づいてくることに気がつき、思いっきりパソコンを閉じる。


「掃除機の止め方がわかりません」

「コンセント抜けば止まるぞ?」

「なるほど!」


 そう言って、走って帰って行く。


「もうやめとくか。アイに悪いし」


 そう言って、メニューを開くと『合言葉』を『愛言葉』と書かれているのを見つけた。


 調べると、入力するとアイテムが貰えるらしい。


「アイ言葉ともできるよな・・・・・。まぁ、偶然か」


空は円盤を抜き取った。

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