少女達は恐怖する!?
「肝試しじゃーーー!」
せっかく夜の学校というので開催されるらしい。
「学校の警備員に見つからない様に移動するであります! 見つかったら確実に怒られるのであります!」
「肝試しってそういう?」
「何はともかくくじ引き行くよー!」
みんなは呆れた顔でクジを引く。
空 瑠璃ペア。アイ 凛ペア。風 相川ペアと分かれた。
まず、風と相川ペアが入る。
警備員に見つかると面倒なため、懐中電灯は消して歩く。
「なんか怖いであります!」
「ねー。違和感のせいかな?」
「そういうところ考えると怖さが紛れてきて嫌であります!」
風は肝試しが好きなのか、前髪を止めて可愛らしいアイドルのセンターになれるほどの美しい顔を曝け出す。
「へー。怖いの行けるんだ」
「はいであります! いるわけがないのであります!」
風がそう言うと、音楽室からピアノの音が聞こえてきた。
「・・・・・この時間って人いないはずだよね?」
「確かその通りであります」
下駄箱の方からは、笑う声が鳴り響く。
「ねぇ」
「いないはずであります」
内臓の模型が落ちている。
「ねぇ」
「いないはずであひます」
突然、水道から水が溢れ出した。
「ねぇ」
「いなっひはじゅであひます」
突然、女子トイレから扉がどんどんと叩かれる音がする。
「ねぇ」
「ーーーーーーーーーー!」
2人は校舎を走ってでた。




