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エレンとラフィリアと料理長の料理研究

担当さんから頂いたSSのお題で、様々な理由で採用できなかったものがあったので、特別に掲載許可を頂きました。

こちらは特典SS用に収録されたものではありません。新たに書き下ろしたものになります。

「お肉料理?」


 ラフィリアの突然のお願いに、エレンは目を瞬かせた。


「そう! 何かいいのないかな?」


「う~ん……」


 新しいレシピを教えて欲しい。急にそんなことを言われてもポンポン浮かぶものでもないので困ってしまう。


(ハンバーグは昔教えたし、甘ダレのピタパンも教えたし……あれ? 思い返したらお菓子のレシピばっかりでお肉料理ってあまりないかも……。お肉か~何か他にあったかな?)


「でも、どうして急にお肉料理?」


「あ~えっと……」


 言い淀むラフィリアにエレンはピンッときた。


「カールさんね!」


「わっ! ちょ、待って!」


 真っ赤な顔をして慌てるラフィリアに、エレンはにっこにこだ。


「カールさんお肉が好きなんだ?」


「そ、そうだけど……実は今度遠征があるの。私、いつも料理を任されるんだけど……遠征の時って材料が限られるからレシピが偏っちゃうのよ」


「ああ~……」


「私が作るのは主にお父さんとか上司の人達だから下手な物出せないのよね。毒の混入を防ぐために、なるべく上の人達の料理は個別で作らなきゃいけないっていうのもあるし……あとは精霊魔法使いもかな? なんかあの人達、偏食凄いんだけど。食べ残されるとほんと腹立つ」


 今回の遠征ではカールは精霊魔法使い枠に入るらしく、ラフィリアが担当するとのこと。

 ラフィリアの料理の腕が良すぎるのが遠征部隊の中で話題になり、立場も考えて上層部限定になっているのだろう。

 ラフィリアの悩みがもう専属料理人のようだ。


「上の人達って事は、おじさまも参加するの?」


「うん。一緒に行くよ。でも最初、お父さんは参加予定じゃなかったのよね。どうしたんだろう?」


 サウヴェルの「ラフィリアの料理は誰にも食わせないぞ!」の意思を微かに感じたエレンだった。


「でも遠征って事は外で料理をするのよね?」


「うんそう」


「ということは食材も限られる……じゃあ、焼くか煮るかの二択かな?」


 揚げ物は大量の油が必要になる。味を複雑にすればするほどその分荷物も増える結果になるだろう。


(遠征……外の料理……)


 外の料理で思いつくといえば、やはり流行っていたキャンプ飯やバーベキューだろう。

 外で調理する手間を省くために、前もってある程度手を加えた肉や野菜を持って行くキャンパーもいるが、遠征ではそんな余裕もない。

 それに、前もって作っておくにしても保存ができるようなクーラーボックスのようなものはこの世界に存在しない。

 前もって準備していたとしても、保存ができないから出発した当日に消費しなければならなくなる。


(こうして考えたら、とーさまが人気なのが分かるなぁ~)


 氷の魔法を得意として、どこでも転移ができる最強の英雄。

 ロヴェルは町や村に転移できるのだから食材を持ち運ぶ必要もないし、いざ何かあっても転移で逃げ切れる。味方にいれば、こんなに心強い者など他に存在しない。


「遠征で持って行く食材はどんなものがあるの?」


「干し肉とか乾燥させた野菜とか……根っこ系の野菜とある程度の水は、重いから皆で分担して持って行くの。あとは現地で狩りもするから、新鮮なお肉があることも多いわね」


「へええ~」


「でもさ、私主計じゃないのに毎回烹炊をやらされるのよね……理不尽だと思わない?」


「しゅけい? ほうすい?」


「主計は軍隊で使うお金の計算とか、騎士の装備品を配給するみたいな仕事をしている人。その人達の仕事に食事を作るのも入ってるの。それが烹炊っていうんだけど」


「へええ!」


「私のような見習いや騎士の下っ端が配膳とかやるんだけど、なぜか私がいつも作らなきゃいけないみたいな空気になるのよ……」


「ラフィリアのご飯が美味しいからかな?」


「え~? それなら悪い気はしないけど、それでも理不尽よ! まあ、お父さんのご飯とか上官十人分くらいの量だから、他の烹炊係からしたら楽だけどさ」


「えっ、十人前でも多くない……? あ、でもおじさまからしたら、ラフィリアが作ったご飯は食べられるし、変な物を盛られる可能性も低くなるから安心できるのかも」


「盛ってどうするのよ……」


「とーさまがよく薬を盛られてたって言ってたよ。だから特に甘いお菓子が嫌いなの。そういう事が昔あったから、身内に作ってほしいっていうのがあるんじゃないかな?」


「…………伯父様も苦労したのね」


 エレンはアギエルの顔を思い出し、ラフィリアはアミエルの顔を思い出して二人で黙り込んでしまった。

 今やあの二人はテンバール国にいない。それだけでなんと平和な事なのかと改めて身に染みる。


「なんか、簡単にレシピを聞いてごめんね。考えたら遠征に持って行ける食材とかエレンは知らないんだからレシピも何もないよね」


 肩を落としたラフィリアに、エレンは慌てた。


「そんなことないよ。相談してくれて嬉しいよ!」


 エレンがにっこりと笑うと、ラフィリアはどこかホッとした顔をしていた。


「ありがとう」


「うん! でもそっか~。レシピというよりも、ラフィリアの負担を減らしつつ、味変できるものがいい気がしてきたなぁ」


「え、待って。そんなのレシピより難しくない!?」


「あっ」


「どうしたの?」


 エレンはキャンプが流行っていた時にそれに付随して大流行していたものがあったのを思い出した。


「ハーブミックスソルト!」


「……え? 何それ」


「スパイスだよ!」


 著名なキャンパー達や料理人達がこぞって商品開発していたのを思い出す。

 特に何にでも合うというスパイスというものが流行し、キャンプ料理にぴったりだと話題になったのだ。

 キャンプはいかに荷物を減らすかという点も注目される。その手軽さが売りになり、一般家庭でも便利だと話題になっていったのだ。


「お肉の味を簡単に調えることができて、美味しくなる調味料かな? 塩胡椒をベースにお肉用のハーブを砕いて詰め込むの。小さな瓶一つで済むから荷物もそんなに増えることもないと思うわ。ハーブの調合次第では魚料理用とか、辛みを強くしたりとか、色々好みで調節できると思う」


「ええー! めっちゃ便利じゃん!」


 ラフィリアが身を乗り出して喜んだ。

 こうしてヴァンクライフト家の料理長も巻き込んで配合の研究が始まる。


          *


 ヴァンクライフト家の調理場で、エレンとラフィリア、そして強面の料理長がさまざまなハーブを前にして、うんうん唸っていた。


「塩と黒胡椒をベースにして、香り重視か味重視かでバランスを決めていくといいと思います」


「確かにまとめた方が手軽ですね。は~、こんな便利な方法をどうして我々は思いつかなかったのか……」


「料理長は味を見ながら微調整するからじゃないでしょうか? それだとハーブは別々で管理したが便利ですから」


「確かにそうね」


「ハーブの保存は乾燥させて瓶詰めすることしか思いつかなかったなぁ。むしろ料理前にスパイス同士を混ぜておくなんて言語道断! みたいな空気あったよね」


「レモンは塩漬けとか砂糖漬けにしてたのに不思議だね」


 領地の治療院ではレモンを栽培している。それを使った様々な料理が考案されている真っ只中だ。


「あ、レモンの皮を削って乾燥させたものを混ぜたらどうかな? あとガーリックも乾燥させて細かく砕けばいいと思うんだけど……」


「エレン様! 一生ついていきます!!」


 目を輝かせる料理長に、エレンは「一生はいいです……」と苦笑しながら辞退した。

 調理場の入り口ではロヴェルやサウヴェル、ローレンにカイやヴァン、そして他のメイド達が固まってこちらの様子を窺っている。

 料理長がエレンに「一生ついていきます!!」なんて言った瞬間、ロヴェルから殺気が迸った。

 サウヴェル達がロヴェルを止めに入っているのを横目で見ながら、ラフィリアが呟いた。


「肉料理といえど、食材で使うハーブの種類が変わるのよねぇ」


「そうなの? 遠征だとどんなお肉を使うの?」


「乾燥させた牛と豚の肉に、現地で捕った鳥とかウサギ……」


「ウ、ウサギ!?」


 ぎょっとしたエレンにラフィリアは「ああ」と何か納得した顔をしながら笑った。


「ヒュームの精霊は別に食べないわよ。可愛がっているのが近くにいると躊躇するわよね」


「え……ラフィリアは平気なんだ……?」


「私? 大好きよ! ウサギなんて特にシチューにすると美味しいじゃない」


「ヒッ」


 ラフィリアの笑顔にエレンは青ざめる。

 エレンも肉を食べるのは好きだが、ウサギ肉だけはどうしてもアシュトの顔が脳裏に浮かんでしまって食べれそうにない。

 そんなやり取りをしている二人の横で、料理長が自分のメモ帳に『エレン様にウサギ肉は厳禁』とメモしている事を知らなかった。


「全体的に肉料理に向いているハーブを中心に選んでいくのはどうでしょう。塩と黒胡椒を中心にガーリック、ローズマリー、ナツメグ……バジルなんかもいいですな」


「煮込み料理用は別で作る?」


「いや、それも量を調節すれば混ぜていいと思うの。クローブにローレルにセージ……あ、パプリカ入れる?」


 ここでのパプリカは唐辛子の事だ。辛くないものもパプリカと呼ばれるのでエレンはたまに混乱することがある。


「大人用だし、少し辛い方がいいのかな? ジンジャーは身体を温めるから、寒い時期なんかは煮込み用にいいかも」


「確かに。……というか何これ凄く楽しいんだけど!」


「わかる!」


 いつも強面の料理長までうんうんと頷いている。

 研究熱心なラフィリアと料理長は、エレンの朧気な記憶だけで様々な料理を再現してしまう。

 今回はエレンもそこに加わっているので、次から次に案が出てくるので止まらなくなってしまっていた。


 エレンとラフィリアは手分けして、すり鉢で乾燥させたハーブをどんどん砕いていった。

 乾燥されていないガーリックなどはヴァンの協力を得て一気に乾燥させて砕いていく。


「各分量はどうする?」


「そんなの目分量で大丈夫よ」


「……え?」


 エレンはきっちり計る派だ。料理長とラフィリアは目分量のタイプらしく、あっという間に二人で分量を決めていた。


「計らなくて大丈夫なの?」


「えっ、計る必要ってあるの?」


「……味わかんなくない?」


「入れた量でだいたい分かるから大丈夫よ」


「えっ」


「え?」


 呆然とするエレン。ラフィリアと料理長は首を傾げている。


「これが料理ができる人……!」


 エレンの背後でピシャーンと雷が落ちた気がした。


「エレンはわかんないの?」


「わかんないよ! 味見はしてるけど!」


 エレンの主張にラフィリアが笑った。


「塩入れたらしょっぱいじゃない? 入れすぎたら砂糖を入れたり水を足したりして誤魔化せばいいのよ。入れたら入れた分だけの味はするんだけどさ。まあそんな感じで最終的に全体を調節していけばいいの」


 なんという大雑把。そう思ったが、この世界はそこまで食育が進んでいない。

 エレンが水も食料もなるべく火を通すようにと指導してから、腹痛や食中毒が目に見えて激減したくらいなのだ。


「水を足すということは塩分濃度の調節……? というか塩と砂糖がPH試験紙みたい!」


「それが何なのかは分からないけど……」


「料理ができる人は調味料の相関図……いや、マトリクス分析を自然に理解しているんだって気付いたの!」


「そうかん……? エレンの言ってることの方がよく分からないよ」


「聞いてもいい? お鍋一杯のお水にスプーン一杯分のお塩を入れたら、味見しなくてもだいたいの味が分かる?」


「うん」


「分かりますな。そこから食材を入れていっても分かりますぞ」


 ラフィリアと料理長の言葉にエレンは驚愕を受けた。

 つまり、素材の味から大体の味の予想が付くので、最終的に求める味と食感となるように手を加えながら微調整していけるということだ。

 料理人が調理前によく生で食材を食べて確認している人がいたが、こういうことかと感激した。

 味は足し算引き算と言う人もいるし、調理は科学と言う人もいる。

 エレンは鉱物学が専門なので、調味料の成分よりも金属で作られているキッチンツールと料理の相性の方が理解しやすい。

 生前のエレンは研究ばかりしていたので、料理に関しての知識は少ないけれど分かることもある。

 たとえば鉄のフライパンは酸に弱いのでパスタ調理は不向きだが、逆を言えば酸で鉄分が溶けだすので貧血に良いといった具合だ。

 料理が上手い人は、こういう知恵を長年の経験や教えから自然に学び取って理解しているのだろう。

 エレンは目から鱗が落ちた気分になった。


「すごい……!」


 エレンの目がキラキラと輝いて、ラフィリアと料理長へ尊敬の眼差しを向けている。

 当の本人達は、当たり前の事なので何がすごいのか分からないが、ただエレンに尊敬の眼差しを向けられて二人とも照れていた。


「なんかよく分かんないけど、このスパイスを自分好みに作れるのは楽しいわね!」


 ラフィリアがそう言いながら、目分量でスパイスを作っていく。


「レモンは香りも味も強いので、混ぜてしまうより別々にした方がいいかもしれませんな」


「レモンなら鶏肉に向いてるんじゃない? 以前作った塩レモンあったよね。発酵して色が変わってるやつある? 飲み物にも使えそうだから、塩レモンはこのままでいいと思うわ」


「確かに塩漬けなら長持ちするから持っていけるね!」


 そんなこんなで、香り、辛み、マイルドな味といった具合にあっという間に十種類のミックススパイスが出来上がった。

 料理長が牛肉の塊を取り出し、切り分けていく。一つ一つに別種類のミックススパイスを揉み込んでいった。

 そして大きな鉄のフライパンを熱してオリーブオイルを垂らし、オイルが温まると次々に肉を焼いていった。

 ジュワアアアアと食欲をそそる素晴らしい音が周囲に立ちこめる。

 ミックススパイスの中にガーリックを入れていたせいか、焼いているだけなのに美味しそうな匂いが調理場に満ちていく。


「お肉にスパイスを揉み込んだだけなのに、もう美味しそう!」


「ワインを入れますのでお嬢様方は下がって下せえ」


 赤ワインを入れてフランベをすれば、フライパンから一気に炎が立った。こうやってアルコールを飛ばせば、赤ワインの酸味と香りが肉に移る。

 表面を軽く焦げ目が付くまで焼いたらステーキカバーを被せて蒸し焼きにし、約五割ほど焼くミディアムレアにした。

 それを切り分けて三人で味見をしていく。


「はふっ! はふ!」


「んんんー!」


「これは…美味い!!」


 エレン達三人はお互い顔を見合わせてハイタッチをした。


「お父さーん! 味見して!」


「い、いいのか……?」


「遠征でお父さんが食べるんだよ?」


「お、おお……!」


 ラフィリアに直接呼ばれたサウヴェルは嬉しそうに調理場に入ってくる。料理長からフォークを渡されて試食してみれば、目をカッと見開いていた。


「美味い!」


「エレンが考えたんだよこれ、凄くない!? これ遠征に持って行っていい?」


「いいぞ。許可しよう」


「やったー!」


「他の人にも味見してもらおうかな?」


 エレンがそう言って調理場の入り口を見れば、ロヴェルがキラリと恰好をつけてエレンに流し目を送っていた。

 ロヴェルの周囲にだけ、やたらキラキラとしたエフェクトの幻覚が見えた気がした。


「…………」


 エレンはニコッと笑って呼んだ。


「ヴァンくーん! お手伝いしてくれたお礼に試食して下さーい!」


「わ、我ですか!?」


 急に呼ばれたヴァンは、恐る恐るロヴェルの方を見ている。


「なんで!? エレン、そこはとーさまを呼ぶべきじゃない!?」


「お手伝いして下さった方が先に決まってるじゃないですか」


「サウヴェルは!?」


「お父さんは許可を出す立場なんだから先に味見するのは当然でしょ」


 エレンとラフィリアの言い分に、ロヴェルはサウヴェルにギリギリと嫉妬の目を向けた。

 その殺気を受けたサウヴェルは青ざめて冷や汗をかいている。


「ささ、ヴァン君どうぞ!」


「は……い、頂きますぞ……」


 ロヴェルと同じようにエレンに呼ばれなかったカイが、ヴァンにギリギリと嫉妬の目を向けていたのに気付いたラフィリアがフッと鼻で笑っているのにエレンは気付かない。


「ん! うまいですぞ!」


「よかったー!」


「よし、どんどん焼いていきましょ! 試食なんだから、皆食べたら感想を言うのよ!」


「はーい!」


 ラフィリアのかけ声に皆が大喜びで試食をしてくれた。料理長が次々と肉を焼いていき、各個人の好みも聞き分けた頃、エレンは何やら遠くから威圧感を感じた気がした。


「…………」


「どうしたの、エレン?」


 ロヴェルの声に、エレンは「あっ」と声を上げた。


「かーさまがギリギリしている気配がします」


「えっ、オーリが?」


 思わずロヴェルが呟くと、空中に魔法陣が浮き上がる。


「いや~ん、どうして喚んでくれないの~!? わたくしもお肉が食べたくってよ!」


「かーさまって時々肉食ですよね……」


「だって美味しそうなんですものー! お菓子とお肉の時は喚んで欲しいわ!!」


 お菓子は基本焼き菓子なので少し時間が経とうとも美味しいが、肉料理は温かいのが食べたいからすぐに喚んで欲しいと言うオリジンにロヴェルは笑顔で頷いた。


「さあ、俺の女神様。どの味にする?」


 ロヴェルがエスコートしながらオリジンに食べさせている姿を見た料理長は、カチコチに緊張しながら肉を焼き続けた。


「焼き加減は如何なさいますか?」


 料理長の言葉にオリジンは元気よく答えた。


「半ナマよー!」


「かーさま、本当にどこで覚えてくるんですかっ!?」


「うふふ。言ってみたかったの~! 合ってるかしら?」


 そんな賑やかな会話をしながら気付けばワインを片手に立食パーティになっていて、大盛り上がりの試食会になっていた。


「よーし、これでまたアイツを唸らせてやるわ!」


 拳を握って息巻くラフィリアに、エレンは苦笑した。


「美味しい物を食べさせたいのか、負かしたいのかよく分からないけど頑張ってね」


「エレン、本当にありがとう!」


「お役に立てたようで良かった!」



 予想外に研究気質な所が似ていたエレンとラフィリアなのだった。


【お題:エレンがヴァンに人間界の料理をふるまう話】

※どう考えてもヴァンにだけ料理をふるまうという状況が難しすぎました。

そして実際に書いてみたらやっぱりロヴェルがギリギリして無理でした。

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― 新着の感想 ―
[一言] エレン、私もわかる、その気持ち。 お母さんいつも味見しないのに味が分かるらしいんだよ!
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