第5話
あたしの家はお姉ちゃんとの二人暮らし。一応、保護者として後見人を名乗り出てくれた親戚のおじさんはいるけど、
お姉ちゃん曰く「それは名義上。私たちの家に他人はいらないでしょ?」ということで一緒には住んでいないの。
だから、それなりに大きな我が家はあたしとお姉ちゃんの二人暮らし。……うん、二人暮らしなんだ♪
私たち姉妹はこれからは同じ高校に通うことになるけど、クラスの用事で遅くなったりもする。だからお風呂くらいはあたしがお湯を張る事が多いんだけどねぇ~……。
あたしとしては、必ず毎日三食を作ってくれるお姉ちゃんにこそ一番風呂に入ってもらいたいのに、お姉ちゃんは頑なに二番風呂で入ろうとする。
まぁ、それはそれでお湯にあたしのエキス――おっと、あまり明確には言わないけど、汗とか以外にさ、その、下から出る『黄金の輝き』や『粘度のある汗』をお風呂に混ぜたりしているの♪
お姉ちゃんは気づいてないみたいだけど、あたしの愛が少しでも伝わらないかな~っていう、妹ならではの気の効かせ方だったりするんだよね。
でも、もしかしたら気づいているから二番風呂をいつも望んでいるのかな?
だったら嬉しいけど、お姉ちゃんは感情が顔に出ないから心が読みにくいんだよね~。私への愛情も確実に持っているんだろうけど、性的欲求が混ざっているのかはわかりにくいし。
それに私だってお姉ちゃんの後に入って下着に顔を埋めたり残り湯を啜ったりしたいな~。
あ~あ、お姉ちゃんばっかり二番風呂でずるい! 考えていたら腹が立ってきた!
こうなったら今夜はお姉ちゃんのお布団で一緒に寝てやるんだから♪
寝たふりをしていうとお姉ちゃんったらあたしの体をまさぐって色々と数値を日記にきろくしているみたいだし、お姉ちゃんの趣味のためにもあたしは一緒にねるの。
お姉ちゃん、大好きだからね♪
◆ ◆ ◆
私の妹はとても可愛い。
それは世界の真理だから今更語ることはないかもしれないけれど、それでも何度だって言いたい! 妹は可愛い!!
そんな妹は家に二人しかいないからか、家事を手伝うついでにお風呂洗いを素早くしてやってくれる。
そして私に一番風呂に入るように言うけれど、甘いわね。
私は妹の残り湯を啜りたい!! 妹の下着に顔をうずめたい! だから二番風呂最高! もうッ、最ッ高♪
見事なまでにさわやかな笑顔を浮かべているものの、内心ではこれくらいに愛しているのが私よ!
それにねぇ~♪ 私の妹は顔立ちや身長から幼く見えるだけでなく、お風呂で漏らしいちゃっているようなのよねぇ~♪
もう、あの子ったら幾つになっても小さい頃から成長しないんだから♪
しかもなんだか愛液のような粘りまで最近は感じる気がするわ。
……いえ、実際に妹のアソコに顔を埋めたことがある訳じゃないし、自分が一人遊びした時の経験から感じているだけなのだけれど。
もしかして、これもあの子が私を誘惑しているんじゃないかな? ねんて思うこともたまにはあるけれど、妹は純真無垢で汚れを知らない美の権化!
蝶よ花よとこの手で育てた自慢のあの子が、実の姉である私に恋をしているだなんて安い妄想でしかないわね。自分で言ってても寂しくなるわ。
でもでも! レサルは妹である前に女であり、女である前に妹。そんな矛盾しているようで矛盾していない愛情と劣情が交錯する私の心を察してもらえれば、この気持ちも分からなくはないでしょう?
妹が可愛い→お風呂の残り湯を堪能するために自分は二番風呂。全ての道がローマに通じるように、
私にとって全ての行動や考えは、どんな過程を通っても「妹が可愛い」という結論に行き着く。
だから今日も私は二番風呂。あらやだ、あの子ったらまた胸だけ大きくなったんじゃないかしら?
お金のことを心配してか、レサルは物をねだることはしないから、こっちが気づいてあげないといつまでも古いもので周りを固めてしまうもの。
でもサイズの合わないブラは健康にも美容にも私の目の保養としても危険よ!
……あらら? そうこう考えていたらレサルったら今日は私と一緒に寝たいだなんて甘えてくるじゃない♪
これはチャンスね。寝ている間にこっそりとこの子の身体測定をして日記にまとめておきましょう。
まぁ、日記に見せかけたレサルの観察日記って内容なんだけれどね。この子のことしか書かないし。
ヤバい内容は脳内の日記に記憶しているから日記帳に書き記すのは軽めの内容だけれど。
それじゃ、愛しの妹の添い寝で温もりと吐息を堪能しつつ、劣情が顔に出にくい自分の長所に感謝しつつ、おやすみなさい。
あぁ……、たっぷりと飲んだお風呂の残り湯でお腹はタポタポに愛で満ちているし、私の腕枕には妹の重みが♪
歓喜で昇天しちゃいそうだわ♪