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第4話

 入学式も無事に終わり、新しい友達も多く出来た。とても充実した一日だったな~。


 でも一番の充実って言ったら、やっぱり私のお姉ちゃん♪

 帰り道もヘリルお姉ちゃんと一緒だったから、高校生になったお祝いにファミレスでパフェをご馳走してもらっちゃったもの♪


 あたしがトッピング全乗せ増し増しの超おっきなの! ラーメンどんぶりみたいに大きな器に入ったパフェを食べたけど、お姉ちゃんと食べさせ合いっこしたのが良かったなー♪


 まぁ、あたしのパフェは全乗せで全部の味だったからお姉ちゃんのパフェをもらう必要はなかったんだけどさ、やっぱお姉ちゃんの形のいい唇にねっとりと舐められたスプーンをあたしが舐めるってのがいいんだよね。んふふふふ♪


 貰うときに思いっきりねぶっちゃったけど、お姉ちゃんは大人の余裕で微笑んでいただけだし。もしかしてお姉ちゃんってば、あたしが高校生になってもまだ子ども扱いなのかな?


 ほっぺたにわざとクリームを付けて隙を作っていたら、何の照らいもなく舌で舐めとってくれたんだよねー。


 あれさー、あんまりにも照らいがなさ過ぎて周りのほかのお客さんからも微笑ましい視線しか向けられなかったのがちょっと残念。


 あたしが「お姉ちゃん大好きー♪」って気持ちを全面に出しているのに、性欲が抑えられなくなったりしないのかな?


 お姉ちゃんのこと、こんなに大好きなのにあたしの気持ちは伝わっていないんじゃないかな?


 結局、パフェを完食して少しお腹が冷えたらさ、これまた照れることなくあたしのお腹をさすって微笑むだけだし。ってーかお姉ちゃん、やっぱりあたしのこと子ども扱いしてるし!


 あまりにもお腹をナデナデしてくるもんだからジト目で睨んでみたら、何を勘違いしたのか今度は頭をナデナデしてきたしさー。そりゃ……撫でられて嬉しいけどさ。


 やっぱりあたしにはお色気のセンスとかないのかも。


 でもまっ、これからは一緒の高校に通うんだし機会も多いかな?


 よーっし、高校を卒業するまでに絶対にお姉ちゃんと一線を超えてやるんだから!


 頑張れあたし! ヘリルお姉ちゃんの貞操はあたしがもらうんだから♪


 ……嫌われてはないよね?



 ◆ ◆ ◆



 ふふふっ、幾つになっても子どもっぽいのがレサルの可愛いところ♪


 身長は伸びないのに胸ばっかり大きくなっているから男の人からの視線も増えているけれど、そうした輩には妹に気づかれないように殺意を向けるのがお姉ちゃんたる私の役目。


 天国から見守ってくれている父さんも母さんも、レサルを守るためなら何をしたって許してくれるでしょうし、もしもレサルに直接手を出してくる人がいれば叩きのめすのが姉の役目。


 私の中での「理想の姉」は、妹を全力で守り、愛でる存在。


 だから私はこの子の人生の先輩としても強くあろうと思う。


 それにしても……。あぁ、やっぱりレサルは可愛い♪


 高校入学をお祝いしてファミレスでパフェをご馳走することになったけれど、この子ったらわざとやっているんじゃないかって位、口元にクリームを付けるのよね。


 まぁ、それはそれで可愛いし、何よりも私が舌で舐めとるという姉として当然の義務を果たすことができるので一向に構わないわ!


 身長差もそうだけれど、顔立ちがあまり似ていないから姉妹には見られにくいけれど、それでも妹が子どもっぽいから人前でほっぺにキスをしても微笑ましく見える。


 これは感情が表に出にくい私と、子供っぽいレサルだからこそできること。


 ぷるぷると柔らかくてクリームよりも甘いこの子のほっぺに舌を這わし、唾液を塗りたくるという行為を正当化する理論武装は幾つも用意しているのに、この子がこんな様子では使う機会はなさそうね。


 それに私のパフェを味見したいって言うからスプーンで食べさせてあげたけれど、物凄く舐ってくるのよね。


 ……この子誘っているのかしら? いや、まさかね。まさかまさか。幾らなんでも私なんてただの姉としか見られていないから無警戒なだけでしょう。


 でも、もしもこんな無警戒な態度をお友達の前でも披露したら……妹を寝取られてしまう!?


 いけない! この子の可愛さときたら、あらゆる美辞麗句でも言い表しようのないほどだというのに、こんな無防備なんじゃ男女問わず好かれまくりじゃないの!!


 これは姉として忙しくなりそうね……。妹にたかる虫は潰す! 一匹たりとも逃さず一切合切潰さなくては!


 っと、あまり黒いことを考えていたら幾ら感情が表に出にくい私でも多少は出ちゃうかもしれないわね。


 あ、レサルもパフェを食べ終わったみたい。いい子いい子~♪ この子の可愛さ天井知らず~♪


 慈愛に満ちた(妹愛に満ちた)笑顔で、ぽっこり膨らんだ妹のお腹をついつい撫でていたらジト目を頂戴しちゃいました。


 やだ、この子ったら本当に可愛い♪ お姉ちゃん、レサルのジト目大好きなのよ~♪


 ほら、レサル、もっとも~っとお姉ちゃんをじっとり見て~♪


 あらあらうふふ♪ 頭も撫でてあげたら真っ赤になっちゃったわ♪


 うん、今日も妹は可愛い。じゃあパフェも食べ終わったことだし、そろそろ帰りましょうか。


 これからは高校も一緒なんだから帰りにファミレスに寄る機会は幾らでもあるし。ぽっこりお腹をナデナデするのはまた出来る。


 さぁ、子どもっぽさは変わらないのに胸ばっかり大きく育った妹の貞操を守るためにも頑張らなくちゃ♪


 私がこの子の処女をもらっちゃえば何処かの馬の骨に寝取られる心配をしなくても住むのかしら? なんてね♪

 とりあえず、いつでも見守れるように分身の術でも覚えましょうか。


 ……嫌がられてないわよね?




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