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†MARIA†  作者: 魅朱
1/4

出会い

梅雨時の6月中旬。


普通はこんな中途半端な時に転校生なんて来ないはずだ。


そう・・・普通は来ないはずだ。


なのに・・・なんで・・・。





僕は、古坂琴希(コサカ コトキ)。


女顔で身長だって小さいし、小柄すぎて困る。


体力だって平均、ごくごく普通の中学1年だ。


特技はピアノ。


困ってることが1つ・・・


この世のものじゃないものが見える。


俗に言う”幽霊”がみえる。


けれど、それでは何人か身の回りには居る。


僕は”幽霊”以外に妖(アヤカシ)と言われるものが見える。


妖は、人の嫉妬、恨み、悲しみ、怒り・・・。


人の感情のせいで生まれてしまう。


この妖のせいで、僕の友達や母さんは死んだ。



こんな考え事をしていたら急に背中を叩かれた。


[前、前を見なさい!!]


後ろの席の浅地が小さな声で呼びかけてきた。


[う、うん・・・。]


「今日は休みはいないよな?よし!いきなりだが転入生を紹介する。」


野太い声で怒鳴ってるのは、真田先生。


女子からは”ダサ先”と言われているらしい。


まぁ、僕は興味ないけど。


”転入生”って聞くとみんなテンションが上がるのか


なぜか盛り上がっている。


そこまで盛り上がる・・・?


「おい!入れ!」


入ってきたのは、髪の長い美少女と僕と同じ女顔の美少年。


「ほれ!自己紹介!」


美少女は渋々と低い声で自己紹介を始めた。


「えぇ〜と・・・初めまして。霧冥疾風です。よろしくお願いします・・・。」


霧冥疾風(キリミョウハヤテ)・・・。


変わった名前だな・・・。


次は美少年が声変わりをしてない高い声で自己紹介を始めた。


「初めまして。霧冥飛鳥です。よろしくお願いします。」


最後に満面の笑みを浮かべた。



霧冥飛鳥(キリミョウアスカ)と霧冥疾風(キリミョウハヤテ)・・・。



これが僕と飛鳥と疾風の出会いだった・・・。




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