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食用ケルピー5

 ・販路の開拓(第二浮島やその他の小島)

 ・第一浮島で組合の有無と、どう分担しているか諸々確認。

 ・レシピの開発。

 ・上記を第三食用ケルピー全て分、都合つけれるか検討し、会で提案する。

 

 当初の『家庭に高級魚を』という目的は、やはり現段階ではどうする事も出来ないと判断した二人は、取り急ぎ書き出した事を早速試してみることにした。

 時間はまだ昼を過ぎたあたり。

 普段なら明日からやろうと言い出す二人だが、共同で仕事をすると決めたからか、気分がたかぶって居ても立ってもいられない。

 いつの間にか背中と肩の痛みも気にならなくなったセオドアは、フグピーの放牧を早々に切り上げると、きっちりと倉庫と自宅の戸締まりをする。

 そして早速出掛けようとタコケルピーに駆け寄ってから、まだ名前をつけていなかったと動きを止める。

 

「名前、名前。吸盤が綺麗だからメスだよな。メス、綺麗で立派な名前……リシア、とかどうだ?」

 

 セオドアはタコケルピーの顔をまじまじと眺めると、何故か隣のロスマルに聞く。

 ロスマルは誇らしげに何度も胸を張り尾を天高く振り上げる。

 タコケルピーとロスマルの雰囲気からして、この名前で問題はないようだ。

 よしと、タコケルピー改めリシアの首筋を撫で、錦鯉ケルピーから落ちる夢を見たのも忘れ、セオドアは鞍もつけずに背中に飛び乗る。

 セオドアがいきなり乗っても気にしないどころか、リシアは器用にたてがみの足でセオドアの体を包むと、確認するように飛んだり走ったりと家の回りを動き回る。

 

「凄いな。レースにも出れそうだ。あっ。なぁ、俺とロスマル君は中央で他の浮島の事とか、第二への伝手とか探してこようと思ってるけど、お前達はどこ行くんだ?」

 

 飛び回るリシアを目で追っていたティモだったが、思い出したように二人を呼び止める。

 

「フグピー達の世話が残ってるから、今日は近場かな。中央以外の浮島に行く余裕が無かったから、通り過ぎてた小島もいくつかあるからな。リシアに乗るのも慣れてないし」

 

 リシアに乗っていると言うより絡まっているといった見た目のセオドア。

 本人も重々承知しているようで、なれるまで遠出はしないと言う。

 そして、手漕ぎたらい船の時のセオドアを知っているティモは、余裕がなかったと言う言葉に深く納得した。

 

「俺も今日は海老ピーを放ったままだから、早くしないと。じゃあ、収穫があっても無くても明日報告に来るから、その時新しい料理を考えよう!」

 

 ティモはロスマルに飛び乗ると、言い終わる前に中央へ向け飛び立つ。

 最後の方はほぼ叫ぶように一方的に言い残すと、振り返りもせず行ってしまった。

 どうにも嵐のような一日だったなと、残されたセオドアはこぼすと、リシアに乗る練習も兼ねて近くの小島へと出発することにした。

 相変わらず滑るように一定の速度で進むわけでは無く、尾のタコの足を一定のリズムで蹴るように動かし進むリシアの乗り心地は、お世辞にも良いとは言えない。

 不安定なたらい船に比べたら涙が出るほど乗り心地は良いが、酔いやすい人はほんの数分も乗っていられないだろう。

 慣らしに家の回りを少し乗った程度とは全く違う乗り心地に、別段酔いやすいわけでもないセオドアだが、色々と覚悟しておいた方が良いと気を引きしめた。

 

 *

 

「『家庭に高級魚を』なんて結局口先だけかと思ってたが、ティモがなにか始めたらしいじゃないか」

 

 また大旦那自らフグピーを受け取ってくれたかと思うと、そんな言葉をかけて寄越した。

 結局リシアに乗るのが精一杯で、ほんの近場の小島までしか行けなかったセオドアと違い、ティモは中央でしっかり聞いて回ったらしい。

 そのせいか、こうしてティモの噂を聞くのも、すでに四回目だ。

 

「他の浮島に売りに行くったってなぁ。結局高級魚はそれ相応の場所で食べてこそだと俺は思うんだがなぁ。そんなに困ってんならお前さん、うちの専属にならねぇかい? 今より少しばかりイロをつけてやるけど、どうだい?」

 

 予期せぬ大旦那の申し出に、セオドアは一瞬何を言われているのかわからなかった。

冒頭で目的が提示出来ず、そのままこの文字数までダラダラしてしまったので一旦ボツへ。

食用ケルピーか観賞用かレース用か、何か書きたいとは思います。

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