異世界ゲート8
出会ってまだ半日程だが、変に長く居るような気がしてくる。
一先ずウェスターを飲料水に使っている無毒の川でごしごしと洗い泥を落としていく。もう手加減なんかしてやるもんか。
責任を感じてか、メリアが率先してウェスターを川の中腹に連れて行き洗いだしたが、ウェスターは溺れる手前と言った様子だ。
「一度しっかりと骨足種と異世界人の力の違いとか、そう言うのをはっきりさせた方が良いと思う」
「おう、今更だな」
川から上がったウェスターの第一声は、俺達がはじめから言っていた事だった。
ウェスターもメリアの尾ビレを気にせず撫で回していたが、メリアも相手がウェスターだと言うのに気にせず川の真ん中まで連れて行く。
さすがに見かねてウェスターだけを引き上げてみたが、案の定ほぼほぼ虫の息だった。
川べりに座る俺の骨足にしがみ付きながら、ウェスターは肩で息をしながらどうにか足を這い上がって来た。
再びやり過ぎてしまったと自覚したメリアは、今は申し訳無さそうに川のから顔だけを出している。
「骨足の力……は、見せなくても大体想像はつくか?」
「想像したくないけど何となく分かるね。でも一応あの岩思いっきり掴んでみてくれる? 人魚タイプの男より、二足タイプの女のが力が強いのか?」
川岸に打ち上げられながら、ウェスターは側にあった岩を指差す。
満身創痍だが知識欲は相変らずと言ったところか。
言われた通り岩、と言っても骨足片方だけで掴める程の大きさ。横幅的にはウェスター三人分と言った所だろうか。
骨足を伸ばし岩に爪を引っ掛けてみると、思ったより重く座ったままじゃ持ち上がりそうも無い。
二足で立ち、片方の骨足で体を支えるようにしながらもう一度岩を持ち上げてみる。すると岩は持ち上がる前にひびが入り、バラバラと崩れ始めてしまった。
潮風で風化しているらしく、岩から骨足を離すと岩は握ったままの形に一部砕けてしまっていた。
そのままでは危ないからと、岩を横に倒しておくと、すぐ側に寝そべっていたウェスターが静かにメモ帳を閉じるのが視界に入った。
「うん……。もう少し慎重に行動しようと思う。あと足の間は歩かない」
正しい判断だと思う。
なーにも考えずかき始めた結果、だらだら進んでしまっていたので、しっかりとプロットを作る事にしたのでボツ(今更)




