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プロローグ
――――――……
パチリ、パチリとピースをはめこんでいく。
はめこみながら、だんだんと眼から涙が溢れてくる自分がいた。
周りには、僕の知っている人も知らない人も、おおよそ500人は集まっているだろう。
驚いたよ、こんなに君はキミを残していたんだね。
少しだけ嫉妬したけど、これだけ君を知っている人がいるなら、すごく嬉しいよ。
君は、みんなの中で生きていけるんだから。
ほら、見えるかい? こんなにもみんなが泣いてくれてるよ。
僕? 誰よりも真っ先に泣いてしまったよ。情けないよな、ごめんね。
パズルの全体像が浮かんできた。
あぁ――――………
君はこれを残したかったんだね。