第7話 朝
熱出してダウンしてました【><。】
皆様もお気をつけ下さぃm(__)m
朝日が差し込み、部屋がいつもよりも白く感じる。
「ん〜」
久しぶりに迎えた気持ち良い朝だ。
最近は寝てる時間ほどにはグッスリ寝てるとは言えなかったから。
大きく伸びをすると身体の隅々まで血液が行き渡るようで心地いい。
「ん?」
ふと見慣れているはずの部屋に違和感を覚える。
青系で纏められた部屋――のはずだったが、今奈美がいる部屋の基調は明らかに緑。
覚えのない家具が至る所においてあった。
「――?」
必死に記憶を辿る。
新宿で待ち合わせ、近くの定食屋に入った。
尽きない話に食べ終わってからもまだ話したくて。
まったりゆっくりしたくて、行きつけのバーに引っ張って行った。
「あ〜時間忘れて話し込んで…終電逃したんだっけ」
「だから連れて来たの」
自分ではない誰かが続きを付け足す。
すぐ隣から聞こえたその声にやっと隣に人が寝てたことに気付く。
「奏司?」
「おはよ。合点はいった?」
「あ、うん。また迷惑かけたみたいで…忝ない」
「ぷっ(笑)やっぱ奈美面白いわ。普通忝ないとか使わないぞ」
「そ?」
そういえば時々仲のよい友達にも言われることがあったっけ。
別に意識してというわけでもなく、極自然に出てくるのだ。
思い返してみると一昨年亡くなった祖父からうつったんだろうと思いあたる。
とても古風な話し方をする人だったから。
「変…かな?」
「へ?いや?いいんでなぃ?身近な人の口調がうつっただけだろ?」
なんて事はないという風に受け入れてくれたことがとても嬉しく感じる。
「何?奈美は直したい?」
「ううん。直したくない」
「ならいいじゃん。な?」
「……うん」
「ん?」
優しく頭を撫でる手が霞んで見える事で、初めて自分が泣いていることに気付いた。
「どした?」
「…えへへ…涙…止まらないや」
「泣きたい時は泣いとけよ」
安心感というのだろうか。
溢れてくる涙は止められない。
でも悲しいわけじゃない。
淋しいわけでもない。
ただ溢れる気持ち。
嬉しくて。
とても嬉しくて。
泣いてる姿を人に見せたのは初めてだった。
小さい頃から人前だと泣けない子だったから。
「よしよし」
といいながら、幼子にそうするように自分の頭を撫でる奏司。
それがとても優しくて。
素直に甘えている自分を不思議に思いながら、奈美はただ涙を流し続けた。




