第25話 大切な人
遅くなってしまい申し訳ありませんm(_ _;)m
ポツリポツリと奈美に抱きしめられたまま、奏司は話始めた。
失恋の事――。
今の事――。
どうやら両親に顔見せに行った時、従兄弟に挨拶として頬にキスされた所を見ていて不安になったんだと話してくれた。
追い詰められていたんだと思う。
そしてきっと彼を追い詰めたのは他でもない自分自身だろう。
奏司が話している間、奈美はずっと静かに彼の話を聞いていた。
アンティークの時計が刻むチクタクという音が静かな部屋に響き渡り、時の流れを感じさせる。
謝罪の言葉を何度も何度も彼は紡ぐ。
謝らなければいけないのは彼ではないのに…。
話の後も譫言のように謝り続ける彼を止めたくて、俯く彼の顔を上げさせて優しいキスをする。
「―――――っ!」
途端に見開かれた彼の瞳を奈美はしっかりと見つめ返す。
自分の中にある『想い』が溢れるような感覚。
頭の中は真っ白。
その中にただ一つ――浮かぶ言葉――。
彼の耳元でその言葉を紡ぐ。
他の誰でもなく、彼だけに伝えたい言葉――。
彼の顔が驚いたようにまたもや見開かれる。
そんな彼に奈美も話始めた。
告白された時の事――。
臆病になってた事――。
そして今の気持ち――。
言葉にすることが躊躇われる事もなかったとは言わない。
でも――隠したくなかった。
誤解してほしくなかった。
こんなにも辛そうな顔をさせたくなかった。
奈美がそうしたように奏司も静かに話を聞いていた。
いつの間にか入れ代わった体勢。
奏司は奈美を包み込むような形で抱きしめていた。
すべてを話終わった後にそうなったのは自然な事だったのかもしれない。
この日二人はお互いに大切な存在となったのだった――。
なんだろコレ(*^-ェ-)
なんだかちょっと呆気なさ過ぎたかなぁ??
でも最後は彼等にはあまり語って欲しくはなかったんですよー。何て言うか…やっぱり告白内容を知るのは当人達だけでいいじゃん?(笑)
奈美が何を言ったか、奏司の失恋はどんなものだったのか――それらは続編で明らかになります(多分…きっと…(・・;))
まぁ続編と言ってもこのままここで書くと思いますが(笑)
ではまた。後暫くお付き合い下さいm(._.)m
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