第20話 翔(カケル)
「二人とも私に構ってばっかでいいの?」
両側から飲み物や食べ物を手渡されながら、奈美はふとした疑問を口にする。
小さい頃に行ったパーティーでは必ずといっていいほど主催者側が挨拶回りをしていたからだ。
「っても一人にはしとけな…」
「私もう大人だよ?別に平気だから義務果たしてきなよ」
「そういうことなら兄貴行くぞ〜」
「ホントに平気か?」
「平気だってば」
ヒラヒラと手を振ると渋々と言った感じで奏司は人込みの中に消えていく。
響は私の家柄を知っているからか特に不安には思っていないようで奏司を引っ張って行く。
そんな二人を見送ると壁側へと歩みを進める。
壁に背中をつけつつワインを片手に会場を見渡す。
至る所できらびやかな装いの男女が集まって話に花を咲かせている。
会場を見渡すと奈美のいる場所から少し行った所にバルコニーがある事を発見する。
二人が傍から居なくなっても特に困らない自信はあったものの、手持ち無沙汰でやることがないというのも暇なので、バルコニーに出て月でも見ようかと壁から背を離した時、右側に人の気配を感じる。
「お一人ですか?」
振り返った奈美に向かってそう問い掛けたのは懐かしい顔。
「翔!!!」
「覚えていてくれて嬉しいよ、奈美」
家族ぐるみで仲の良い幼馴染みとでもいうだろう、この世界から離れた時から滅多に会うことのなかった友人――咲那翔――だった。
さて…気の向くまま何人登場するんでしょう???(・_・?)
ってかお前誰だよとか書いてて思ったのは作者自身……。
近いうちの収集は厳しくなったか??と自分の力量を試されているっていうか……もう暴走ですね(・・;)
まぁだからこそ更新が早いような感じなので許して頂けると嬉しいです。
次回もどうなることやら...( = =)
二人の恋はいつ動くのでしょう?どんでん返し有り?(゜д゜;)
気ままに付き合って頂けると嬉しいですm(__)m
では、感想・評価・メッセージは私の活力になります!!