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第10話 二人の想い

遅くなってしまい申し訳ありませんm(._.)m

今回は初めての奏司目線です。


―― side SOUZI ――


別に行きたくていったわけでもない――どちらかというと無理矢理連れていかれた合コンの場。

何かを望んですらいなかったその場で――彼女に会った。

――『颯 奈美』――

特に意識したわけでもなく、とてもすんなりと自分の中に入って来た。

もとからそこにいたのかのように…。



合コンでの印象は気配りの出来る人。

他の女と違って合コンにノリ気な感じはしないのだが、細かい事に気を配っていた。

盃があけばさりげなく注文を聞き、定員を呼ぶ。

皿があけば定員が気付きやすい所に重ねて置く。

当たり前の事かもしれないが、生憎と自分の周りにはそういう子がいなかったので、それとなしに見ていた。

ボーイッシュな見た目と相反していて余計に目についたのかも知れない。

彼女の方から話かけられ、いらつきしか感じなかった合コンを抜け出し、あまり酒を飲んでなかった彼女を飲みに誘った。

話をしてみると今まで俺が付き合って来たタイプとは正反対だろう事はすぐに気付いた。

サバサバしていて、考え方も男よりな所があり、しっかりと一本線が通っているようで話しやすい。

凛とした強さ――というのだろうか。

守らなきゃいけないと思うタイプじゃなかった。

どちらかというならば支えてあげたいと思えるタイプ。

疲れた時には休ませて、立ち止まりそうならそっと背中を押したくなる――そんな感じ。

確かにしっかりとしてる。

多分彼女の年代以上にしっかりと先を見据えている。

けれど…女だ。

目の前で俺の顔を見上げる彼女を可愛いと思った。

男に媚びを売らないその性格が凛々しいと思った。

無防備過ぎるかもしれないが、彼女の純粋さを表すようで好ましかった。

気付いたら、彼女に男として見てほしいと思うようになっていた。



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