0談目「おいてけぼり」
本来なら俺は優雅に目覚めて朝のティータイムを楽しみ、そのあとゲームや友達と遊びに行ったりして夏休み初日を満喫しようと思っていた。
「それじゃ、留守番よろしくね」
この一言があるまでは。
「はあ!?」
朝っぱらに息子叩き起こして何を言ってるんだこいつ?
「はあ!? じゃ、ないわよ明日から旅行行くって昨日の晩に言わなかった?」
そんな話は全く聞いてない。
「なんの事だよ?てか子供置いて旅行に行く親が何処にいるんだよ。飯とかどうすりゃ良いんだよ?」
「心配しなくても、隣の梓ちゃんにご飯のこと頼んどいたから」 それを聞いて俺は戦慄した。何考えてやがる、あいつの料理は食えた物じゃないぞ。
「そういうことだから、行ってきまーす」
「ちょっ、待てよ言いたいことはまだ……」
だが、無情にも俺が最後まで言い終わらない内に玄関のドアは閉まってしまった。寝間着のまま外に出るわけにもいかず、玄関に座り込んで、これからのことを考え途方に暮れた。
「たく……、これからどうすれば良いんだよ……」
ようやくでた言葉は俺らしくない弱々しいものだった。
こんにちは、小説を投稿するのは初めてですので、気になる所や変な文章があればお手数ですが教えて下さい。