食いしん坊のシロ子ちゃん
現実の世界で、衝撃なことが起きました。
振り返ること、えっと、何日前だっけ?
一週間以内のある日のことです。
いつも元気に、仲間すら寄せつけないくらいにご飯を食べるメダカのシロ子ちゃんが、口を開けたまま、口をパクパクさせて、まったく餌を食べようとしませんでした。
この間、こんな感じで朝ご飯を食べに来て、ゆらゆらと餌を追いかけるだけだった白ちゃんの最期を思い出してしまいました。
朝は、生きていたのに、帰ってきたら、水槽の底に沈んでいて……。
えっ!シロ子も死んじゃうの!?
……
私は、去年からメダカを飼っています。
そのメダカが白ちゃんを残して、冬に全滅。
春にお迎えした白ちゃんのお友達も一か月後にお亡くなりになりました。
そして、その一か月後あたりに白ちゃんもお亡くなりになって……。
嫌な記憶がよみがえります。
……えっ、あんなに元気だったのに、何があったの??
そして、よーくシロ子を眺めます。
どうしたら、いい?
えっと、酸素必要?
水替え足りなかった?
餌あげすぎてた?
――いつもと違うところあったりする?……あれ?
なんか口の上についている気がする。最初は空気かと思っていたけど、ずっとあるみたい。
透明の丸いのがふたつ、シロ子の口の上についているように思いました。
あ、シロ子、それ……。
あんたのたまごじゃない??
どうやら、シロ子は昨晩にお腹に付けていた卵をどこかに付けた後、パクパクしてしまっていたようでした。そして、その卵が気になって、ずっと口を閉められない状態。
メダカってこんなことがあるのですね。
そして、いつも餌に必死なシロ子の性格を考えると、「お腹減った~、あ、そうだ、私ここにお弁当くっつけていたんだわ!」
な感じでパクパクしちゃったんだろうな……と思ってしまいました。
ネットで調べてみると放っておけば自然に取れると書かれているものが結構多くあったので、その通りにしました。触ってシロ子が弱ってしまうのも嫌でしたし。
そして、次の朝、ふたたび元気に餌を食べていたシロ子は、あの卵も美味しく召し上がったのか、それとも、どこかに落っことしたのか、今日も他人の卵を見つけて食べちゃったのかもしれません。
もう一匹の朝にお腹に付けていた卵の数が、どうしても合いません。
少なくとも6個は見えていたのに、どこを探しても2個しかないのです。
でも、三匹が元気であればいいのです。
元気に来年を迎えてくれれば……増えすぎても困るし……複雑な気持ちでそうは思いながら、3匹を眺めます。
……
今はメダカの産卵時期。
今水槽の中には、シロ子のほかに紅子がいて、オスくんが一匹います。
(オスだけ名前がないのは、なんとなくオスって名前になってしまっているから……ごめん、オス)
毎日誰かが卵をお腹にくっつけて朝に泳いでいるのですが、夕方ホテイアオイに付いただろう卵を回収しようとすると、いつも2~3個ほどしか回収できなかった謎が解けました。
食べるとは聞いていたけど、そんなにモリモリ食べちゃうんだ。
たくさん増やすつもりはないので、シロ子が間引いてくれているのかもしれませんが、メダカって産んだ卵をご馳走だと思って食べちゃうんですね。これって、ある意味完全自給自足。
なんだか、すごいな……と思ってしまいました。
だけど、オスがいなくて卵が産めないと、お腹に卵が詰まっちゃって死んじゃうらしいという、因果な生き物で、しかも胃がないから、自分の中で栄養をたくさん溜めておけないという、やっぱり因果な生き物。
やっぱり、なんだかすごいなぁ……と思ってしまいました。
別に置いてある卵の水槽。
日向においてあげてはいるのですが、まだ孵りそうにありません。
早く針子になって出てこないかなぁ……。卵か孵るために必要な温度、通算250度かぁ……。
気温はすっかり夏日なのですが、まだ、そこまで暑くないってことなのかな。
そんなことを首を長くして待っている、そんな日々を過ごしている。
ただ、それだけのエッセイでした。
※※※※
なんと、このエッセイを書いた次の日にメダカの赤ちゃんが生まれました。
【5月13日:追記】
本当に針みたいに泳いでいます。
小刻みに尾をぴぴぴぴぴぴって動かして浮いているのが、とっても可愛いです。
元気に大きくなってね。
私の中で結構衝撃映像だったので、記録として書いてみました。




