銀ダツ
前から…あれ、1ヶ月超も経ってました。ほんと毎回すみません。
このバカ強ダツと、
こんな狭いところで、
逃げられるのはダツの後ろだけ?
「毒射」で岩を貫くか? ―この岩だいぶデカかったはず、貫くために同じ場所にいないとだし確実にやられる。
詰んだかこれ。
とりあえず突っ込んでくるダツ回避せんと。
今。とりあえず上へと飛び上がる。まあ高さもほぼないんだけど。
急旋回、また突っ込んでくる。
『右!あい下!ほいさ右上!』
ガッ!ゴリッ、ズガガガガッ!
…えっ。
岩ぶち抜いたよね今。
この穴通れるんじゃないだろうか。一回近くへと行って確認しようか。
あっやべ左!
ガガガ…ガガッ。
2本目空いたわ。
確定で途中までは空いてるな、多分反対まではつながってないだろうけど。
デスン。ドッ、ドォン!
ちょっとした地響きが続く。巨大生物の足音?なんでいるんだ。
音はだんだんと大きくなってきてる。多分近づいてんな、なんでこうなるんだ。
バゴォン!
岩が簡単に割れ、道が岩で埋まる。
よぉしラッキー、ダツとは反対側になった。
ブシャァ、ドシャァ…。
岩に尾を突き立て、白い煙を上げさせていたのは
金色に輝く超大型の蠍だった。
…え?
前なんとか倒したあいつの10倍くらいの大きさなんだけど。
特大蠍ってあいつのことじゃなかったん?
この世界だとこれくらいの大きさないと「特大」判定にならんのかよ、ここの住民の肝っ玉が怖い。
「キィイシィャアア!!!」
大蜘蛛は蠍のように尻を上にし前に向け、
瞬速で銀ダツを拘束した。
糸には暗い黄色の粘体がついている。粘着と麻痺かなんかだろうか。
間髪入れずに緑色の毒を飛ばす。
銀ダツは鋭すぎるエラ?を立てて糸を断って脱出。
ダツの鱗は金色に変化し、硬度を増した。
ダツはまた空中で角度を変え、大蜘蛛に向かって飛んでいく。
大蜘蛛がそれを避ける…かと思いきや、糸を生成する。
ダツは止まることなく蜘蛛へと接近。
蜘蛛は糸を束ね、糸を針のように変化。
ダツが蜘蛛の腹へと突っ込む直前、蜘蛛は正面から糸を一直線にダツへと飛ばし、
ダツを貫いた。
『……はぁ?』
あの硬さのとこを?糸で?ちょっと太くして尖らせただけで?
勝てるわけねぇだろこんなもん。
適当に参戦しようとして岩の隙間からでなくてよかった、確実に死んでた。
今んとこバレては…なさそう、いや
『キュイ゛ィイ!』
ヒュン!
岩の間を自在にくぐり抜ける糸が、急速で迫ってくる。
『だぁもう完ッ全にバレてんじゃねぇか!』
ヒュ、ヒュヒュン!
『おいこら複数本出してんじゃねぇよ!』
防御なんてできると思っちゃいない、なんとか避けねぇと。
『あぁもう一か八か!「自切」「自切」!』
形となったは小さい破片。
大蜘蛛に見えないよう、岩の表面をすべらせるようにしながら移動する。
今の間は切った方に糸が集中して当たっている、今なら
『岩の間すりぬけて『毒散射」「発火」「毒散射」!あとは「空竹干渉」「空竹干渉」――!』
どうせ役には立たんだろうが紫の煙幕を作り、あとは全力で逃げる。
ヒュン!
『あぁっぶ!』
俺も見えないやんけ!
たださっきよりかは狙えてない、俺だけ煙幕出てこれたしいける!
「キッシェャァア!」
足はんや。
その図体でかよ。
やっべMPの底が見えてきた。
さっきまでダツとドンパチやってたとこまで戻ってきた。
とりあえず爆散ダツを食いつつ逃げる。
刺す、食う、刺しながら飛ぶ。
…あっ。
横に飛び、「自切」で後ろ一欠片だけを「本体」にする。
前側にダツを刺したまま飛ばす。
HP1MP2とかいう状況だが…どっちにしろどっかで貫かれるか追いつかれるんだ。
あっほら追いつかれた。まあMP足りないもの、勢いで行ってただけだったからだが。
「キジッ、キジャア!」
物足りなさそう。もしかして本体じゃないのわかってる?
とりあえずもう少しだけ待って、ダツ食いながら「自快」していこう。
ただ、大抵炭になっててMP吸収できないんだよね。
一回ここから出よう、もっかい魔鶏さんとか倒すか。
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HP・7(180)
MP・14(360)
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…これ以上あがらんかった。
とりあえず進んで、蝙蝠とかでてきたら…まあ今回は避けよう。
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ひっさしぶりに外の光見たわ。
あっ魔鶏。また逃げ出しそうだけど…まあ追いつけるし。
「クェッ!?グァ」
『ほい』
まあそうなるよね。
あと5羽くらいは狩っとこう。
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豚も多めに狩るか。
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牛も…まあすぐ倒せるか。
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完全回復。
結果・魔鶏6羽、魔豚12頭、魔牛3頭。
さて、ダンジョン戻るか…
いや、あれ周回してんのこえぇなぁ。
…せっかく外でたし、もうちょいゴブリン教科書漁ってから戻るか。
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うーむ、全く意味のない本ばっかだった。
俺の選ぶセンスがないのか、全体的に酷い出来なのか。
あっそうそう、「毒大全」読んどこう。
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中酸毒
たまにヒトの市場に出回る。蜘蛛の強酸毒より弱いが、岩などを溶かすことは造作もない。
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よし人間に会おう。




