蠍①
うーむ速度が圧倒的に足りてねぇ。
ちょろちょろ出続けるシャワーのほうが近いぞ、殺傷能力もへったくれも無い。
あとは毒の強さか…検証。
『新しい牛さんに致命傷外して一撃いれて…「毒射」』
「ブモオ゛オ゛オ゛ォォオオオ…オォ?モ゛ォォオ゛!」
解説。 ↑激痛 ↑何かに気づく ↑襲いかかる
『うーん効き目なさそうですね!』
なんだこのクソスキル。もっとレベル上げてから出直してこいってか。
『モ゛オ゛オ゛オ゛ォオオ!?モ゛ォ゙ォ゙オ゛オ゛!!!!』
あっ紫色の痣が首あたりに出てるね。でもあんまり効いてなさそう?やっぱゴミじゃんかまったく、使えねぇ。
さくっと倒して戻りながら、結果から推測する。
『とりあえずこれはレベル上げなきゃ強くないな、暇なときは撃ちまくることにするか。「毒射」「毒射」、激長「毒射」アァァアアアア…あら切れちゃった。「毒射」…?あれ出てこないんだけど』
なんか急に毒が出なくなっちゃった。詰まったとか残量切れとか?そんなこと無いでしょうよ。
『あいやもしかして「毒薬調合」「毒射」』
出たわ。え?もしかして俺体内に毒保存してた?まじか。そりゃあ状態異常も抜けないはずだわ。
ってことはこいつも一緒に上げなきゃだめか。レベルが上がれば毒も強くできそうだね。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「毒薬調合」と「毒射」を10回ずつ、蛇鳥さん数羽屠ってMP回復を1セットとして4セット。
これだけやれば確実に次のときにレベル上がるでしょ。ってか上がらなきゃ困る。
んじゃレベルアップ兼ねてちょいと奥へ進みますか。
『やっぱりここ暗いな…光苔持つ術なかったらどうしてたんだろう』
最初は自分しかさわれないと思ってたが、一度竹を介せば良いってことに気づけて良かったよな。ゲームみたいに「暗いけどなんとか見える」とかじゃなくてただの真っ暗闇だもの。
『例えば蝙蝠は超音波的ななにかで把握してるとして、蛇鳥さんはどうしてんだ?』
鳥目なんじゃないの?いや鳥は結構目が良いみたいな話聞いたことがあるような。
仕組みが分かればそれを利用して認識手段を断てるかもなどと思ったが、どうせサクッと倒せるし問題ないよね。
適当なことを考えつつ進めば、目の前に立ちはだかるは1頭のサソリ。
『…まあここまでの傾向含め確実に毒は使ってくるよな』
「ガチカヂン!ギジァ゙ァアアア゛アア゛ア゛!!!!!!」
うわあ鋏もご立派なこって。スパンと切れずにえぐれるのが怖いね。あとへし折られたり?
うーんどうしようか。私絶対に内側から壊すタイプの攻撃が下手くそなんだよな…。
いつもの竹槍なんか確実に防がれそうな装甲だよね。
なんとかへしこんで「自壊」か?それとも他の方法探すか?
ちなみに鞭は…おっレベルは上がってるか。最近よく使ってたし、だんだん慣れてきたような気もするよ。
いっぺん叩いてみるか。
『うおぅらちょっとはダメージ入れぇ!』
ヒュン!!
「ギ?ガヂン!」
そんなすぐに斬られることある?まあ確かに固くもないけどさ。
あら尻尾がこちらに。流石に気づくわ、とはいえどうやってどんな毒が来るかがわからんな。
「ギィアアア!!」
ブシュゥウウ!
『全方位ィ!?』
なんでここのやつらはこんな確殺戦法しかしないんだ!
針の先端から撒き散らされる毒から飛び退り、もう一度構える蠍にビビる。
『とりあえず盾だ盾!「自切」、「自切」…おっけなんとか!?』
ブシュウゥゥッ。
あぁ溶けてる溶けてる。とはいえ蝙蝠みてぇな勢いじゃないのは好都合だね。
だってこっちは無限に修理できるもの。
『「自快」「自快」「自快」ってちょいとずつ前進して…ほれ受け取れ、シールドバッシュ的な何かだ!』
「ギュエエ゛エ゛エ゛エ!!」
おっどうだ脳震盪とかは…なさそう、ただ怒らせただけかも。
まあこっちの盾が歪んでたもの。とはいえ足をちょいと曲げさせられたような気がする。
あっ君足にちょっと大きめな鎧の隙間あるんだぁ。なるほどなるほど
『もう一回食らっとけぇ!』
「ギァッ!」
嘘上に避けられたんですけど。まってきみつかもうとしないで
バキン!
ちょっとなに傷口と尻尾の先くっつけてるの
ジュアァァア゛ッ!!!
あぁそりゃ直接打ち込むなら撒き散らし型も一点集中型もないよねって言ってる場合か。
倒せる見込みがありません。どーしろってんだこいつ。
一旦まとめよ。敏捷まあまあ、防御力激高、攻撃力激高。うーむ控えめにいって強すぎない?
『ヘイ蠍、一時休戦としない?』
「ギエァ゙ア゛アアアア!!!!」
まあそりゃそんなうまくいきませんよね。
迎え撃つしかないか?
「ギャアアアアア!!」
『おっとお早いとどめですね、っと!そんな簡単に死ねないんでな!
「自切」、「自切」、「自切」、「自切」!こっからなんとか逆転勝ちと行こうか!』
杭鞭ガンバ、とりあえず足に巻き付ける!あと尻尾!んで杭を固定!
んでもう一回バッシュ、杭で動けぬまま押すことでちょいとでも足の隙間をこじ開ける!
『よぉぉっし開いた!』
「ギゥ゙ャアアア゛ア゛!!」
そんでここに2本細めの槍を差し込む!ここにもバッシュ、傷をちょっと深くできる!
折れてもなんとかなる、とりあえず体内に破片でもなんでもへし込んでやるわ!




