プロローグ
俺の名前は斎藤 尊。
昔から体が弱くて誰とも遊べず友達もなし。20歳になったら不治の病で入院生活。散々親にも迷惑かけて、出来るなら健康なからだで産まれ直したいなんて何回考えたことか...
それでさっき持病が悪化して死にました。死んだんですよ俺。短し25年の人生に幕を閉じた訳だけど....
「あの....誰ですか....」
死ぬ間際、俺の病床を囲むように無数の人影が取り囲んでいた所までは覚えてる。
多分家族だろうとは思うけど、もう意識も朧気だったのではっきりとは覚えていない。
でも「あぁ...とうとう俺は死ぬんだな」って何故かそう感じた俺は保ってた意識を自ら手放した。
で...軽くなった瞼をふと開けてみたら目の前に絶世の美少女とも言うべき別嬪さんが居るではないか...。背中に翼とか生えちゃってるし...頭には如何にもな天使の輪ついてるし...
ちょっと待って、コスプレじゃないよね...?
俺は誰だと問いかけたあとの数秒間で、思考をフル回転させる。
「あの...聞いてます....?」
こちらの問いかけにうっすらと笑みを浮かべた見た目は天使な女性はゆっくりと穏やかかつ上品な口調で口を開いた。
「ようこそおいでくださいました、斎藤尊様。貴方はこれ迄報われないほどの苦難ある道を辿って来ました。命の本来あるべき姿で下界へと送り出せなかった我々のせめてもの償いです。貴方健康で他者よりも優れた才能を授け、私達の別な箱庭で生まれ直したいと言う貴方の願いを叶えてあげましょう。」
「えっ...?」
あの女性は確かに"生まれ直し"と口にした。「そういえば昔転生もののアニメにハマったっけなぁ...優れた才能ってやっぱり勇者かな」等と頭で考えつつ思わず「出来るなら...」なんて口に出した時は遅かった。
幾多の糸が束なったような金色の糸たちが俺の体をぐるぐると包むように揺れ動く。
呆気にとられてふと我に返る頃には見慣れない景色が目の前に広がっていた
思いつきで書き始めちゃいました。連載とか言ってますが飽きるまで頑張って書きます。ただひたすら書きます。そして黒歴史になります