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ダンジョンの戦力を整えましょう(1)

ハクからこの辺りで人を見たと報告があってから何日か経つ。

あれから周辺に人が来ることは無く幸いダンジョンの入口は見つかってないようだった。

もし、見つかっており確認されたら今の戦力ではどうしようもない。

魔蛇やスネークでは人相手は難しいし最大戦力がなんと私である。

やっとフレアボールが使えるようになったとはいえ対人戦なんて経験ないし、人を殺すとかそんな覚悟もない私でどうなるとも思えない。

つまるところ、ダンジョンの戦力アップは急務ということである。



イリスにお願いして新しいフロアを作ってもらった。

おかげでダンジョンの入口は大きくなったが人が入るには少し狭い。

子供くらいなら入って来れそうかな?と言うくらいである。

新しいフロアを広げるにあたり1つ注文をした。

それは水場の確保である。

というのも、ダンジョンに住んでから水浴びができていない。

イリス曰く魔力でできた体なので汚れや匂いは問題ないそうだが気にならないわけでない。

私とて女の子である。

これが理由の1つ。

もう1つ理由はあるがそれは水浴びの後。



「しまった。体拭くものがない。」

水浴び後に気づいたが気がつけば体の水滴は消えていた。

「イリスがやってくれたの?」

私の質問に彼女は首肯する。

意外と気の利く子なんだなと思った。

「ありがとう。」

私がそう言っても無反応なのだが。



私が着替えるとハクがまとわりつく。

もはや仕事してない時の定位置と化しており締め付けも痛くない程度の力加減が分かってきたのか全く気にならない。

入口が大きくなってきてもまだラットやラビットなど魔蛇達でどうにかなるレベルしか侵入してこない。

ラット1匹で魔力は5。ラビットで10くらいなので1匹につきラット2匹狩れるなら魔蛇1匹追加しても魔力はトントンなのだが蛇単ダンジョンでは芸がない。

個人的には蛇達と戯れて生きていきたいが魔狼なんて来たら私がどうにかできるか怪しい。

人間なら人数次第ではお手上げだ。

というわけで、戦力とその種類の増加を狙う。

まずは…と魔導書を開く。

爬獣の書という召喚魔術の書物。

ハーティ様から頂いたものだ。

私は目的のページを開くと呪文を唱える。

ちなみにハーティ様は召喚する際魔法陣を描くがこれはある程度強力なものを召喚する際にそれがこちらに手を出せないようにする防壁と呼び出す魔力の制御をするためのものであり私が召喚しようとしてる下級以下のものでは不要だという。

「トカゲよ。私の声に応えここに来たれ。」

蛇の時と違い小さい光の玉がいくつか集まるとその光が消えた場所には5匹のトカゲがいた。

小さい。可愛い。

「魔トカゲが召喚されました。消費魔力は25です。」

イリスが淡々と言う。

1匹につき5。ラットクラスである。

「イリス。この子達。外に出しても問題ないのよね?」

私の質問に彼女は首肯する。

元よりトカゲ達に戦いは期待していない。

この子達は外で周りの様子を確認する斥候をお願いしたく召喚した。

蛇達はラットやラビットの防衛がメインで外に出す訳には行かないしトカゲってはやく斥候って感じするし。

私の指示を聞いた魔トカゲ達は外に出て行った。

死なないようにお願いしますね。

さて、次は戦力になってくれそうな子を召喚である。




「投げるよー!」

私は手に持った魔うさぎを投げた。

彼らはそれを我先と奪い合う。

まだまだあるから。喧嘩しないでほしい。

何をやっているかと言うと餌やりである。

水場を住処にする彼らに蛇達が仕留めた魔うさぎを与えている。

「ワニって意外と目悪いと聞くけど暗がりのダンジョンでも見えるのね。」

とどうでもいいことを思った。

というわけで新しく召喚したのはワニである。

あと、亀。

ちなみに亀達は別なワニと水場を分けている。

ついでに言えば私の水浴び用の場所とも。

さすがにワニのいる所で水浴びは出来ないからね。

各5匹召喚しており、これでダンジョンの戦力は

私、魔ワニ5、魔蛇5、スネーク1、魔トカゲ5、魔亀5となりました。

まだ心もとないけどあまり増やすと今度は元食いするらしいので管理しやすい数にしないといけない。

そのうち知性の高い魔物を仲間にしないと回せないと思うが今はこの数を育てるしかないだろう。



ところで、ハク大きくなってない?

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