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考えた結果、聞いてみた。


「よっしゃ石鹸や。石鹸作ったろ!」


 一度のブシュジョバババの後、パタリと発酵の気配を止めた桃の蜂蜜漬けを不気味に感じつつも見ないようにして、まったく違う物を作ろうと意気込んだ私。


 すぐに石鹸の作り方を調べてみると、あら簡単。水酸化ナトリウムと油を混ぜるだけで良いらしい。

 ネットで情報を集め、早速、水酸化ナトリウムを求めに薬局併設のドラッグストアへ向かう。


 そこにいた薬剤師さんらしき人に質問してみれば500g単位で売っており、しかも1000円いかない値段で印鑑さえ持っていればすぐに買えると教えてくれた。


 うん! これは材料が安価でいいな! よし買おう!


 そう決めた瞬間、ふと頭を過る疑問――




「本当に、そんな作り方で『石鹸を作ってみた』と言っても良いのだろうか?」




 原料となる物を買うのではなく『水酸化ナトリウム』を作るなり、原料から作ってこその『作ってみた』ではないだろうか……と。


 私は、浮かんだ疑問に押されるようにドラッグストアを出た。

 そう。水酸化ナトリウムを買うのを止めたのだ。


 けして薬剤師さんらしき女性に

「水酸化ナトリウムは石鹸づくりで余ったからといって普通に廃棄はできません。市などに相談して廃棄してください。薬局にもってこられても受け付けできません。」

 と言われて面倒になったのではない。

 『作ってみた』の本質について考えた故の結果なのだ。本当だ。

 とりあえず……教えてくれたお姉さんには感謝感謝。



 さて、原点に立ち戻る事にした私は『古来の石鹸作り』を調べてみることにした。

 すると動物の脂と灰を使った石鹸がピックアップされる。


 なんということだ。『灰作り』。灰を作らなくてはならない。


 だが望む所だ。灰作りならばこの季節に、うってつけのイベントをすればいいだけじゃないか!

 だが、そうなると下準備が必要になる為、今すぐにできることは無い。


 作った石鹸で頭を洗い、卵黄と蜂蜜、オリーブオイルをトリートメント材にするところまでは考えていたのに何も出来ないのだ。困った。ネタが無い。

 ネタに困った私は、そもそも石鹸が無い時代は、どうやって頭を洗ったりしていたのかという疑問を、そういう時代を過ごした人に聞いてみてネタにすることにした。



 以下、インタビュー。



筆者「シャンプーとか無い昔って頭ってどうやって洗ってた?」

古き時代を知る人「石鹸。」


筆者「へ~。ちなみに石鹸が無い時は?」

古き時代を知る人「洗濯石鹸。」


筆者「……洗濯石鹸が無い時は?」

古き時代を知る人「ん~?

 あ。『ねむのき』の葉っぱをゴシゴシ(手を擦り合わせる動作)して使ったわ。」


筆者「ねむのき?」

古き時代を知る人「知らん? 結構どこにでも生えてるけど?」


筆者「知らん。」

古き時代を知る人「まぁいいわ。葉っぱをゴシゴシすると石鹸みたいに泡立つから、それ使った。」


筆者「は~。そんな木があるんやね~。」

古き時代を知る人「考えてみたら良い時代やったなぁ……川もなんもかも綺麗やった。」


筆者「さよか(前は、電気もなんもないから夜がとにかく怖かった言うてたやんか)」

古き時代を知る人「(遠い目)」



 と……いうわけで、どうやら石鹸が無くても『合歓の木』を使う方法があるらしいです。

 意外にも植物の葉っぱを、そのまんま使うという豪快な方法。実際に使用していたようですし、そこそこ洗浄力があったのではないでしょうか。


 考えてみれば昔の時代は生きる為に人同士のつながりが濃かった為、そういった生活に便利な情報は共有されている(いつの間にか教えられている)事が多かったと思います。


 これは異世界に生きる民にも同じ事が言えるかも知れません。


 文化を築いているのであれば最低限の衛生等に関する知恵であったり、その土地の恵みがあったり、生きて繁栄する最低限が整っているのかもしれませんね。いえ……むしろ整っている場所でなければ生きていけないのかもしれません。




 いやいやいや! 衛生とか超ヤバイ所とかあったじゃん! と、よく不衛生の代名詞として例に上げられる中世の『窓からうんこ投げ』


 この『窓からうんこ投げ』も、従来は豚が投げ捨てられたブツを餌として食べていたから、ブツが放置されていたわけではないし、きちんと循環システムとして機能していたのでしょう。むしろ、そういった循環システムがあったからこそ『窓からうんこ投げ』が生まれたのかもしれない。


 それが石畳に変わり豚が排除されるという、従来あったシステムを壊す『変革』が起きたからヤバイ事になってしまった。

 その変革が無ければ、それはきちんとしたシステムとして機能し続けていたのかもしれませんね。


 ――だとしたら……多大な『変革』をもたらす物語の主人公は、果たして賢者と称えられるのでしょうか。もしかすると世界を壊す悪魔と忌み嫌われる可能性の方が大きいのではないでしょうか。



 とりあえず上記のような事を石鹸を作ろうとして、考えてみました。





 以下、おまけ。




 夏はいいねー。

 ちょっと辛い食べ物を汗をかきながら食べたりすると、たまりませんなぁ! 辛いのがウマイ!

 と、いうわけで、私の夏の定番をご紹介!



 『辛くないけどちょっと辛い何にでもかけられるラー油』(ダミ声)



 作り方も材料も簡単!


 挿絵(By みてみん)


 ごま油、にんにく(国産)、たまねぎ、一味、ナツメグ、油脂系調味料。これだけあれば、どんとこい!


 挿絵(By みてみん)


 香りも味も全然違って、風味と味の決め手になるので、とにかく『国産』が重要なニンニクをとにかく刻んで 


 挿絵(By みてみん)


 ごま油に入れて、180度に温め始める。

 熱が通るまでにタマネギを切ります。


 挿絵(By みてみん)


 根元を少し残すように切れ目を入れて


 挿絵(By みてみん)


 ザックリ切ればみじん切り。



 挿絵(By みてみん)


 ニンニクから水分が飛んで揚がったら、油から取り出します。

 そしてそこにタマネギを投下。


 挿絵(By みてみん)


 水分が多いので泡立つけれど、放置。


 挿絵(By みてみん)


 タマネギが浮かぶようになってきたら、一味、ナツメグ、油脂系調味料を投下。調味料や塩を多めに入れて濃くすれば醤油替わりにも使える味になります。

 ナツメグはなんとなく入れているので、無くても大丈夫。


 一味は一袋いれても全然辛くないです。

 辛くしたい場合は国産の鷹の爪をいれて調整すると良いかと。


 好みの色目がタマネギについたら、にんにくを戻して火を通します。


 挿絵(By みてみん)


 はい完成!


 粗熱が取れたら瓶にいれて冷蔵庫に入れておけば、ひと夏は使える調味料の出来上がり。


 刺身のわさびの代わりにしたりラーメンに入れたり、もちろん餃子にも合う。

 とにかく何でもかけたくなるラー油です。簡単だけど一瓶あるだけでめっちゃ美味しいよ。



 尚、手はニンニク臭いままになる模様。


 タマネギは黒色のコゲコゲ状態にすると、ずっとカリカリ食感が楽しめるラー油になります。

 写真のような色だと、タマネギが油吸ってへちゃへちゃ状態になるので、お好みの焦げ加減にすると良いかと思います。


 ただ、焦げはじめるとあっという間なので、そこは注意が必要です。はい。



 

 あと、生のブルーベリーがあった。


挿絵(By みてみん)


 ので……またジャムを作りました。



挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 作り方はグラニュー糖漬け後、煮る。なので割愛。


 折角なので、ヨーグルトにかけてみた。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 やっぱり砂糖は偉大だった。

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