古銭を買ってみる
「異世界通貨づくり……くっそ難しいな。」
感想で沢山の助言を頂き制作に一歩近づけたように感じていたけれど、実現へのハードルの高さは依然として高かった。
男は呟いた後パソコンから目を逸らし、椅子をギシっと鳴らしながら天に向かって長い息を吐く。
「抽象的なイメージしかないのが悪いのかなぁ……」
そう思った男は、また思い付きで行動を始めるのだった――
はいどうも。フェフオウフコポォです。
失敗が続いたことで、ぼんやりと『きちんと完成された通貨』を見てみたら、きちんとした作り方も見えてくるんじゃなかろうか?
なんて考えに至り『古銭』に興味をもってしまいました。
オークションを漁ってみると、あるもんですね。ビックリです。
紀元前のコインなんかも真贋は不明ですが出品があり、神聖ローマ帝国や古代ギリシアの貨幣を競ってみたりもしましたが、まー高額になるのね……流石にむりーと諦め、安価な日本の古銭を買ってみることにしました。
で、実際にオークションで競り落としてみたので、その写真を載せてみます。
昭和13年 1銭 硬貨
昭和17年 1銭 硬貨
昭和19年 5銭 硬貨
昭和15年 10銭 硬貨
昭和19年 10銭 硬貨
昭和25年 1円 硬貨
昭和23年 5円 硬貨
昭和24年 5円 硬貨
昭和の時代の硬貨だと、特に昔という感じがしないです。
この昭和10年代、20年代は貨幣価値がかなり動いているみたいで、銭、円の価値がよくわかりません。
ネットを漁ってみると教員の初任給の参考が、昭和16年55円、21年400円、23年2000円、24年3991円、26年5500円らしいです。激動の時代ですね……
ただ、貨幣として面白味はあまりないような気もしますので、もう一つ時代を遡ってみます。
大正11年 50銭 硬貨
硬貨的には昭和と大差ないような気が……
貨幣価値としては、ざっと調べてみたところ、おおよそ白米が3キロくらいは買えそうな価値のようです。
明治14年 2銭 硬貨
明治時代の硬貨もなじみ深いような気がします。
貨幣価値は1円が現在の1万円程度の価値のようですね。
さて、なんとなく近代の貨幣は古銭と言っても似たような雰囲気な感じがしたので、もう一つ時代を遡り江戸時代の古銭を見てみようと思います。
(読み取り難いので画質調整版)
なんだか一気に時代を感じる貨幣になりました。錆とかそういった物のせいでしょうかね?
なんとなく形から「寛永通寳 四文銭(十一波)」かな? と思いました。詳しい事はわかりません。
錆の違いは材質の差でしょうか。
どれもバラバラな出来な気もするので偽物ばっかりなんだろうな……と遠い目になりつつも、なんとなくかっこよく見えます。
当時の貨幣価値としては、4文で納豆や桜餅、串団子などがどれか一つ買える程度のようですね。
デザインでちょっと波の数が多い貨幣。
『文』の字の入った新寛永。
ちょっとランクが上がった天保通宝。
100文分の価値があったようですね。
お財布に入ってれば、ちょっと帰りにでも一杯ひっかけて飲めたんでしょうか。
なんとなく想像してみたくなります。
当時って財布は重かったんだろうなぁ。
貨幣の作りとしては江戸時代はシンプルですよね。
きっと鋳造なんだろうけれど偽造防止の技術のようなものは、そんなに高いレベルの物は無いような気がしました。
鍛冶屋を営む金持ちが秘密裏に一分金や銀の偽造なんて事やっててもバレなかったんじゃないだろうか。
尚、1朱銀とか欲しかったんですが現物は手に入りませんでした。
昔の貨幣を触ってわかった事として、
やっぱり通貨製造には鋳物づくりの専用設備が要りますね。
これは片手間で作れそうにないわ。うん。
とりあえずプロに任せなきゃムリだわ。コレ。
どんな簡単そうな貨幣でも、やっぱりそれなりに設備は必要。
それが分かりました。
貨幣より、もうちょっと作りやすいものでチャレンジしてみようと思いました。
以下、紛れ込んでた謎貨幣。
……え?
この古銭いくらで買ったって?
(´∀`)あはははは
ぜーんぶまとめて買ったんだけどね。
落札価格は………
驚きの……
(ノ´∀`*) 500えーん! ひゃふー!