マヨネーズを作ってみた
どうもご無沙汰しております。
物凄く久しぶりに作って考えてみました。
……
前回の更新……2017年7月15日。
今回の更新……2019年2月25日。
……
…………
………………
アカンやろがいっ!
放置にも程があるやろがいっ!
スマン。スマン……
材料はいくつも買うてたんや……ロジンでファンタジーナイフ作ろうおもて材料は買うてあるんや……
ちゃんと作って考える為の材料は買うたんや……
……
えっ?
いや?
別に?
なんか私生活で物を作れなくなるような大変な事が起きたとか、そんなことないよ?
日常生活平穏そのもの。
トラブル無し。
波乱も無し。
あ、トラブル無しは言い過ぎた。そこそこあったりなかったり。
まぁなんていうの? 人生って色々よね……
……………うん。
特段の理由なく、なんもやる気が起きんかっただけなんや……
スマン。
スマン……許してクレ……
……………………まぁ!
そんなこともあるよねっ!
さ、久しぶりに作って考えてみるよーっ! フッフーっ!
今日は、ものすごく久しぶりなので、ここはひとつ原点に立ち戻ってみようと思いますっ!
そもそも異世界ファンタジーが好きだからこそ色々と、その世界で出てきそうな物を作ってみる感じだった気がする。
というわけで、ここはひとつ定番な物を作って考えることにしましょう。
定番といえば、やっぱり『マヨネーズ』!
無双の定番『マヨネーズ』!
みんな大好き『マヨネーズ』!
久しぶりだからこそ、あえての『マヨネーズ』!
というわけで『もし自分が異世界に転生したら』という仮定の元、マヨネーズを作って見ます。そして作ったうえで考えてみることにするよ!
もちろんこの仮定があるのでレシピは見ません。
自身の知識と勘を頼りにマヨネーズを作ってみる事にします。
さ、レッツクッキン!
………とはいえ。
とはいえ、ですよ?
おからクッキーの尻として知られる私。
特にこのシリーズを読んで頂いている方は、ご存じの方も多いでしょうが、そこそこに料理が好きです。
なので正直マヨネーズのレシピもなんとなく知っているし、なんかもう普通にマヨネーズとか作れてしまうだろうという気が今からビンビンしてなりません。
あれでしょ?
酢、油、卵があればマヨネーズ出来るんでしょ?
いやぁ、まいったなぁ。ほら、もう最初から正解が分かってるとか、こりゃあどうやっても面白くない事になりそうだ。しまったなぁ……
さて、ではまずは酢を用意しましょう。
酢は確か、アルコールが発酵して酢になったはず。
というわけでアルコール。酒を作らなきゃいけないわけですね。
アルコールは糖分が酵母の力で発酵することにより作られるので糖分さえあれば作ることができる。
果物の糖分はもちろん糖分さえあれば酒になるのでしょう。
蜂蜜酒ことミードは蜂蜜を水で溶いて放置しておけばできるらしいし簡単そうだから一度は作ってみたかったんですよねぇえええええええええ酒税法っ!
くっそぉおおお!! 酒税法!
酒税法ぉおおおお!! 頼むからミードくらい家庭で作ること許してくれやぁあああっ!
……
法治国家なのでルールは守らなきゃデスヨネ。
はい。
というわけで大人しく酒は買ってくることにして買ってきた日本酒で酢を作ってみます。
酵母の活動ということなので、日本酒を外気に晒す形で2週間程放置してみることにしましょう。
頼む。我が家に漂うアルコールを酢酸にしてくれそうな菌よ頑張ってくれぇっ!
……
…………
………………
(アカン)
ペロっ
(酒では無い物になってるけれど……確実に酢でもない物になってる)
うん……
これは。
この浮遊物は…………カビですね。
……
…………
………………
さて。
ではまずは酢を用意しましょう。
酢は確かアルコールが発酵して酢になったはず。
ようしお酒から酢をつくるぞう! 『発酵』ということをさせるには、酵母の環境が大事だったはず。
この機械を使用して発酵し易そうな30度くらいに保って放置してみる事にします。
とりあえず10時間程放置してみることにしました。
……
…………
………………
(たのむ……ちょっとくらい酢っぽくなっててくれ……)
ペロっ
(ぬるい酒や)
……アレですね。
……アレですわ。
発酵って難しいもんですね。
酢作り。これはもう無理ですわ。
では気を取り直して油!
油を用意しましょう。
油ってあれですよね。
なたね油とか椿油とかゴマ油とか、とりあえず種を絞ればいいんですよね?
絞るって事は圧力かければ出てくるんじゃないだろうか?
圧力……
とりあえず鉄板で挟んでクランプでぎゅうぎゅうに締め上げたら油って取れるんやなかろうか?
鉄板と万力なら異世界でもありそうだし……
よし! 材料は買いやすいゴマにしよう。これでやってみよう。
まずはゴマを炒ります。
あったまったら手早くガーゼの上に乗せて包み
鉄板で挟む。
それをクランプで……
こうっ!
「おっらぁあああ!」と叫びながら締め上げる!
締め上げるっ!
締め上げりゅぅううっ!!
限界まで!
げんかいまでぇえぁあああっ!!
……
は?
……いやいやいや
はっ?
いや、確かに鉄板がうっすら油で濡れてるけど……
は?
いや、うん。あれやな。
ガーゼ。ガーゼが油めっちゃ吸ったんや。きっとそうや。
よし、ほんならガーゼ無しでやってみよ。
鉄板にゴマだけを乗せてぇー
おっらぁあああ!
おっらぁあはあぁああああああぁぁん!
(頼む! 一滴くらい出てくれぇっ!)
……
は?
……いやいやいや
はっ?
………………
……はいっ!
すりゴマの板と、ゴマ風味の鉄板が出来ました。
美味しそうですね!
……
いや、無理ですわ。
油。
かなり力入れてクランプ回したけれど面で圧力かけるのは手動でやるには広すぎるみたいです。
点で圧力をかけないとどうやっても絞れなさそう。
それか、もっとジョバァーと油が出てくるような種を使うかしない限り無理そう。
油採取……舐めてました。
これまた難しいわ。
というわけで酢も油も作ることができなかったので大人しく家にあるオリーブオイルとバルサミコ酢を使ってマヨネーズを作る事にします。
中世ヨーロッパ的な舞台が多いし環境的に取り易い油はオリーブ。酢も葡萄原料の物にしました。
これで適当知識でマヨネーズを作ってみれば、異世界風マヨネーズになるんじゃないでしょうか?
さ、マヨネーズつくろ。
色々あったけど全て忘れてマヨネーズつくろ。
ていうか、マヨネーズって混ぜればいいだけでしょう?
油を一気に入れないで、ちょっとずつ混ぜる形でガンガン混ぜてればマヨネーズできるって、ボクちゃんと知ってるも!
じゃ、とりあえず卵!
ん~……まぁ2個くらいでいいんじゃなかろうか?
割って、とりあえず混ぜる!
油をちょっと入れて混ぜる!
酢を入れて混ぜる!
後はちょっとずつ分離しないように油を入れて混ぜ続ければいいんや。
簡単簡単。
……
……おかしい。
どんだけ油入れても固くなる気配が微塵もない。
……
……
30分混ぜ続けて分かった。
これは失敗や。
あっれー!?
簡単にできると思ってたのにマヨネーズ全然難しいんですけどー!
はぁ……
というわけで、もし私が異世界に行った場合、酢と油を用意できない上にマヨネーズ作りでも失敗する。ということが分かりました。
マヨネーズ無双。なかなかのハードルの高さ……
…………
ちょっとあんまりにも悔しいので、レシピを確認する事にしました。
正しいレシピは、卵黄一個。塩、酢、油超いっぱい。
卵黄一個
『卵黄一個』
……そりゃ失敗するわ。
普通に全卵2個つこてた。
はい『卵黄1個』!
と、塩!
酢!
混ぜる!
油いれながら混ぜる!
油いれながら混ぜる!
油いれながら混ぜる!
油いれながら混ぜる!
油いれながら混ぜる!
油いれながら混ぜる!
油いれながら混ぜる!
おっ?
油いれながら混ぜる!
おぉっ!
油いれながら混ぜる!
おぉおおおおっ!
油いれながら混ぜたらできたーっ!
ちゃんとマヨネーズができたぞぉおお!
フッフー!
どやさ!
どやさぁあああっ!(泣)
……
…………
………………
さて味見。
おぉ……これは。
オリーブとバルサミコ酢の味が見事に混じり合っている。
濃厚なオリーブの香り、そして濃厚なバルサミコ酢。
その濃厚な2種類がしっかりと混じりあい、卵黄でつながる事により、素晴らしく強くて重いマヨネーズに仕上がっている!
…………
たいして
うまく
ないんだが?
……は?
いやいやいや
…………
はっ?
えっ?
マヨネーズ無双……できんやろ……この味……
ちょっと待って。ちょっと待って。
作ってみたからこそ考えてみるよ。
まずマヨネーズって、これ、ほぼ油だわ。
作ってみて驚いたけどマヨネーズって油を卵黄で色づけしたって感じがしっくりくるくらい油。
撹拌で油が増量するのかとか思ってたけれど、そうでもなくて本当に油に色が付いたってのがしっくりくるくらい油しか使ってない。
重量の90%くらい油でできてると思う。ほぼ油。
だから油の味が大きく関係する。
オリーブオイル使ったから、どこをどう食べてもオリーブオイルなんだもの。
市販のヤツって、好まれるように考え抜かれた上で多種多様な素材の中から厳選されて作られているからこそクセがなくて美味しいんだね。
手作りはめっちゃくちゃ重い!
今回作った手作りマヨネーズの重さを例えるなら、初めてのデートで「婚姻届取りにいこっ」っていわれるくらいには重い。そんなクセの強すぎるマヨネーズ。
そんな味。
そんな味な上によ? 作る時には沢山の油が必要になる。
ということはですよ?
中世でも潤沢に油が使える必要があるということ。あの絞るのが大変な油を沢山。
つまり沢山の油が手に入る地域じゃないとダメということになり、逆に言えばそういう種子が栽培されている土地じゃないとマヨネーズは作れないんじゃなかろうか?
栽培されているという事は、その利用法は広く知られているだろうしサラダのドレッシングにも油脂は普通に使われている可能性が高い。普通にドレッシングって油使ってるの多いもんね。
となると、その地域でマヨネーズを使ったとしても『へー変わった油の使い方』で終わって無双はできなさそうって思った。
いや、待てよ……
油が特産地ということは、フライやオイル煮なんかが名物になっている可能性もある。
であればマヨネーズを元にしたタルタルソースでならフライとセットにして無双チャンスがあるかもしれない。
でも……この場合はタルタルソース無双なんだよなぁ……
……マヨネーズ無双。
この言葉……いったいどこから始まったんだ……
興味深い。




