競輪を笑うなよ3
俺は近くにあったかっぱ寿司に入った
俺は えんがわ(かれいの)を食べながら 今日のレースの反省会を心の中で始めた
俺の予想は間違っていなかった
だから今 100万の冊束がある しかし あの審議は予想外だった あれがもし どっちかでも失格になってたら 俺の車券はヤギの餌になっていた
あれは鐘前に 競り合いが長びいたからだ
最近になってルールが変わった 競り合いが3秒以上続くと失格になるのである
おそらく その審議を行ったが 3秒まではいかなかったらしい
俺は脚見せを見て あの二人の競り合いはブラフと確信した
こんな賞金の少ないレースでガチガチやって落車やって怪我するバカはいない
だから競り合いとみせかけ 仕掛けどころになるとどちらかが退く 他の選手はもっと点数を持っていないからその位置は簡単にとれる
そう俺は読んだ
おそらく競り合い(見せかけの)をしているうちにどっちかにスイッチが入ったんだろう
ギャンブルの駒の分際で熱くなってはいけない
俺達 客が車券を買ってやらないと おまんまを食っていけないゴミのくせに
そんな反省会を心の中で行ったあと 俺は画面でポテトフライを注文をした
寿司よりポテトフライのがすぐお腹が一杯になるからそのほうが安くつく
俺はムダな金を一銭も使いたくない守銭奴だ
コジキが「おめぐみを~」なんて空缶を前に土下座したら その空缶に入っている30円を奪い取る
しばらくして 新幹線みたいなのでポテトフライが運ばれてきた
俺はさっき注目したコーラでポテトフライを胃に流しこむと画面の会計を押した