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3mmの時間  作者: 新々
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 お姉ぇが帰ってきたな、とすぐにわかったけど、でもすぐといえるほど、私の理解は早くなかったようで。

 仁奈さんの膝から頭を浮かしかけた時には、もうお姉ぇがリビングに姿を現していた。


「ただい……お?」

「お邪魔し──」

「え?」

「あ」


 四者四様の反応がほとんど同時に起って、ひとりを除いて全員の動きが止まる。


「久美ちゃん、おかえりー」

 そのひとりとは、もちろん仁奈さんで。

 お姉ぇに向かって小さく手を振っていた。

「雨、大丈夫だった?」

「え? ああ、うん……うん」

 珍しく、お姉ぇが間の抜けた反応をする。

 でも、それは一瞬で。

「ってか瑠美、あんた学校に鞄忘れてきたでしょ?」

「え?」


 いわれてあたりを見回してみれば、たしかにない。

 ないといえば、鞄を持って来た記憶もない。

 ってかなんでそんなことお姉ぇが知ってんの?

 なんて疑問はまったくの無意味で。

 なぜならお姉ぇの後ろには──。


「クラスの娘に訊いたら、すぐ教室を出てったって。いろいろ探してみたけど、どこにもいなかったし、ケータイも鞄の中に入ってたし……」


 そういって私の鞄を抱きかかえる桃花がいたからだった。

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