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3mmの時間  作者: 新々
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「久美ちゃんは、よく寝てるよー?」


 いやいや。

 あれ? みたいな顔されても。

 それに今お姉ぇは関係ないし。

 ってか、いつもそんなことしてんの、お姉ぇって。

 意外な一面にちょっと驚いたけど、まあ、それはそれとして。


 キュロットスカートから覗く仁奈さんの脚はすごく白くて、傍目からでも寝転んだら気持ちいいことがわかるくらいには、柔らかそうに膨らんでいた。

 だからといって、おいそれと頭を預けるわけにもいかず。

「甘えていいんだよ?」

 でも、仁奈さんも仁奈さんでなかなか引かなくて。

 しばらく妙な空気が流れた後で。

「じゃあ少しだけ」

 結局、私が折れてしまった。


 想像以上の柔らかさにちょっとだけドキッとしたけど、でもなんというかしっくりこなかった。なんでだろう、とその理由を探っていたら、

「瑠美ちゃんは早紀ちゃんのこと、嫌い?」

 と私の頭を自然になでながら、仁奈さんがそう訊いてきた。

「嫌いっていうか……よく、わかんないです」

「じゃあ桃花ちゃんは?」

「桃花は」


 私はそこで、なぜか好きと声に出すのを躊躇ってしまった。

 別に嫌いなわけじゃないのに。

 そのふた文字を口にするのが、なんだか気恥ずかしくて。


「好きって難しいよねー」

 仁奈さんが溜息でもつくようにいう。

「前にもちょっといったと思うけど、わたしにも好きな人がいてね。その人すごくモテて、だから誰かと仲良くしてるの見ると、すごくもやもやして。これって、瑠美ちゃんが感じてるのと一緒だと思うんだけど、どう?」

「どうっていわれても」

 同じような気もするし、ちょっと違うような気もするし。

 でも、何かそれには既視感めいたものがあって。

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