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3mmの時間  作者: 新々
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 翌日も、そのまた翌日も外は雨が降っていた。

 気まぐれに止んだりもしたけど、晴れ間が見えることはなく、空には鉛色の雲がどこまでも広がっていた。

「なんか最近元気ないじゃん」

 箸をくわえながらぼんやり外を見ていたら、桃花が声をかけてきた。

 目を合わせると、小首をかしげられる。

 見つめ合うこと、数秒。

「別に、雨が好きじゃないだけ」

 先に口火を切ったのは私のほうだった。


 昼休み、私はひさしぶりに桃花と一緒にごはんを食べていた。ひさしぶりといっても土日を除けば昨日と一昨日の二日間なのだけど、そう感じてしまうくらいに早紀の存在は大きくて。

 その早紀は部活のミーティングがあるとかで、ごはんは部室で食べるらしかった。訊いてもいないのに、桃花がそう教えてくれた。その事実自体はちょっと嬉しかったけど、でもそれを桃花の口から聞いたことは全然嬉しくなくて。

 だからってわけじゃないけど。

「桃花こそ、最近なんか楽しそうじゃん」

 ついねたような口調でそんな言葉を口にしてしまった。

 いってから自分の頭をうたがったけど、

「そう?」

 と平然と返すその態度のほうに、意識がどっと流れ込んで。

 なんでかわからないけど、一瞬、ほんの一瞬だけ。

 イラッときた。

 ちょっとだけ沈黙が降りる。

「今日も屋上行けないね」

 今度は桃花が先に口を開いた。

「私は別に行ってもいいけど」

「でも雨だよ?」

「手前の踊り場とかでもいいじゃん」

「うーん……でもホコリとかすごいし、あそこ」

 まあ、たしかにそうだけど。

 そうこうしているうちに、お互いどちらも食べ終わってしまった。

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