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3mmの時間  作者: 新々
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 わたしはマイの笑顔が大好きだった。

 本当本当に、大好きだった。

 だからこそ、今はその笑顔を見るのがすごく怖かった。

 だって、わたしじゃない誰かに向けたマイの笑顔が。

 すごく嫌いだったから。

 そのうちマイのことまで嫌いになってしまいそうで。

 だから、本当に怖かった────…………。



 ミクのその気持ちが、私はなんとなく他人事には思えなくて。

 怖い──とは違うかもしれないけど、でも不安みたいなものは私も感じていたから、そういう意味でミクの気持ちに通じるものがあって。

 桃花のことが嫌いになるわけじゃないけど、なんていうか、このままだと自分の気持ちが湾曲しちゃいそうでちょっと心配、みたいな。

 普通だったことが普通じゃなくなっていくような予感、みたいな。

 そんな感じ、かな。

 もう自分でも何いってるかわかんない──わけでもないんだけど。

「ってどっちだよ」

 と思わず突っ込みが口から出てしまう。


「どうだった?」


 そう声をかけられたのは、まさにそんなタイミングで。

 危うく出そうになった悲鳴をなんとか呑み込んで顔を上げると、仁奈さんが立っていた。

「となり座っていい?」

「ど、どうぞ。あ、これ、ありがとうございました」

「いいよー、返さなくて。持っててあげて。久美ちゃんががんばって考えたお話だから」

 同人誌を渡そうとすると、そんな言葉と一緒にやんわりと押し返されてしまった。

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