表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界でクロスボウ無双する話(仮)  作者: えんえん
序章
6/43

洞窟攻略

「人類滅亡かぁ」

ヘカトンはあまり実感ないのだろう。


必要な品を買いそろえ、東の洞窟へ進む。

一応台車を購入して、身の回りの荷物や道中で狩りした肉などを運搬できるようにする。男3人で交代で運搬する。


いつの間にかミドーリンが台車に乗ってキャッキャ言ってるが、放っておこう。


「そういえば、洞窟ってどんな感じなの?」

みんなに聞いてみる。


「聞いた話だと、魔石があるとモンスターがそこから生まれるらしい。魔石は地表から深くなるほど強いモンスターがでてくるそうだ」

「襲ってきたら斧でまっぷたつだべ」

「あとは、魔石は地面から回収すると、そこからはモンスターがでてこなくなるんだ」

「魔石は1つとは限らないけど、地表まで持ってきてもモンスターは出ないそうよ」

「魔石は武器や防具に特殊魔法で埋め込むことで強化できるらしい」

「魔石は重さによってかなり高額で買い取ってくれるみたいよ」

「モンスターは強いほどいいアイテム落とすんだって」

「でも毎回落とすわけじゃないでしょ?」

アトスだけ脳筋発言だったがまあいいか…



昼前には洞窟の前に到着し、台車だけを残して中に入る。


洞窟は比較的大きく人が横に2人並んでも充分進める。

かなり冷気を伴った湿った空気なかカンテラを片手に、下っていく。

20分ほどゆっくりと下っていくと少し広めの場所に出るが特に何もない。

ただ、分岐先が2つあり1つはそのまま直線を進む道で、もう1つは右下に下る感じの道だ。


直線の道はだいぶ狭く道というより穴に近い。腰をかがめながら1人がやっとだったので、時間があれば後で行こうとみんなの意見がまとまった。


右下の道を進んでいるとなにやらガチャガチャ、あとは甲高い鳴き声のようだ。

向こうもこちらの音に気がついたみたいだ。

一気に音が近づいてくる。


カンテラを地面に置きクロスボウを構えると前方から鬼顔が見えた。

「ゴブリンよ!撃って!」

ミドーリンの合図で4人が3連射をする。

発射音とともに甲高い悲鳴と倒れる音。


4人とも一斉にハンドルを回し再度3連射すると近づいてきたゴブリン達は完全に沈黙した。

「ふぅ、なんとかなったわね」


俺も向かってくる敵に初めて対応したのでドキドキが止まらない。


ゆっくり安全を確認しながら進む。

ゴブリンは7匹いて、最初の3連射で5匹、2匹は生き残りこちらに近いところで息絶えていた。


つまりクロスボウだとヒットする場所にもよるだろけど2〜3発で1匹倒せるってことになる。

目安になるだろう。


矢を回収し、血をよく拭いてマガジンに装填しなおしながら予備の矢とマガジンがもう少し必要なことを感じた。

あとはクロスボウ自体の威力向上か。いい弦や、頑丈な部品はあの村では手に入らないのでもっと大きな町に行った時に改造しようかなと考えていると。


「ヒロ、ゴブリンが消えるぞ。」

とヘカトンが教えてくれる。


消えたあとにはなにも残っていない。

そこでふと先ほど血を拭いた布を見てみる。

血のあとは綺麗に消えていた。


「これは矢の掃除しないで済みそうだな」

とみんなに言うとそれぞれも拭いた布を見て納得してくれた。


更に奥に進み広場で遅めの昼食を食べて進む。

何度目だろうかゴブリン達を倒して弓をセットしていると消えたあとに短刀が残っていた。


「ん、これはゴブリンの短刀だべな?」

「金属は結構高く売れるわよ」

「これがアイテムドロップですかね」

それぞれ確認しながら自分にも渡される。


切れ味はあまり良さそうではないが無いよりはいい程度だ。

初の戦利品をゲットして更に進むこと2時間。かなり広い空洞は行き止まり、そこにはふた回りほど大きなゴブリン1匹と4匹のゴブリンが見えた。


お互い目配せをした後、通路からクロスボウの連射を開始する。

最初の3連射で4匹のゴブリン達は倒せるが、でかいやつは一気に突進してくる。

アトスはクロスボウを置くと斧を構え迎え撃つ。

斧とゴブリンの大刀から火花が散る。

その間に俺たちはクロスボウを再度3連射。

矢があまり深く刺さってないことに気がつき、ヘカトンとミドーリンにロングレンジモードに切り替えるよう伝える。

これなら威力もかなりあるはずなのでもっとしっかり刺さるはずだ。


アトスは叫びながら打ち合っている。


ロングレンジモードでの射撃を行うとさすがに根元近くまで刺さり、相手の動きが一気に悪くなる。

ここでアトスが低い背をいかして斧をスネに叩き込むことに成功。後は痛みにかがんだ頭に斧を叩き込むと動かなくなった。


ミドーリンが心配そうに

「アトス、ケガはない?」

「無傷だべな」


初めての接近戦だったのでみんなの鼻息も荒い。

しばらくしてゴブリン達が消えた後矢を回収して空洞の奥に進むが他に道が無い。

ここで終わりのようだ。

するとヘカトンが

「魔石を見つけました!」

みんなの元に持ってくる。


大きさは親指の爪ほど。

透明なオレンジ色で球体、そして中には星型の石が…

ドラ○ンボール…






次回予告


「おっす、おら小泉洋」

「大きな町に向けて移動するおら達だが、迫り来る盗賊の魔の手が!」

「ヒロ助けて!悲鳴をあげるミドーリンに何が!」

「次回ミドーリンの悲鳴、絶対見てくれよな!」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ