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異世界でクロスボウ無双する話(仮)  作者: えんえん
序章
24/43

第1層その3

「あなたも見かけない顔ね」

ミドーリンがグラマー美女を逆挑発する。

前回は出番がなかったからって飛ばしすぎや


鉄製の鎧に盾はなく、バスタードソードを背中に背負っている

両手で扱うのだろう。

バスタードソードは片手、両手どちらでも扱える位置にある剣で珍しくはないが女性が装備するのはかなり珍しい。どちらかといえば大柄な男の武器という感じだ。


他のメンバーもかなり高価そうな装備に身を包み格上の存在なのはわかる。


「あら、喧嘩を売るっての?」

ミドーリンに向かってグラマー美女が詰めてくる。


「そんなつもりはないべ」

アトスが否定しつつ立ち上がる。


エリシャ、ミニーマム、ヘカトンも立ち上がろうとしてる。

マズイマズイ、この距離は非常に危険だ。

一触即発になる前に手を打つようにした。


「こらミドーリン謝りなさい」

「ご、ごめんなさい…」

こういった時は素直なんだよなぁ。いつもはダメな子なのに。


「よかったらそちらの綺麗なお姉さんも、お茶いかがですか」

カップを差し出すとお茶を入れてみせる。


「あら、綺麗だなんて…いただくわ。」

さっきまでの剣呑な雰囲気はすっと消える


「そちらの皆さんもどうぞ」

ふう、危ない。下手したら全滅してたぞ。


「綺麗な方なのにすごい剣持ってますね」

「4層ではこれでも役不足よ」

まさかのトッププレーヤー!


「まさか1番先行している冒険者の方達ですか?」

ヘカトンも食いつき気味に質問している。


とりあえず自分はお茶を人数分用意して、おつまみの豆も皿に出す。


警戒を解いてくれたのか他のメンバーも少し離れたところに座り出してくれた。


「あなた達は何日目なの?」

「今日で2日目ですね」

「ここのオーク達もあなた達が?」

「そうですが何か?」

「ふーん…これだけの数を無傷で…」

あ、怪しまれてるな…どうしたもんか…


「私達にかかれば、何も問題ないわ!」

ミドーリンさんやまさかとは思うがクロスボウのネタバレを…

ドシュっとミドーリンはオークの死体に向けて発射……

あ、やっちゃったよ、この子。


「……その武器は何?弓なの?」

明らかに相手のメンバーもビックリしている

そりゃそうだよな。座りながら片手でお茶飲んでるんだもん。

弦を引くわけでもなく矢が飛んでいく。これで矢の威力がプレートメイルも貫通する威力だとわかったらとんでもない騒ぎになるだろう。


「ミドーリン」

やめろと目で合図を送る。


「なに?」

いやよと目で合図が送られてくる。


うぬぬ、高等技術を身につけおって


「まあいいわ、いい武器ね。私はベローチェよ。これからよろしくね」

「ポルトスだ」

「アラミスです」

「ダルタニアンす」


なるほど…そのなんだ…その名前色々突っ込みたいがやめておこう…


こちらの自己紹介も終わると情報収集を開始する。

「2層の入り口?そこよ?」

おっと、今いる玄室が2層の最後の部屋ってことか。

あっさりとベローチェが教えてくれる。

でもさっきから目線が合うと外されるんだが…

しかもなんか視線を感じるというか。

なんなんだろ?聞きたいことでもあるのかね?


ベローチェに一目惚れされたことにも気がつかず、お茶を飲んだ後分かれたヒロは2層に向けて進むのだった。


次回へ続く


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