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異世界でクロスボウ無双する話(仮)  作者: えんえん
序章
22/43

第1層その1

ギュピーン

ミドーリンの瞳が久しぶりに光る!

「忘れてる人に説明しよう、ミドーリンには特別なスキル、ラッキースターがあるのだ。発動中は瞳が光り相手の説得や敵へのクリティカルなど様々な恩恵が受けられるのだ!」

いきなり解説始まっちゃったけど誰だよ


「ねえジローラモさん、迷宮の事色々教えてくれない?」

「あ、ああもちろんだ」

おっと〜見事に成功!こっちのテーブルに座ってくれた。

他のメンバーらしき方達は別のテーブルに座り食事を注文している。

ジローラモに特に注目するでもなく、私達をただ知り合いか何かだと判断したのだろう。


早速質問タイムだ。

ジローラモは宿屋の親父にエールとつまみを注文している。

「まずは迷宮の内部についてだが…」


ああジローラモさん最高です。

かなり重要な情報を教えてくれた。

話をまとめると


・ジローラモさん達は6人で現在地下3層を攻略中

・1番進んでる冒険者は多分現在4層(多分)

・暗いのでランタン必須

・3層までは確定ではないが罠は存在しない

・モンスターは深い階層に行くほど強くなる

・迷宮には通路と玄室がある

・玄室は厄介で、入ると入り口が閉まる(解除するには次の扉を開けば他の扉も開く)

・玄室が閉まってる場合は1時間ほどすると自動的に開く


つまり最後の自動的に開くってのは冒険者が入ってそのまま中で死んでしまった場合ということか。

あと、玄室で戦闘している他の冒険者を助けに行くことができないってことかね?


「モンスターの装備品は金属製は高く売れるぞ」

これらが収入源てことね。

「あとマップなんだが…」

「あ?それはできねえな。おマンマの食いあげだ」

笑いながらエールとつまみを持って戻って行ってしまった。


だいぶ楽になるな。これだけいい情報聞けたのだ。


翌朝、カンテラを用意した俺たちは1層に降りた。

通路は横に3人が並ぶとちょっと狭い感じか。

前衛は真ん中をアトス左は俺、右はヘカトン

後衛は真ん中をミニーマム左はミドーリン右はエリシャでゆっくりと進む。


少し先の方でわずかな音が聞こえてくるが、うちらより先に入った冒険者だろう。

どのくらい広いのだろう。エリシャがマップを書くため定期的に止まる。

ステータス管理画面ではある程度の場所と方角はわかるが入り組んだ迷宮はさすがに表示されない。


T字路、十字路を通過し、しばらく進むと初めての玄室らしき場所に着いた。


「なんかいるべ?」

結構広く暗すぎるため向こう側の壁が見えない。もちろんモンスターもだ。

みんなクロスボウを構えながらゆっくりと玄室に入ると後ろの扉が自動的に閉まった。


聞いていた通りで驚かないのだが、これだけ暗いとカンテラだけでは役不足を否めない。


20mほど進むと小さな人影が数体こっちに向かってくる!


「なんかきたわ!」

ミドーリンが先制で1発

それに続いて残りのメンバーも一斉に開始する。

「ぎぃぃ!ぎぎぃ!」

悲鳴の後に静寂が戻る。


こちらに接近される前に全滅できたようだ。

ドス黒い肌で犬のような顔にツノが生えている。

「こいつらはコボルトですね。モンスター生態学は以前本で読みましたんで」

ナイスだヘカトン。


装備品はと…毛皮の腰巻に木の棒てゴミやんけ


矢を回収すると一通り玄室を調べ先に進む。

玄室は約50mの正方形で特に変わったものは無かった。


この後玄室を2つ攻略して、通路にいたのと合わせてコボルトを15匹倒す。

玄室は広い為か、コボルトの数が多く、通路は少数で動き回ってる感じだ。


多分昼過ぎくらいだろうみんなで食事をする。陽気なミドーリンも言葉が少ないのは多少緊張でもしているのだろう。


「ねえ今何時頃かしら?」

そう、ミドーリンの質問に誰も答えられないのだ。

時間の感覚が全くわからない。あくまでお腹が空いたのでお昼頃だと思う程度だ。

まあ時間なんか関係ないといえばそれまでだが、今後行動する上で必要だろう。

あと、トイレ問題。今の所安全になった玄室に残り用をたすことで済ませてるがいいのかな?


エリシャのマップを見ながら戻ることにする。

夕方くらいだろうとみんなで話しながら外に出るとびっくり、すでに完全に日は落ちて真っ暗に近い。


「うわ、もう真っ暗よ」

「そうね、でもこれだけ歩いたのに他の冒険者に会わなかったわね」

ミドーリンとミニーマムに


「でもなんか楽しかったわ」

笑顔でエリシャが答えている。


「ああああ!忘れてた!」

なんだ急にミドーリン

「私ライトの魔法使えるんだった!」


アトス「…………」

ヘカトン「…………」

ミニーマム「…………」

エリシャ「…………」

そして俺「…………」


次回へ続く……

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