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異世界でクロスボウ無双する話(仮)  作者: えんえん
序章
21/43

到着

「ミッフィ、ミッフィ、ミッフィ」

ミッフィが鳩時計のごとく帽子から顔をひょこひょこっと出す。

ミドーリンさんや。昨日見た鳩時計をミッフィ使って再現するなよ

ケタケタと笑ってる。


「ところでグリーン迷宮の情報なんだけど…」


みんなで収集した情報をまとめると

・湖の北側に古い遺跡の中に迷宮の入り口がある

・遺跡の周辺には小規模ながら冒険者目当ての宿屋や道具屋などが存在する

・少なくともモンスターが存在する

・距離は半日ほど湖にそって北上すればすぐにわかる


詳しくは向こうに行ってだな。

当たり障りのない情報しかここではわからないか。




翌日、例のごとくステータス管理をエリシャさんに教えて(人類滅亡で驚くのは同じ)

予備の新型クロスボウ改(魔石無しの為まだ自動リロード不可)と旧型クロスボウを渡すと練習してもらう。


ここでエリシャさんのステータスを。



名前:エリシャ

年齢:18

レベル:2


生命力7(160)

魔力3(160)

力6(25)

敏捷5(25)

知力5(25)

器用5(25)

幸運6(25)


次のレベルまで220

ステータスポイント:0



スキル一覧

交渉:1

精密射撃:0

隠密:0

クラフト:1

測量:0


スキルポイント:0


パン屋さんとかだと経験値たまらないのかな?

あと、測量ってのがあるけどこれは初めてだな。


測量:対象物との距離や方角を測り、地図や図面が作成可能。


これは迷宮必須系スキルですな。これから行くにあたって迷っていたんだよ。地図管理を誰がやるのか。地図用に紙とペンは用意してたけど任せられるかな?

エリシャに頼んでみると、喜んで担当してくれた。


ヘカトンは、革鎧とレイピア装備に切り替えたエリシャさんを似合っているとか可愛いとか褒めているが、あからさますぎだろ。

まあパン屋の格好で来られても困るけどね


練習した翌日に、グリーン迷宮にむけて湖を北上する。

エリシャはミドーリンの後ろに乗り(ヘカトンはしきりに自分の後ろを勧めていたが)

並み足で馬を進めてると石でできた建物らしきものが見えてきた。

なんとかワットの遺跡のとかに近いのかな。かなり大きな遺跡って感じだ。

その他に木造の建物が少し離れて見えてくる。

こっちが冒険者用の宿屋とかかね?


到着したのが昼過ぎというのもあるだろうが、人はまばらで宿屋とかの数も思っていたより少ない。宿屋は4軒こちらは食事も扱っている。そのうち1軒は雑魚寝で雨風がしのげるだけの安宿である。

あとは食べ物屋が3軒と、道具屋と称する何でも屋が2軒だ。


馬小屋を併設している宿屋2軒あり管理もしてくれる宿屋の方に泊まることにする。

宿代は1人1泊食事無しで20アデル、馬は1頭1日2アデル。そこそこ高い感じか。

ちなみに雑魚寝の1番やすい宿は、1人1泊食事無しで2アデルと馬と同じである


まだ日が高いので遺跡を見学しに行く。

遺跡は一辺が500mくらいで4つのモスクみたいな形状の建物が中央にある。階段状に登ることができ、寺院みたいなイメージである。


建物内部はひんやりとしていて地下に向かって階段が伸びている。ここが迷宮の入り口だろう。


周りをくまなく散策するが他に入り口らしいものは見当たらない。

日が傾いてきたので宿に戻り明日の予定を相談していると冒険者達が戻ってきた。


「おう、見かけない顔だな。新人か?」

マッチョな体に鎖帷子、ぶっとい剣を背中に背負った男はジローラモと名乗った。

雰囲気はあの俳優に似ていて陽気な感じだ。


次回へ続く

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