表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界でクロスボウ無双する話(仮)  作者: えんえん
序章
2/43

フィボナッチ村

さて、どうする。


腰には一振りの剣と、皮袋に銅色コインが数枚。

とりあえずまずは町の方に進む。


町というより村みたいだ。

話し声から言葉は日本語ではないが通じる。

英語すら話せないのに不思議な感覚。


村の人に宿屋の場所を聞きついでに村の名前も確認。

フィボナッチ村というらしい。


宿屋で情報収集を再開。現在の所持金10枚の銅貨で宿屋2泊食事付とのこと。

とりあえず1泊分の5枚を渡し部屋を確保。

他の情報を整理する。

・アームス大陸のライオンキング王国南部フィボナッチ村が現在地

・現在ライオンキング王国の西スターグリフォン王国と戦争が始まりそう

・貨幣は白金貨1:金貨100:銀貨:10000:銅貨100万。物価は銅貨1枚で一食くらい

・地上は動物、洞窟や大きい迷宮と呼ばれる地下にはモンスターがいるらしい

・動物は肉や皮を買い取ってくれる

・最近井戸の調子が悪い

・最近太った


最後のはどうでもいい…

色々教えてくれたので、井戸は滑車の部品が破損していたので直してあげた。

動物は仕留めたら血抜きした状態で買い取ってくれるそうだ。

動物の種類はイノシシ、シカ、クマ、タヌキ、ヤギこの辺は高額。でウサギやネズミなど小動物はほとんど肉が取れないので安いとのこと。

洞窟は東の森の中にあるが、危険なのでやめたほうがいいとのこと。

まずは崖っぷちの所持金をどうにかしたいので早速狩りに行ったのだが……

はい、近づくと全力で逃げます

タヌキがこっちを振り返りニヤリ…


カチーン!頭にキターーー!(目薬コマーシャル風)

この世のタヌキを駆逐してやる!


木を拾い、道具屋で弦と羽を購入。宿屋の親父に工具を借りて弓と矢を作成。

夕方にはタヌキ2匹とシカを1匹を銅貨50枚で買い取ってもらった。

宿屋のお布団に入り、明日はクロスボウでも作ってみるかなとウトウトしていると

羽の生えた赤ちゃんがおりてきた。

ところであんた誰や〜



(さて、問題です。今何問目でしょう?)

「2問目…」

(正解したのでこの異世界取説をどうぞ)

「この問題、普通はもっと後に出すだろ。早すぎだろ。」

(それではまた明日〜)

「聞けよ!てかあんた誰や〜」



消えたあとに手元に転がってる冊子を見てみる。

ー異世界転生取説ー


頑張ればいいことあるよ



ナンダコレハ…これしか書いてない…

取説でも何でもねー

壁に叩きつけさっさと寝ることにした。




次の日予定通りクロスボウ作成。

宿屋の親父に道具を借り裏庭で組み立てる。

3連の弦を手巻き式のハンドルで巻き上げ、マガジン式12発まで自動装填。

スイッチ切り替えで3連射、もしくは3弦を同時使用し高威力長距離モードに。

通常時の殺傷距離は15m、長距離モードは35mくらいか。

銅貨30枚で完成し、現在試し撃ちを村から少し離れた場所でしていると知らない3人組が近づいてくる。


クロスボウが珍しいのかな?

そのうちの1人が話しかけてくる。

「こんにちは、冒険者か?その弓矢すごいだべな。」


「どうも。この武器はクロスボウって言います。どなたですか?」


「おーすまんすまん、アトスだ。よかったら見せてくれないべか?」

「俺はヘカトン」

「ミドーリンよ」



クロスボウに興味津々の3人

アトスは髭もじゃで短足両手斧を肩にかけ革鎧。

ヘカトンはイケメンのフレイルに白い神官服。

ミドーリンは女性で杖に赤と黒の軽装服。あととんがり帽子。


とりあえず簡単にクロスボウを説明して試し撃ちをさせてみる。

しきりに3人は飛距離や命中精度に、目を白黒させながら驚いてる。

欲しいだべなとか、すごいですねとか言われればとてもいい気分にもなるw


「よかったら作りましょうか、ただし作成代として1台銅貨100枚でマガジン2つ矢は30本付けるので良ければですけど」


3人共食い気味にすぐ作ってくれ!と銅貨を渡してくる。


矢の作成は3人に手伝ってもらい完成、3台を渡すと嬉しそうにお礼を言われた。

(かかった費用は3台で銅貨150枚、自分用のマガジン1個と弓12本も追加で作成)


夕方には4人で試し撃ちに狩りに。

4人が同時の3連射の為、命中精度、高速連射ともにものすごい結果を残す。

夕方までの2時間でシカ4、タヌキ25、ウサギ12匹と目につく獲物は1匹も逃さずに銅貨も400枚を超えた。

これには私も含め全員驚く。


「ミドーリンこれ、やばくね?」

「サブウエポンのつもりで買ったのに私の魔法…超えてるわ…」

「そうだべな、斧だと接近するクマかトラしか狩れないからよかったべ。」

「剣も同じで接近しないとダメなんで、作ってよかったですよ」


銅貨を頭割にして配ってるとアトスが

「よかったら一緒に冒険いかんべか?」

残り2人も笑顔で頷いてる。


「喜んで」


夕闇のフィボナッチ村で4人、宿屋に着く頃に日はゆっくり沈んでいった。


次回へ続く


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ