表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

この一矢に賭けて

作者:
掲載日:2026/06/20

新作です

※この作品はノンフィクションを含みます



俺は、小さい頃から弓に関するものが好きだった。

弓道も、アーチェリーも、現実とは離れたファンタジーの中で出てくる弓使いも。

みんな俺の中では憧れだった。


だからこそ、俺はこの高校の弓道部に入ったんだ。


俺の名前は春雲霧、文武平均平凡な毎日を過ごす、最近高校生になった男だ。

俺が高校生活で成したいことはただ1つ

【自分を自分の憧れにする】

たったそれだけ。

俺はそれだけを成し遂げるために、目の前にある道場で活動している弓道部に入ることに決めた。

昔から弓が好きだった人間が弓道という憧れのものを出来るチャンスを逃す訳が無い。

道は決まっている。誰も前を歩かなかった、自分だけの道。俺が俺を導くんだ。


部活動見学と体験入部で大体のことは理解した。

まあ最初のうちは基礎練習ばっかりで、弓を引くのは6月頃になると思うけど、先輩や同期と一緒に練習できればいいな。


ガラッ

「こんにちは。今日から弓道部として活動する春雲霧です。」

体験入部などで先輩方と話したことがあるため、特に緊張せず弓道場に入った。

「あ!久しぶりだね、霧君。学校上手くやれてる?」

初めに俺に声をかけてくれたこの女子の先輩は、弓道部の3年生で部長の林鞠菜さんだ。

才色兼備で、みんなから慕われている。

また、的中率も高く、個人では関東大会に3回連続で出場するほどだ。

「まあそこまで上手くやれてる訳じゃ無いです。そこそこですよ。」

「そっか〜。最初の頃は勉強も部活も、やる人はバイトも忙しいから大変だよね。」

「鞠菜せんぱ〜い…私のかけカビてた……。」

「え?ちゃんと乾燥剤で湿気対策してた?」

「してませんよ!」

「じゃあ結衣が悪いね。」

「そんな〜なんとかなりませんか〜?」

「そこまでは分からないから。」


鞠菜先輩に話しかけたこの人は、2年生の加藤結衣先輩だ。

彼女はこの部活のムードメーカーで意外としっかり者の女子で、的中率は4割ほどだろうか。

なお、練習のやり方などについて鞠菜先輩からほとんど任されているので、他の部員から色々な相談をされている。


「ごめんね霧君。こんな後輩が君の先輩で。」

「今日は心の的心に当ててきますね。悲しくなっちゃいますよ?」

「霧君は今日から正式な部員だし、もう弓道についても大体分かってそうだから、練習はゴム弓でいいよ。」

「いいんですか?」

「うん。だってやり方分かってるなら徒手やるよりもゴム弓の方がいいでしょ?」

「まあ確かにそんな気がしてきました。」

「でしょ?じゃあ結衣、練習始まったら霧君のゴム弓を手伝ってあげてね。」

「え〜、私も的前で引きたいのに〜。」

「今日だけだからさ。」

「仕方ないですね。鞠菜先輩が言うんだったら今日だけやりますよ。」

「ありがとうね。」


こんな会話を聞きながら、ふと他の部員について気になっていた。

「先輩、そういえばなんですけど他の部員ってどこにいるんですか?」

「あ〜、多分みんな休みか補習のどっちかだね。」

「え?」

「男子は3人とも補習行ってるし、他の女子3人は今頃カフェにでも行ってるんじゃない?」

「少数精鋭すぎるのも問題ですね。」

「あはは、後輩にまでそう言われたらマズいかな〜。」

「今年は入部するの霧君だけでしたからね〜。鞠菜先輩が居るのになんで新入生は弓道部に入らないんでしょう?」

「私について知らないからだと思うよ。」

「え〜じゃあ私が鞠菜先輩を布教しますよ!」

「しなくていいよ。それよりも16時になったから始めようか。」

「はーい。じゃあ霧君、ここに並んだら正面に向かって礼をしてね。」

「分かりました。」

「これから弓道部の練習を始めます、礼。」


そうして俺の弓道部の活動が始まった。

単発(仮)好評そうなら続きます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ