生きて欲しい
自分は妻を3日前に亡くしました。
絶望していました。
食べ物も喉を通らず、自分を慰める周りの言葉すらも聞こえませんでした。
妻のいない人生は暗く、孤独で、生きている意味を見いだせなくなってしまった。
首をくくろうとした時、ふと聞こえてきたのは亡くした妻の声でした。
「何してるの?」
「君と同じところに行くんだよ。そうすれば、また一緒になれる。」
「私は、好きで死んだ訳じゃないよ。最後まで生きようとしてた。あなたと一緒にずっといられなかったけど、頑張ったんだよ。」
「ありがとう。それは分かってる。でも、君が恋しいんだ。」
「私ね。死んだから、あなたにも死んでこっちに来て欲しいなんて思わないよ。生きていて欲しい。私が生きられなかった分まで。1人で諦めようとしないで。私も諦めなかったんだから。」
そこで妻の声は聞こえなくなった。
いつの間にか自分の目からは涙が溢れていました。
「ごめん…そうだよ。1人で諦めようとしてた。頑張ってくれてたのに、自分だけ楽になろうとしてた。」
もう一度生きてみようと思えました。
この先、家族を失うことはあると思う。
事故でも、病気でも、寿命でも。
でも、空に行った時、自分に「死んで欲しい」とは思わないはずです。
だから、大切な人を失ってしまった時は、悲しみを乗り越えて、その人の分まで生きてあげて欲しいのです。
あなたの大切な人なら、必ずあなたの生きる道を応援してくれるはずだから。




