表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

39/44

39話突撃!一網打尽でざまぁ!

奴隷交換会では一体どうやって手に入れ従えてきたのかと思うほどの巨体だったり強者だったり。


貴婦人に聞いたところによると家族を人質に取ったり相手の魔力や力を封じる"魔封術者"というのがいるらしい。なんにせよ…


見ていて気持ちいいもんじゃないな…相手の尊厳を虐げて何か楽しんだか


「続きましては…所有者No.15。あの伝説の魔獣の登場!鑑賞としても良し。番犬としては最強!銀の毛並みと鋭い爪持つ───


フェンリルです!」


会場から歓声があがる。俺の心は悲鳴をあげていた。


バックステージからゆっくりと現れる銀の毛並み。凛とした佇まいに会場中に緊張がはしった。


おおっ…意外となりきってる!どっからどう見ても伝説の魔獣フェン…おぃウインクするな!


「フェンリルは…」


「我こそはー!伝説の魔獣フェンリル!」


会場の端まで振動すら帯びて響く声。


「我の所望することは3つ。1つ、美味なる食事を振る舞え。2つ、毎日ブラッシングを欠かさぬこと…そして3つ、マツエクの制作だ!!


さすれば貴様ら人間の頼み事を聞いてやらんでもない。クハハハハ!!」


踵を返しステージから降りていく立原inフェンリル。静まり返っていた会場が再び歓声を上げた。


「あれは正しく本物のフェンリルだ!」


「気品、誇り…いいぞ。私は全奴隷とでもフェンリルと交換したい!」


「いいえ私よ!」


盛り上がる会場とは裏腹に俺は魂が抜けかけたように脱力していた。


か、勘弁してくれ───


マジで心臓飛び出るかと思った何してんだあのギャルは?!「任せとけ」みたいなウインクしてほんとやらかしてくれたなぁぁッ…


「No.15の……貴殿はどのようにしてフェンリルを従えたのですか?」


興味を惹かれたらしいエルドが手を捏ねながら尋ねてくる。


「あ…はは、たまたま、ですかね〜。フェンリルの気まぐれみたいな〜」


「確かに…フェンリルは我々人間の遊戯を揶揄っているようにも見えました。


魔獣の寿命は長い。少しばかり人間に世話を焼かせ力を求められるのも悪くない…と言わんばかり。


素晴らしい…」


あぁもう…目立つなって言ったのに…この後の交換会の時、やり取りしてるエルドの前で正体を明かし外で待機している衛兵が突入…


って流れだったのに…!


「リツ様。あの見た目だけ愛らしいバカはどう致しましょう」


「帰ったら1週間アフタヌーンティー抜き」


「極刑ですね」


レティナも遠い目をしている。


「これで全ての奴隷の紹介が終わりました。それでは皆様各々の奴隷を手元に交換交渉を行ってください」


自分達の奴隷を回収するやいなや貴族たちはこぞって俺たちの元へ。


是非私わたくしの巨人族と!」


「バカをいえ!儂はドワーフとエルフ、屈強な兵士もつけるぞ!」


もみくちゃとはこのことだ…


「ミヤ…律クン〜!あーしの演説よかったしょ?!こんなに人気者!これで証拠もバッチシ!」


四つん這いフェンリルが状態を起こし背後から抱きついてくる。


二足歩行はやめてくれ。


「…その話し方…まさか」


さすがにエルドは察しがいい…!こうなりゃこの状況、逆に利用してやる!


「そう…お前たちの悪行もここまで…我が王ドラギアス様の制裁の時間だ。エルド!」


フェンリルの毛皮を剥ぎ取り漆黒の鱗を貴族たちの目に晒す。同時にレティナが水魔法を打ち上げそれが突入の合図となる。


一気に雪崩込む衛兵が貴族たちを取り囲み動揺が走る。


「なっ…こ、これは一体……」


「奴隷の所有は世界法の違反…相手の尊厳を踏みにじり娯楽と快楽の餌にする亡者共。


この場にいる全員、牢にぶち込み国へ送り返してやる!」


エルドの表情がニヤケ面から恐怖、焦りへと変わっていく。


コレコレ!見事なざまぁ展開!!気持ちイイ!


「おぉ〜宮田クンかっこいい!」


水刺さないで。恥ずかしいから。


「お、王よ!これらはちょっとした遊びなのでございます。


この者たちがいることにより貴方様へ美味しい茶菓子を献上したり極上のパーティに招待したり…い、いままでも参加していただいたではありませんか。


以前は見て見ぬふりをしながら今更取り締まるなど…必ずや後で後悔するかと…ね?……ですからほら…た、他国との戦争の引き金にもなりますよ!


アイル国は奴隷産出国みたいなものですから!」


なんて無様で必死な命乞いだ。以前のドラギアスやセルヴァなら懐柔させられていただろうが残念。コッチは中身がギャルのドラゴンだ。


「戦争上等!あーしのギャル王国は、皆がアゲで幸せに暮らせる国!


誰かが泣いてんの見て笑うようなクズ野郎はいらないね!」


「そん、な…」


「さーみんな!取り押さえちゃって〜!


逃げたらビーム…撃っちゃうから〜」


竜王は怪しく笑いながら掌に紫の魔力を浮かび上がらせる。


「ひぇ…わ、私は…私はこの国の元国王…エルド・アルダン……ちくしょう…こ、こんなはずではァァッ」


泣きわめくエルドや貴族のゲス野郎達が次々に衛兵によって取り押さえられていく。


悪いやつを一網打尽…ざまぁ完了っと


「ねー宮田クン。やっぱ1回ちゅどーんっしていい?」


「俺も全員一発ずつ殴りたいんだけど」


「絶対ダメ」


ゴタゴタして逃げられるのが一番厄介だ。


「お父様。いいえ、クソ豚野郎」


黒髪の美しい騎士。変装したレティナがエルドの前に立つ。


無様に捕らえられた父親に娘がかける言葉とは───


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ