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32話決着!くしゃみ炸裂!

「我と一騎打ちとは…毎年紅組の圧勝なのだがやはりミヤタ。貴様は頭がよくキれる。


どうだ?我が側仕えにならんか?」


「光栄ですが俺にはドラギアス様がいるので…」


楽しそうに笑うユーヴァース。そしてドラギアスはベーッと舌を出す。


煽らんでくれ…


「じゃあ作戦通り頼むぞ」


「おうよ!」


「いえっさー宮田クン!」


「いきます。霧よ…我らの姿を欺きたまえ」


レティナの杖から霧が発生し闘技場に立ちこめていく。これで下部はほとんど見えないだろう。


「よし!逃げろ!」


「ほいさ!」


先頭のドラギアスが引っ張る形でユーヴァースから距離をとる。


「目くらましのつもりか?大した足止めにもならんぞ」


すぐさま追いかけてくるユーヴァースの騎馬だったがその中の一つが躓いた。


「何?!」


よしっ霧と一緒に足元へ石をばら蒔いておいたが…上手くいった!


「今だ!行くぞ!」


急旋回して体制を崩したユーヴァースに突っ込む。


上から羽をもぎ取れればそれで勝利。だが流石武人ユーヴァース。伸ばした手は捕まえられてしまう。


「小賢しい真似を…だが我はカザ国王ユーヴァース!一騎打ちで負ける訳にはいかん!」


やっぱり一筋縄じゃいかないな…やるしかないっ


「っ…立原さん!」


「あぃよ!」


「たちはら…?」


騎馬であるドラギアスが大きく口を開け喉奥で鈍く光る紫の光。


この距離で喰らえばユーヴァースはともかく騎馬兵は一溜りもない。


と、部下想いのユーヴァースは考えるだろう。


「ッ退避…ッ」


咄嗟に騎馬達兵士を庇おうとするユーヴァースは王の鏡。国民から指示が高いのも頷ける。


卑怯で悪いが…その羽奪った!


ドラギアスの魔法はブラフ。隙ができた赤い羽に手を伸ばした。


「ブェッックショイッ!」


ドカァアアンッ


紫の光が地面に飛び散り爆風と共に俺もルキアもレティナも纏めて吹っ飛んだ。


「わああぁっ!」


空高く打ち上げられた俺。


何何何爆発?!落ちてる!死ぬ!死ぬぅ!


「おいしょっ」


地面に激突と目を瞑った所でドラギアスに受け止められた。


「ごめーん鼻むずむずしちゃってェ…ティッシュない?絶対今ビジュやばいんだけど」


「ドラギアス様ァ…」


何故か目を輝かせニヤついているレティナ。


「くしゃみかよ〜死ぬかと思ったわァ」


ルキアも、3人そろって竜王の腕の中だ。


「あぁ……くしゃみ」


ドラギアスが口内に魔力を溜めたままくしゃみをした結果、膨大な魔力が地面に向けて放たれたらしい。


どよめく観衆。


「どうなったの?」


「ユーヴァース様はご無事か?!」


「霧が晴れてきたぞ!」


ドラギアスのくしゃみ砲に巻き込まれてないといいが…


「全く…愉快だな、貴様らは」


騎馬を囲むドーム型の防御魔法。優秀な騎馬の1人が主君を護ったようだ。


ひらりひらり


宙を舞う白い羽。それがユーヴァースの手にキャッチされた。


「我の勝ち。だなんて馬鹿らしいことだな」


「しょ…勝者は今年も紅組!我らがユーヴァース様だ!」


ワッと盛り上がる会場。国民からは羨望の眼差しユーヴァースへの期待。間違いなくこの祭りの主役である。


「あーあ、負けちまったなぁ…ドラちゃんのくしゃみで」


「えぇ。ドラギアス様のくしゃみで…」


「くしゃみ…ぷっ…ははっあははははっ」


思わず笑いが込み上げルキアもレティナも身体を震わせて笑う。


「ちょぉーっそんな笑わなくていーぢゃん!鼻ムズッたんだから!つーかティッシュほしぃ〜ッ」


ズピィッ


鼻を盛大に啜るドラギアス。


立原さんはいつも俺の計画を狂わせてくる。予想外のことばかり。


でも…騎馬戦楽しかったぁ…!


◾︎◾︎◾︎


「ミヤタ。貴様を我が夫に迎えたい」


何がどうしてこうなった──────


俺たちドラギアス一行は研修を終えて本日帰国。ちなみに騎馬戦メンバーは騎馬戦と観光しかしてない。マジで何しに来たんだ。


「えっと…ユーヴァース様?聞き違いかと思いましたがオットと申されましたか…?」


「聞き間違いではない。貴様に求婚を申し出ているのだミヤタ。


騎馬戦での頭脳。くしゃみが無ければ確実に我が負けていたであろう。


国民たちの手前王である我を立ててくれたのだろうが…」


たまたまです。超忘れて勝ちにいってました…


「その頭脳と度胸、優しさに惚れ込んだ。我の夫として相応しい」


「いやいやっ滅相もございません?!俺なんか指示出しただけで意図を汲んで動いてくれたのは周りの皆さんですので!」


「自分の手柄を自慢せず皆で掴んだ勝利だと…その謙虚さ益々気に入ったぞ」


「なんで?!」


ユーヴァースは両手で俺の片手を包みこみ、真剣な眼差し。綺麗なお姉さんからの求婚に照れくささはMAX。


「だ〜〜〜…ッめ!」


ぎゅむぅっ


竜王の硬い体に後ろから抱きしめられ心臓が飛び出すかと思った。恐怖で。


「ドラギアス王…貴様にとってミヤタはなんだ?」


ニヤリと笑うユーヴァースとむすくれたドラギアス。


もしかしてこれ…


第3次戦争勃発か──────?



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